Yamaguchi-Takuto 音楽と調律 

仕事 ;ピアノ調律・修理・販売
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趣味 :音楽 ギター 作曲 弾語り

唯一の師匠

2013-12-26 21:57:40 | 音楽

14歳の頃、ザ・ビートルズ やザ・ベンチャーズとか 同級生が古賀メロディーを弾いていて それを見よう見まね 家に帰ってからボロボロのギターで…あぁでもないこぉでもないと勉強そっちのけで掻き鳴らしていた。
初めは、ベンチャーズ のパイプライン ダイヤモンドヘッド・・・と耳コピで 《今みたいにC.Dとかアイポッドなんか なかったので、ラジオの前に座り込み 聞こえてくる気に入った曲が流れて来ると その曲を必死に聞く!目的の曲がかからないとその曲はなかなか覚えられない》
学校で 友達とお互いに耳コピして来た曲の答え合わせ、そうこうしているうちに
バンドを結成!「ザ・ホビーズ」と名ずけ、いろいろ手掛けたが 当時グループサウンズが盛んで その中でザ・ランチャーズの「真冬の帰り道」することになり、私は
ベースを担当し 自分のパートは勿論 リードギター・コーラス・・・と必死に耳コピしたものでした。
それが、後に大きな力になりました。
それから、ローリングストーンズ ビートルズ キャロルキング ビートルズ・・・と
やりたいと思った曲は ほとんど、耳コピで覚えましたした。
今 思うと間違って覚え込んでいるものも結構ありましたが、そのことで 大体のコード進行を頭に叩き込むことができました。

高校を卒業して、調律の勉強をするために、研究生として浜松の東洋ピアノという所で修行はじめました。
そこで、知り合った 元JAZZマン(M氏)と知り合い 彼からいろんな音楽の話しを聞くというより聞かされる、教えると言うよりは 一方的に喋り捲る~あるときはモーツアルト あるときは ドビュッシー・管楽器について・弦楽器について 、特にjazzの話は、リズム・jazz和声 テンションコード・アプローチノート・ベースライン・・と
彼は、とくに「対位法」に関しては熱っぽく語り・・・長い夜は更けてゆくのでした。
19歳の僕には、ほとんどのことが訳がわからず…しかしながら さして苦にならず
まるで、神の言葉を聴くように 彼の姿は後光がさしていた。
だから師匠というより「神さマン」でした。

それでも彼は、当時流行ってた「イパネマノ娘」のコード進行を題材にレクチャーしてくれおぼろげに理解?理解したのだ。
ーー 4度進行と 半音上はドミナント 半音下はサブ ドミナント ーー
今は、何と無く分かるが、当時は半信半疑 ・・・師匠とは 呼べないが、以降 独学
をする時の指針となりました。

25歳の頃、作曲の勉強がしたくて音大へ行こう!と思いたち ピアノを買いバイエルからレッスンを始め週に一回作曲の先生のところへ期待に 大きく胸を膨らませて、通い始めました。
が、しかし 音楽の話はせず 、以前専属をしていた 某レコード会社の時に採用された曲の自慢、デレクターの悪口。
如何に アロハシャツが素晴らしいか、そんな話の間に、オブリガードの正しい付け方・・・アァついてゆけない!
また 宇宙人とコンタクトとるには、体に電気を蓄えなくては…と言ってコンセントに指を突っ込むーつっこむ!?
素晴らしい‼︎⁇師匠でした。
それでも、音楽の形式、4声部の和声をしっかり訓練すること、限られた音の中で、どれだけ可能性があるか、どう組み立てるか・・・。
そう思うと 、前半の 寄稿 も(既成概念にとらわれない様に。)と言う教えと解釈出来ないとも言えないのです。
イヤー今、思うと 愛すべき 素敵な師匠でした。

 

 


ソナタ…形式

2013-12-16 21:23:55 | 音楽

ソナタ…形式
「ソナタ」と言うと一般的には、あまり馴染みがなく 韓国ドラマで《冬のソナタ》ぐらいなもので、あとピアノを習う人が・・・ツェルニー・ソナチネ・と来て
ソナタ・・・これが弾けるようになれば 大したもん と言ぐらいなもんで、なかなか
一般の人には 縁がない、ましてや「ソナタ形式」など ほとんどの人が知らない世界なのです。

                      

ソナタ形式は、ざっくり言うと文章で言う。起・承・転・結 みたいなもので、
ピアノソナタ勿論そうですが、交響曲 や協奏曲に使われている形式です。
基本的には、三部形式で・提示部・展開部・再現部 となっています。

