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Musica Poetica

音楽や本について語ります。

フランス語のススメ ~ ドビュッシー《ビリティスの歌》

2012-02-23 | ディスク

まだまだ寒い気候が続きますが,もうすぐ春ですよね!

 

春は新たなチャレンジの季節でもありますが,未知の外国語にチャレンジ!って人もいるのではないでしょうか。そんな人たちの中には「外国語やりたいけど,何語にしよーかなー」という方もいるでしょう。まぁ,大概そういう方は外国語学習に失敗するのですけど。

 

それはさておき……,音楽を聴いていて「外国語が分かるともっと理解が深まるのかなぁ」と思うときってありませんか? 単純な例としては歌詞の内容とか。このきれいな響きの言葉の意味は何だろうって感じで。きれいな響きと言えば,言葉って旋律がなくても,ただ美しいこともあるんですよ。詩の朗読など,そうですよね。


そこで登場するのがドビュッシーさんです。ピエール・ルイスの散文詩『ビリティスの歌』の朗読に音楽をつけているんです。付随音楽って奴です。

 

世評では,カトリーヌ・ドゥヌーヴ朗読のディスクが高い評価を得ているようですが,僕は持っていないし,入手困難です。そこでお薦めなのが

ナッシュ・アンサンブル演奏,デルフィーヌ・セイリグ朗読《ドビュッシー:ビリティスの歌》

す。実は画像のディスクは入手困難なのですが,同じ音源がVirginから出ているドビュッシーの5枚組ディスクの5枚目に収められています。セイリグと言えば,アラン・レネが監督し,脚本をアラン・ロブ=グリエが担当した『去年マリエンバートで』に出演していますね。このセイリグの朗読を聴いていると,フランス語が分かるといいなぁって思えてきますよ。ねっ,フランス語を学びたくなってきたでしょ?

そんなあなたにお薦めなのが,このフランス語入門書です。

前田陽一・丸山熊雄『新フランス語入門』(岩波書店,1957年)

という本なのですが,これほど丁寧に発音を重視した入門書はないと思います。発音のみならず,総合的なフランス語力を身に付けさせよう,というコンセプトがひしひしと感じられる良書です。絶版本なのですが,古書が割と出回っているので,入手は比較的容易なはずです(2012年2月現在)。

 

ドビュッシーがきっかけでフランス語ができるようになったんだよ...って数年後に語れたら,ちょっとカッコイイですね。 



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