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夕占日記(ゆううらにっき)

夕方、辻に立って往来の人の話を聞き、それによって吉凶・禍福をうらなう

2つのウエル

2006-07-06 | Weblog
 CMOSをつくるためには、基板にはn型とp型の深い領域(ウエル:井戸のこと)を形成しておく必要があります。ウエルの構造としては、低不純物濃度のSi基板にpとnの2つのウエルを形成する2重ウエル、高エネルギーイオン注入を用いて基板内部にもう一つウエルを形成した3重ウエルなどがあります。

---「半導体LSIのできるまで・改訂第2版」 日刊工業新聞社/2004

色光ピアノ

2006-07-05 | Weblog
 この日は16型・4管編成の大オーケストラがせり上げたピットの位置に並び、本来のステージ中央あたりにLED(発光ダイオード)のメーンスクリーンを設置。さらに稼動式のスクリーンなどが光のイメージを補強していくスタイルで演奏された。色光ピアノはコンピューターに接続された2台のキイボードを操作し、スクリーンとライトの色や強さを変化させていく仕組み。具体的には闇に光を当てると最初に見える色が青、というような作曲者によるイメージを基にしながら、例えば、記譜上のFisの音を青に設定するなどしていく。

---「NHK交響楽団/第1562回定期演奏会 (スクリャービン:プロメテウス)」 宮嶋極
  http://classic-japan.cocolog-nifty.com/sokuhyo/2006/02/index.html

個票データの二次分析

2006-07-04 | Weblog
 統計調査、社会調査からは、通常、多くの質問項目に対する回答が得られます。これらをすべて組み合わせた集計は極めて膨大になるため、一般には、調査実施者の問題意識の下で、特定の組合せによる集計が行われます。
 ところが、異なった問題意識からは、当然、それとは異なる集計のニーズがあります。従来ですと、既存の個票データを二次的に利用することは考えられないことでしたので、その分析をあきらめるか又は新しい調査を自分で行うしかありませんでした。
 データアーカイブに個票データが寄託され、二次分析ができるようになると、従来できなかった新しい研究が可能となります。

---「SSJデータアーカイブ」 東京大学 http://ssjda.iss.u-tokyo.ac.jp/about.html

暗号馬券理論

2006-07-04 | Weblog
 さて、この手のオカルト競馬本の大家といえば、やはり高本公夫氏であろう。競馬の着順はJRA(日本中央競馬会)のシナリオによってあらかじめ決定されており、勝馬の名前はJRAの広告やレース名、開催日、開催地などに暗号化して隠されている、というのが高木氏の主張である。

---「トンデモ本の世界」 と学会/洋泉社/1995

深い泉

2006-07-04 | Weblog
 他の閲読者はすべて一つか二つの文を送ってきただけだったが、無名のマイナー博士は二七もの用例文を同封してきた。オックスフォードの編纂補佐たちは綿密な仕事をする人物としてマイナー博士に感心しただけでなく、おびただしい用例文を集めることができ、知識と調査に役立つ深い泉を有する人物として強く印象づけられた。辞典編纂チームはまたとない発見をしたのだ。

---「博士と狂人」 ウィンチェスター/鈴木主税訳/早川書房

画面説明業

2006-07-03 | Weblog
このおじさんは、もと活動写真の弁士です。紙芝居が盛んになるころ、ちょうど活動写真がトーキーになって、沢山の弁士が失職いたしました。そしてその人達は、俳優になったり、漫談をやるようになったり、講釈師になったり、司会者になったり、そして紙芝居屋になった者も沢山いたわけです。ま、画面説明業としてはこれが一番自然な転業だったんでしょう。

---小沢昭一「日本の放浪芸」 ビクターエンタテインメント

赤くてまぶしいぎざぎざ

2006-07-02 | Weblog
 「『赤くてまぶしいぎざぎざ』って何のこと?」 と私は聞いた。
 「光ったしみですよ」 彼女は、わかっているだろうといわんばかりだ。
 「何のことなの?」
 「ポケットベルの音で、ぴかぴか光った赤いしみが、それも真っ赤なのが出てきて、左のほうにあがっていったんです」。

---「共感覚者の驚くべき日常」 シトーウィック/草思社/2002

親しい土地

2006-06-30 | Weblog
 知らない土地の上を飛ぶのと違って、親しい土地を上から見るのは心を揺すられるほど懐かしく、切なく、それでいてその風景から隔離されているという奇妙な寂しさをも覚える不思議な体験である。見ることはできるが触れることはできない。椰子の林に生える椰子の木一本ずつに見覚えがあるような気がしても、その木の幹に触れることはできない。ザランの集落の上を飛んで、白っぽい道が家々を綴る首飾りの糸のように伸びているのを見て、子どもの頃のそこでの思い出を一つ一つたどっても、そこを歩くことはかなわない。

---「マシアス・ギリの失脚」 池澤夏樹/新潮社

多点ブイ係留

2006-06-30 | Weblog
 海岸から1~1/2浬沖合いの深水域で石油積出し用シーバースに設置された5~7点ブイに係留操船する場合の例を図5.20に示す。
 これは両舷のアンカーを前進双錨泊の要領で投下し、4番ブイに向け船尾を後退させて係留するもので、送油荷役のため多点ブイ係留 (berthing at multiple buoy mooring) で船位を定置させる場合である。

---「操船通論・増補三訂版」本田啓之助/成山堂書店/平4