臨床化学自動分析装置 スポットケム EZ SP-4430

今週から、本格的に春を感じる陽気になってきました。寒くなると体調を崩す僕としては、とても助かる季節です。もうすぐ須恵町では、つつじ祭りも行われます。ほのかな印象を楽しめる桜も良いですが、色鮮やかなつつじも気分が楽しくなりますね。

今回ご紹介する医療機器は、アークレイ社の臨床化学自動分析装置 スポットケム EZ SP-4430です。みなさんにとっては、臨床化学自動分析装置って何という感じでしょうか？これは、基本的な血液の情報を読み取って数字で表してくれるもので、血液検査の機械と言った方がわかりやすいですね。

例えば、中性脂肪やコレステロールを測定して脂質代謝を調べたり、各臓器の酵素を調べて臓器障害の有無を調べたり、血糖値やフルクトサミンを測定して糖質代謝を調べたりします。この手の検査機器は動物病院ではかなり普及しておりますが、当院がこのメーカーのものを使用している理由は、２つあります。１つはサイズがとてもコンパクトに設計されていて、使いやすいということ。もう１つは、院内で測定できる検査機器の中でこのアークレイ社のものだけが、フルクトサミンという糖尿病の時に測定する項目が検査できるからです。

みなさんも、ご自身の健康診断の時に血液検査をしてもらうと思いますが、「自分は健康だよ」と言う方でも、結果が返ってきて「ほっと」したり「ぎょっと」したりしますよね。犬猫の場合は人のように喋ることができませんので、人間以上に見掛けだけでは本当に健康なのかどうかはわかりません。犬猫にも、せめて年１回くらいは血液検査を受けさせてあげて下さいね。