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ジャガイモ村の山学校

アラ還のプチ農業奮闘記

現代版「野麦峠」

2009年03月04日 | 日記・エッセイ・コラム

巷では小林多喜二の蟹工船がリバイバルで、店頭にうず高く重ねられている。

時折りしも昨今の社会を映しているのかもしれない。

突然の解雇、しかも契約期間満了前の解雇、住居からの強制退去、全く人間扱いではない。

しかしながら、労働省も監督署も労働者の味方としての役割は果たしていない。

門前払いが関の山で、仮に受け容れられても是正勧告があるのみで、企業としては痛くもかゆくもないのだ。

事情が事情なら止む無しなのだが、そうでもない企業が蔓延している。

まるで現代版の野麦峠だ。

私の知る会社に勤める友人(複数)は、悲惨な憂き目に会っていた。

顧客からの入金予定が約束の期日に至っていないのにも係わらず、入金がないから給料から天引きした、と経営者から言われたらしい。

給料袋(今時珍しい)を開封して明細を見て初めて知ったという。

抗議したら、差し引いておいたから早く集金しろ!と言われたらしい。

また、お前の担当するプロジェクトが採算割れしたから毎月の給料から引いている、という。

事前に差し引くよ!というのではなく、抗議した段階で「引いておいたから」との説明だ。

また、有給休暇を申請しても受け容れられず、欠勤扱いとなり給与から欠勤控除として差し引かれた、という。

また労災で入院したら、お前の不注意だから労災にはしない!とのことで、全額自費で治療したという。・・・更にはオマケがあって、驚いた事に「後遺症が残っても会社には迷惑かけません」と一筆書かされたと言う。

車両を運転中に不法行為(交通事故などの事)を起こしたので、企業が受けた損害を給料方引いておいたよ、という。

参考までに不当行為と不法行為は別のものである。

集合開始時刻前に全体朝礼を行うから、遅刻したら査定対象になるぞ、と脅かしを受けたという。

これらの実態は、私なりに調査してみたら、事実であることが如実に明らかになった。

これって、まさしく野麦峠だ。

また、「毎朝俺に挨拶しろ!、そうしない奴は査定の対象だ」と、何が何だか恐ろしくなるような状況なのだ。

幾つかある社員の通用口を一箇所に絞り込んで(鍵をかけて利用できないようにし)、その1箇所のドアの前に毎朝の通勤時間に鎮座する経営者。

この経営者の前を通らないと会社に入れない状況になっている。

今時そんな会社、そんな経営者が居るのか?

おばかな役所の天下りバカOBの腐った根性よりも更にたちが悪い。

ある動労者は実態を近隣の労働基準監督署に訴えたのだが、この会社のオーナーが直接監督署に乗り込んで行き、「犯人は誰だ?」と豪語して本人を特定し、パワーハラスメントを加えた挙句に退職させた。(自己都合によるものだと世間には言いふらしている)

どうなんだろうね、こういうヤカラは。

今の法律(民法や労働法など)ではこれらの悪質な経営者に厳しい罰則や痛手を与えることは出来ない。

こういう時代背景だからこそ、労働三法を見直して、厳しい罰則と社会的制裁を加えることが出来るような法改正を行うべきではないだろうか。

近代の社会人のほとんどは高度な学歴を持ち、知識も知恵も持っている筈なのに、私の知るブルーカラー族の人々は、全くといっていいほど無抵抗だ。

技術の資格を持っていても、高いスキルを持っていても、労働環境に対する無能が本人の無力化に繋がっていくんだね。

寂しい話だ。

未だに、人の文化的進歩は停滞したままで、欲に溺れて人を奴隷的に使おうとする連中はまだまだ大勢居るってことだ。

両方の目と耳と全ての神経を研ぎ澄まして、こういう連中の犯罪を見逃さないようにしよう。

せめてもの自己防衛だからね・・・今日はチト暗い話でした。

ちなみに、相手が太陽や土や水であるなら、このような冷遇はないのだ。

やっぱり、農業独立共和国を作らなくちゃ。

生活給付金を受け取らない人は、この独立共和国の設立に寄付してくれ給え。

さて、国内に新たな独立国って出来るんだろうか???

余りにも悲しいから、今の心境をtubeからチョイスして掲載してみます。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんな会社があることに驚くというより腹がたちま... (ぼやっきー)
2009-03-09 22:14:52
こんな会社があることに驚くというより腹がたちまくりました。農業独立共和国のイメージはわかりませんが、私も農業の大切さは身にしみます。いま生産業での大量の失業者、そして農業の人不足。これって軒下の鉢植えみたい。失業者の雨はザーザー降るが、鉢には一滴の水も入らない。ミスマッチという構造的なねじれが致命的になりつつあるように思います。この世界不況は、新しい文明の、生みの苦しみでありますよう。
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