女医♪が主治医をしている患者さんに全身に大変な傷を負った人がいます。
そろそろけがをして1年になりますが,まだ体のいたるところに傷があり
毎日痛い処置をしていますが,3歩進んで2歩下がる,といった経過をたどっています。
患者さんは若く,患者さんなりにがんばってはいるのですが,なかなか傷の治りもリハビリもうまく進まない状態が続いています。
先日その患者さんを視察しに都会からその筋の専門の先生が来られました。
以前にも数回きたことがあったのですが,今回は傷を直接見て,リハビリの先生などと
主治医とでディスカッションをしました。
その傷を見に行ったときのことです。
ボスがガーゼをはがしながら,こんなで…と説明し終わった後,
その先生は何気なくかもしれませんが,患者さんに
「かならず治るからね。がんばろうね。」といいました。
一通りの傷の説明が終わると,女医♪以外の先生などは別室に移動し
先にディスカッションを始めたのですが,
女医♪は看護婦さんと残って処置の続きをしていました。
そのときに患者さんが「必ず治るからね,っていわれた。必ず治るんだ。」といいました。
女医♪も処置の最中にはいつも「よくなってきてるよ」とかの声はかけますが
その筋の専門の先生に「必ず治る」といわれたのが非常にうれしかったようです。
説得力もあったんでしょうね。
患者さんは医師からの何気ない一言がすごくうれしかったり傷ついたりすることがあります。
とある外科の先生はなくなった患者さんの家族から
「本当に感謝していました。先生に下膳してもらったのがうれしかったそうです」
といわれたそうです。
そのほかにも,スリッパをそろえてもらったのがうれしくてならなかった,という話も聞いたことがあります。
患者さんは医師のしていることを非常によく観察しています。
ちょっとした一言もすごくよく覚えています。
それを考えると,われわれ医師は非常に責任のある油断のできない職業だとつくづく思います。
もちろん,医師も人間なので少し失敗することもあります。
でも,それをカバーできるのは唯一患者さんへの思いやりなのでしょう。
少しでも患者さんの心に響く一言で安心させてあげることができると
傷の治りも早いのかもしれません。
ひとときひとときを大事に患者さんに接することの重要性を再認識した出来事でした。
そろそろけがをして1年になりますが,まだ体のいたるところに傷があり
毎日痛い処置をしていますが,3歩進んで2歩下がる,といった経過をたどっています。
患者さんは若く,患者さんなりにがんばってはいるのですが,なかなか傷の治りもリハビリもうまく進まない状態が続いています。
先日その患者さんを視察しに都会からその筋の専門の先生が来られました。
以前にも数回きたことがあったのですが,今回は傷を直接見て,リハビリの先生などと
主治医とでディスカッションをしました。
その傷を見に行ったときのことです。
ボスがガーゼをはがしながら,こんなで…と説明し終わった後,
その先生は何気なくかもしれませんが,患者さんに
「かならず治るからね。がんばろうね。」といいました。
一通りの傷の説明が終わると,女医♪以外の先生などは別室に移動し
先にディスカッションを始めたのですが,
女医♪は看護婦さんと残って処置の続きをしていました。
そのときに患者さんが「必ず治るからね,っていわれた。必ず治るんだ。」といいました。
女医♪も処置の最中にはいつも「よくなってきてるよ」とかの声はかけますが
その筋の専門の先生に「必ず治る」といわれたのが非常にうれしかったようです。
説得力もあったんでしょうね。
患者さんは医師からの何気ない一言がすごくうれしかったり傷ついたりすることがあります。
とある外科の先生はなくなった患者さんの家族から
「本当に感謝していました。先生に下膳してもらったのがうれしかったそうです」
といわれたそうです。
そのほかにも,スリッパをそろえてもらったのがうれしくてならなかった,という話も聞いたことがあります。
患者さんは医師のしていることを非常によく観察しています。
ちょっとした一言もすごくよく覚えています。
それを考えると,われわれ医師は非常に責任のある油断のできない職業だとつくづく思います。
もちろん,医師も人間なので少し失敗することもあります。
でも,それをカバーできるのは唯一患者さんへの思いやりなのでしょう。
少しでも患者さんの心に響く一言で安心させてあげることができると
傷の治りも早いのかもしれません。
ひとときひとときを大事に患者さんに接することの重要性を再認識した出来事でした。