VistaからWindows7へのアップグレードは、Windows7のインストールディスクを購入し、「上書きインストール」を行えば、基本的にデータや設定は、そのまま引き継ぐことができます。
しかし以下事前に確認する必要があります。
・Vistaパソコンでも、初期のパソコンは、CPUやメモリーなどのハード的なスペックが低いものがあります。後期の機種であれば、それなりにスペックが高いので問題なく動作するのですが・・・スペックが低いとVistaの時よりも動作が遅くなってしまう可能性があります。
・インストールされているソフトが、Windows7でも問題なく動作するか確認しておく必要があります。またドライバー関係についても、パソコンのメーカーサイトで確認してWindows7対応版が提供されていれば、事前にアップデートしておきます。
事前にパソコンの機種名を教えていただき、Windows7へのアップグレードを行うかどうか決めることにしました。
Microsoftのサポートが、Vistaは来年の4月11日で終了します。これは、2014年4月9日にXPのサポートが終了したのと同じ現象となります。
サポートが終了しても、パソコンとしては動作しますが、セキュリティ更新プログラムやアップデートの提供が終了するため、セキュリティ的に弱くなりその結果、インターネットに接続したり、他のメディア（DVD、CDやUSBメモリーなど）とのデータのやり取りが危険になります。
なので、現在Vistaパソコンを使っているユーザーは、それまでにVistaを新しいOSにアップグレードする、あるいは新しいOSのパソコンに乗り換えて、データ移行、ソフトの再インストールなどを行うなどの対応をする必要があります。
VistaパソコンをWindows7へアップグレードするか、別に新しいOSのパソコンを用意してデータなどを移行するか・・・どうするかは、パソコンのスペックや、現在使っているソフトのWindows7への対応や、予算などで変わってきます。
Windows7は、2020年までMicrosoftのサポートがありますが、逆にハードディスクやファンなどのパソコン内部の部品の寿命もありますので、仮にWindows7にアップグレードして2020年まで使えると思っても、内部の部品が故障してしまったらそれ以前に使えなくなってしまう可能性もあります。
Vistaのパソコンは、現在では最低でも５年以上の使用期間になりますので、ハードディスクも故障し始める時期でもあります。Windows7にするタイミングで、ハードディスクを新しくし、ついでに大容量化するのも長持ちさせるための一つの方法です。またファンについては、カバーを開けてホコリを取り除くことで排熱効果を戻すことが可能です。
新しいOSのパソコンに替える場合は、来年の4月ごろまでだと、Windows8.1かWindows10になると思いますが・・・新しいOSの使い勝手に慣れることができるかがネックになります。
また、先ほどのお客様・・・「もしWindows7にアップグレードできたら、最近のWindows10にすることもできますか？」ともご質問がありました。
お使いの機種名がはっきりしていないので、断言はできませんが・・・Windows10にすると、いろいろなトラブルが発生する可能性が非常に高いので、Windows10は考えない方がよいです・・・とお答えしました。
元がWindows7の機種でも、ほとんどのメーカーはWindows10へのアップグレードを保障していないのが現状です。それでもWindows10にアップグレードを行うと、ソフトの不具合発生やドライバーが未対応だったりして、元のWindows7へ戻すかたが多くいらっしゃいます。
まして、元がVistaのパソコンをWindows7→Windows10への２段階のアップグレードは、非常にリスクがあります。
どらともでは、OSのアップグレードや、新しいOSパソコンへの買い替え・移行などのご相談も承っております。
