SEASONS

幾度巡り 巡り行く 限りある 時の中に 僕らは今 生きていて そして何を 見つけるだろう

不況さらに良し

2009年07月16日 16時01分10秒 | Weblog
松下幸之助の言葉に「好況良し、不況さらに良し」という名言があります。


好況の時は物が売れるから良い。

しかし、好況の時には放っておいても物が売れるから誰も必死にならない。

不況になると、「どうにかしなければ」と思うから組織の問題点を改善し、必死に仕事する。

その結果、不況の時にこそ大きなイノベーションが起こる。

だから不況の方が良い・・・そういうことです。


就活をしてた頃、色んな企業で就職氷河期世代の社員が「不況の時期に就活が出来る皆さんは本当にラッキーです」と真顔で言っていました。

当初は「この人たちは真性のMちゃんなのかなー?」と疑心暗鬼になりましたが、時期に「あー確かに、不況の時って本当に自分とマッチングした企業じゃないと内定が出ないから、辛い状況ではあるけど長期的に見ればラッキーことかも」と思うようになりました。

とはいえ、最後まで御縁が無い可能性も大なのだから、そこは本当に厳しい所だけど。


ところで、この松下幸之助の名言は本当に傑作です。

好況より不況が良いんだったら、そもそも政府の景気対策なんて全く必要ないですから。

マルクスもケインズも全部ひっくり返っちゃうかも(経済政策とか余計なお世話だよって話だからね)。

ある意味、実業家じゃないと言えないセリフなんだろうなぁ。

というのも、政治家や学者があんなことを言ったら「世間知らずめ!社会の厳しさを知らないからそういう呑気なことが言えるんだ」と一蹴されてしまうから。

昭和恐慌の真っ只中の一番キツイ時期に実業家が言ったセリフだから重みがあるのか。


これは本当に難しいことだと思うけど、不景気を全て社会のせいにして安易に政府に頼っちゃうのはやっぱり問題があるんだろうなぁ。

生活がかかっていることだから、「自力で何とかしろ!」と言い切ってしまうのも暴言かも知れないけれども

原則としては、好況の時から技術を身につけるなりコネを作るなりして「不況になってクビになっても大丈夫。生きていける」という備えはしておかないといけないんだろうなぁと思う。


以前日本郵船の社長が、飢餓に備えて小学生全員に農業研修をさせるべきだという記事を日経に載せてたけど、一理あると思った。

とはいえ農業のスキルなんて一朝一夕に身につくものでは絶対に無いから、もっと現実的には「食べられる雑草やキノコの見分け方」「カラスの捕りかたと調理方法」「竪穴住居の作り方」みたいなことを現代の物質社会でも謙虚に学んどかなきゃいけないのかも(自分自身そういうこと勉強したい)。

あと、別に自力救済だけを目指す必要は無くて、いざ困ったときに依存出来る人を大勢作っとくことも大事なんだと思う。政府よりは身近な人の方が柔軟に対応してくれるんじゃないかな(てか、そういう時に柔軟に対応してくれる人が本当に大切にしなきゃいけない人)。

「人様に迷惑をかけちゃいけない」っていう日本で良く見られる価値観は、こういう時にちょっとネガティブに作用しちゃうことがあるかも知れない。

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ミーハーなため、近頃マイケルジャクソンの動画にハマってしまいました。

大学受験の頃にずーっと聞いていて思い出深いので残念

THRILLER

Bad

Black or White

BILLY JEAN


(載せすぎ)

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-11-27 15:03:49
就業に御縁が全く無い方には、社会との御縁が無かったということで手早く死んで欲しいですよ。

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