Yamaguchi-Takuto 音楽と調律 

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アグラフ 老人ホーム で奏でる!

2014-06-30 15:13:59 | 音楽

先日、久々の ハワイアン歌謡 バンドアグラフ(ピアノの部品の名称 。メンバー全員が調律師 と言うことでピアノに因んだ名前にしました。)
の演奏を老人ホームクオレ西淀川で演奏をして来ました。
曲目
オープニング曲 ・霧のカレリア(スプートニクス)
・南国の夜
・ベサメムーチョ
・幸せはここに
ハーモニカ演奏
・憧れのハワイ航路
・高原列車は行くよ
ー みんなで歌おう ー
・月の砂漠
・有楽町で会いましょう
・トロイカ
・カチューシャ
・リンゴの唄
・故郷
・・・・他
ー アンコール ー
・北上夜曲
以上 20数曲程
・エンディングテーマ曲 霧のカレリア
いつもの事では あるのですが、下手な演奏⁈
でも 皆さん 大きな声で、楽しく歌って頂きました。

 

 

写真: アグラフのメンバー 文章 とは 関係のない場所です。

 


ギターのフレット

2014-06-15 11:33:12 | 音楽

ギターのフレット

ギターのフレット
時々 無性に 理屈を こねたくなります。今回はギターのフレットについて こねようと思います。
フレットのある弦楽器は、一般的にみんなそうなのですが 12平均率で割ってあります。低い音から高い音にかけて だんだん間隔が狭くなっています。
ギターの弦の長さ 私が 持っているギター62.8cm (弦が振動する長さ・長いもので64cmぐらいのもあります。)で、この長さで計算すると、コマから 開放弦(0フレットまで)62.8cm→半音高い音は59.28cm もう半音高い音55.948cm ・・・という具合にだんだんみじかくなって12フレットの所で丁度半分の31.4cm オクターブ高い音になります。
この関係は、弦長と周波数は反比例の関係になるからです。
さらに例えば、ギターの第5弦 でいうと、
開放弦 62.8cm A=110Hz (小数点以下3桁四捨五入)
1フレット59.28cm B♭又はA♯=233.08Hz
2フレット55.948cm B(H)=123.48Hz
3フレット52.81cm C=130.82Hz
・・・・・・・・
12フレット31.4cm A'=220Hz
更にもっと例えると
ギターを少しかじった方なら分かると思うのですが、ハーモニックスというのがあります。

例えば5弦の5フレットと4弦の7フレットの真上そっと触れげんを弾くとかん高い音で同じ音程の音が 聞こえます。
これは、倍音の成せる技 5フレットの位置は弦長(62.8)の4分割 3/4にあたります。
同様に7フレットのいちは 3分割 2/3にあたります。
正確に言うとフレットと分割点の位置は微妙にずれています。(2分割の1/2は除く)
これが、純正律と平均律の誤差になるわけです。


倍音: 5フレットのあたり4分割 開放弦の周波数110Hz(5弦)反比例なので110×4=440
ハーモニックスの周波数440Hzとなります。
4弦(D=146.83)の7フレット 3分割 146.83×3=440.49ハーモニックスの周波数
440.49Hzとなります。 この0.49の違いが ウルフ(唸り:一秒間に0.98回の唸りが出る)となって現れます、これが平均律の差なのです。

さらに 更に 例えば
第2弦(B)と第3弦(G)との 長3度
純正律の長3度 : G(195.99Hz)から純正長3度B(244.99Hz)
Gの5倍音は G195.99×5=979.95
Bの4倍音は B244.99×4=979.95
979.95-979.95= 0 (周波数差が唸りという 物理的 現象がおこる、従って純正律では唸りが 起こらない)
平均律の長3度 : G(195.99Hz)から平均律長3度(246.94Hz)
Gの5倍音=979.95
Bの4倍音=987.76
987.76-979.95=7.81
したがって 3弦Gと2弦Bの間に毎秒7.81回の唸りが起こります。

ギターのフレット、いつ頃から平均率になったのか?

ギターの前身 リュート 現存するんもの 描かれているものを見ていると可動式のフレット 平均率の固定のもの両方あります。

いつごろから??

 

 

 


お菓子と娘

2014-06-08 23:07:13 | 音楽

お菓子と娘
日本歌曲集の中にある曲 作詞 西条八十 作曲 橋本国彦
燕が飛び交う 季節 になるとこの歌を思い出します。
この歌 気になる所が幾つかあります。

まずは、「腰もかけずに むしゃむしゃと
食べて口拭く 巴里娘 残るなかばは 手に持って・・・」
今の 日本なら さして珍しくない 光景だが 当時(西条八十が、フランスに留学した頃 大正のえ終わりから 昭和初期?)の 日本では 考えられない光景なのでは と思ってしまいます。
彼は、決して 巴里娘の行儀の悪さを揶揄しているのではなく当時のパリの町の自由な雰囲気を表現したのだろうと。

その時代 私自身まだ生まれていないので、よくは分からないが 大正デモクラシーと云われる時代 戦前日本の中でも自由な雰囲気があったとか。。。

そこで、一番最後のフレーズ「 ラマチーヌの 銅像の肩で燕の 宙がえり」と来るので ラマチーヌ?・・・ 自由の国フランス=ラ・マルセーユの別名又は関連の人 ぐらいに思っていましたが 、どうやら違うようです。
調べてみると
【アルフォンス・ド・ラマルティーヌ(Alphonse Marie Louis de Prat de Lamartine, 1790年10月21日マコン - 1869年2月28日パリ)は、フランスの詩人、著作家、政治家。ロマン派の代表的詩人で、フランスにおける近代抒情詩の祖といわれ、ヴェルレーヌや象徴派にも大きな影響を与えている。また2月革命前後に政治家としても活躍した。】 ー ウキペディアよりー
ではないか と推測する?
西条八十 自身パリへ留学して、異国の文化にふれ 多いにカルチャーショックを受けたのだろう・・・と 想像するだけで ワクワクしてしまいます。
現代の様に 飛行機でひとっ飛びという訳にはいかない時代 船や列車で何日も揺られてやっと目的地へ到着する。
辛いこともあっただろうけど 移動している間ワクワクする時間も長かったのでは・・・と。
曲調も明るく自由な展開で、例えば時代は違うが 滝廉太郎の「荒城の月」典型的な二部形式に比べて最初のモチーフを繰り返し展開する、どちらも素敵な曲だと思うが、当時の彼らの心意気が感じ取れます。