院長のつれづれ日記

澤田医院の院長が日々思ったことを綴っていきます。

学問の城

2006-01-22 17:24:01 | Weblog
現在、最少でも2ヶ月に一回講演をしている
テーマや内容にいつも悩んでいる.

今では研究のための実験はしていない
患者さんの治療経過を追って
どの治療法が一番いいかのデータの蓄積もない
すなわち、実際の研究者の方々の報告で成り立っている

一方、講演では
自分の理解していることや、新しい知見を
伝えなければいけない.
そんな時 自分の考えをまとめるために
ネットで資料を探す.
著作権や使用権の問題があり、
使用をためらうことが多いのだが
使用したい時は、その旨を聞くことにしている.
対象は現役を退かれた研究者の方や
大学の研究室になるのだが、
有り難いことに、皆さん快く承諾してくださっている.

しかも使いたい内容は解りやすくまとまっている
前々回に書いた会社しかり、
今回も某研究室にお願いしたら
”ご自由に使っていただいて結構です”
との返答を頂いた.

最先端の技術や、特許ではないにしても
ある結果を文章にしたり、
簡潔に図にするエネルギーがどれほどなのかは
身にしみて解っているつもりだ.

それを 惜しみなく公開しておられる方々の
熱意や寛容さを感じる事ができている.
そして共通性・・・ 

自分もそうありたいと願う.

医療法改正

2006-01-14 11:13:37 | Weblog
昨日
今後決定される予定の法改正の説明を受けた.
厚労相は医療費抑制だけを考えている.

今のままで行くと、医療がビジネスに
なってしまうのは避けられないだろう.
患者さん本意の治療とは何なのか?
医療を受ける側、医療行為をする側が真摯に
考えないと保険医療制度は崩れる.
ただ 医療費が増加したという理由で
医薬分業が叫ばれた時代は終わり、
薬局は過当競争となり、力のない薬局は苦しくなっていく.

お金を持ってる人だけしかまともな
治療を受けられなくなっていく事を見抜いて欲しい.
医療はビジネスになりつつあり、
”医はじんじゅつ”の時代が終わろうとしている.
医療をする側がいくら叫んでも、
”儲け”が少なくなるいいわけとしか伝わらない.
受ける側が、どんな医療を受けたいか
どんなシステムで医療に対する対価が決められてるのか
(膨大な条件分岐があって、その取りようで同じ行為でも
対価が変わる:是正の方向には向いている=対価の減少)
なぜそうなったのか、厳しく追及する必要もあるだろう.

国の借金は減らしていく必要があるだろう
それには対価が必要なことも解る.
問題は、その使われ方・・・