リコーダーから見えてくるピッチ
学校で音楽の時間、よく使った笛(ソプラノ・リコーダー)の長さ約30数センチそのうち振動する管の長さは、28.7㎝ この長さがド(C)の音程になり、この長はピッチがA=440Hzの時の長さになります。
それに対してよく古典ピッチはA=440Hzより半音低いA=415Hzといわれていますが、この関係でいうと古楽器のリコーダーの長さは、周波数と反比例するので半音分長くないといけません、そこで計算してみると28.7×1.0594631(半音の係数)=30.466この数値は1フィート(30.48cm)かなり近い値になります。
今でもパイプオルガンの音域を表現するのに、1フィート・2フィートという単位、をつかいますが、その昔この1フィートというのが一つの基準として使われたのだろうと想像できます。
大先輩の調律師から聞いた話では、ヨーロッパの中では、これが基準のピッチだという物はなくその村その町よって違うとのことヨーロッパ各地の教会のパイプオルガンのピッチとか調律法は微妙にちがうそうです。
余談、12インチで1フィート 3フィートで1ヤード 1760ヤードで1マイル、1760という数値は、ピアノでいう真ん中のラから2オクターブうえのラの周波数1760Hzという数、やはりフィートと音楽はなじみ深いのかもしれません。
ピッチ(基準になる音)と言うと一般的にはA=440Hzとされているが,古いところでは1834年シュトゥットゥガルド会議で、近代では1939年にロンドンで行われた国際会議でA=440Hzとされています。
― 参考資料 ウィキペディアより ―
『古楽器による演奏では、現代のA=440Hzという基準とは異なったピッチが用いられることが多い。 現在バロック音楽の演奏にあたっては、A=440Hzよりも半音低いA=415Hzのピッチが最も一般的に用いられている。フランスのバロック音楽には、さらに半音低いA=392Hz、ドイツのオルガンや教会音楽では、現代よりも半音高いピッチであるA=465Hz、古典派の音楽には、現代よりも若干低いA=430Hzが、それぞれ採用されることもある。ただし、これらのピッチの数値は、現代の古楽器演奏で用いられる例である。史実をある程度反映してはいるが、当時はより多様なピッチが用いられており[2]、A=415HzやA=392Hzという数値は、演奏の便宜をはかるために、A=440Hzを基準に平均律の半音間隔で設定されたものにすぎない。実際にそのような基準ピッチが歴史上使われていたわけではないことに注意。』
『フィートの長さは、ヘンリー1世の足の長さであるという俗説がある。ヘンリー1世の足の長さは 12 インチであったという。ヘンリー1世は、この長さをもってイングランドにおける長さの基準とした。』
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