音楽に、興味のない人にとっては、日常生活と何ら関わり合いがないことで
音楽が好きな人の中でも、クラッシックが好きで、その中でも 和声 とか楽式など楽理に興味を持つ ごくわずか(音楽家も含めて)の人しか関わらない事なのです。

 

しかしながら 何でもない話の中で、似たような形態が有るもので 以前子供が小さい頃 一緒にテレビのアニメを見ていて、おやっと思ったことがあります。
その日は、特番で劇場版のアニメ(1時間40分くらい?)を放映していました。

あらすじを言うと(著作権や肖像権など うるせえ やつら がいるので、かんたんに仮名で書きます。)
a
主人公Aが毎日 放課後に学園祭の準備を同級生と楽しそうにしています。
ある日帰宅しようと電車に乗って、しばらくするとまた学校の近くの駅に着いてしまう。 何回乗っても同じこと仕方なく学校に戻る・・・。
b
Aは のんきで この生活を気に入っているが ライバルのMは、なぜか戦車にのって学校の周りを調べ出す。
やがて、この学校の周りが切り取られ、異次元空間にあることを突き止める。
c
Aは、Mと共に、この問題解決へ向けて動き出す。
そしてAは、人の夢を糧にして生きている 魔物Dと対峙する。
魔物Dは、皆んなが 寝鎮まると、一人一人の夢を喰らおうと夢を物色する。
そこへAが 現れ、魔物Dを突き詰める、魔物Dは誤魔化そうと同級生達の
夢を、一つひとつ開けて見せびらかすが、Aは 怯まず、魔物Dとの闘いになり そこへAの いいなずけ 異星人のRが現れ Aと共に、魔物Dを退散させる。
a'
そして 学園は元の世界へもどり、学園祭の準備を同級生と共に楽しそうにするのであった。 おしまい 良かった よかった!

どこが 「おやっ」かと言うと、aとbが提示部 aが第一主題 移行の電車があり bの異次元空間が第二主題 (第二主題は 違う調、古典音楽では 属調で奏でられる)

そして c が展開部 色んな夢、闘い、異星人Rの出現・・・と劇的に話が進む、
(色んな調性で、第一主題の変形で奏でられる)

そして a' は再現部 (ここは、アニメでは、第一主題が出てきているが、音楽では 第二主題が 奏でられ大きく膨らませた 終始を奏でて曲が終わる。)

確かに アニメなので、これはソナタ形式だと言い切れないが、似たような 構図になっている と言えるのでは ないでしょうか。

こうして考えると「冬のソナタ」も 青春時代の恋人同士時代a…主人公の謎の死と
記憶喪失b…恋のライバルや複雑な親達の人間関係c…問題が解決しまた二人が結ばれてハッピーエンド…a'

やはり 作者は「ソナタ形式」を意識していたのかな~と思ってしまいます。

中世のイタリアの歌曲ではじまりルネッサンス、バロック時代を超え フーガなど色んな要素を含みながら、古典時代 エマニエル・バッハやクーラウや クレメンティー
仕上げにハイドンと、確立され ロマン派時代~現代まで、色んな変化は ありそうだけど

音楽、特にクラッシック音楽では、ソナタ形式は欠かせない楽式だと、過去に
想いを巡らし 浪漫を感じる、今日この頃です。

 

 

 

 


冬の星座

2013-12-14 13:30:33 | 音楽

1 木枯らしとだえて さゆる空より
  地上に降りしく 奇(くす)しき光よ
  ものみないこえる しじまの中に
  きらめき揺れつつ 星座はめぐる

2 ほのぼの明かりて 流るる銀河
  オリオン舞い立ち スバルはさざめく
  無窮(むきゅう)をゆびさす 北斗の針と
  きらめき揺れつつ 星座はめぐる

大好きな曲のひとつです。

星座に そんなに詳しいわけでわないのですが、冬の空を見上げると、オリオン座が大きく広がりその斜め下にスリウスが凛とて 輝いています。

夜空を見上げて、しばし寒さを忘れ 目の前の宇宙の広がりに圧倒されてしまいます。

いま 丁度 日暮れどきに金星が、落ちてきそうなくらい大きくて 息を飲んでしまいます。

また真夜中には、木星、夜明け前には土星か?火星⁇ ・・・星を見ていると心が洗われるようで…悲しいこと 辛いこと 嬉しことがあると 見上げてしまいます。