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D Space

勉強その他いろいろについて書く日記

武士の一分

2007-01-01 22:15:06 | 映画
下級武士の三村新之丞は藩主の毒見役という仕事に嫌気がさしながらも、家庭では妻の加世とともに幸せに暮らしていた。ある日、いつもどおり毒見の勤めを終えた新之丞は突然腹痛に襲われる。貝の毒にやられた新之丞は生死の境をさまようが、加世の懸命の看病のおかげで一命をとりとめる。しかし、目覚めた新之丞の目は光を失っていた…。

新年早々、久しぶりの映画館へ。

山田洋次監督の時代劇「三部作」の完結編。
一介の武士の夫婦愛を中心に据えながらも、武士が命を懸けて守らなければならない「一分」を描いています。
まぁ、感想としてはいい出来だと思うんですが、「たそがれ清兵衛」ほどではなかったかな~、という感じ。
ちょっとストーリーがシンプルだったですね。ストーリーの先が読めてしまいました。

あと、木村拓哉はやはり時代劇でも木村拓哉だったな~。
特に冒頭の場面で「キムタク、そのまんまじゃん」と感じました。
ただ、剣道の経験があるということで殺陣のシーンや木刀を振るシーンは様になっていましたね。
緒形拳、坂東三津五郎、桃井かおりなどの脇役も豪華でした。

全体的にはちょっとこじんまりした感じの作品ですが、クオリティは十分合格点でしょう。

★★★★

オーシャンズ12

2006-12-22 17:38:38 | 映画
ラスベガスでの大金強奪後、オーシャンとその仲間たちはそれぞれの生活を送っていた。しかし、大金を奪われたベネディクトがオーシャン達のもとを訪れ、奪った金と利子の返済を迫る。要求に従わなければ殺すと脅されたオーシャン達は再び終結し、盗みをはたらくためヨーロッパへ飛ぶのだった…。

豪華スター勢揃いとなった「オーシャンズ11」の続編。
あれだけの出演者を集めて続編が作られることも驚きですが、今回はさらにキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ヴァンサン・カッセルなどを加えてさらに豪華になっています。
ギャラよりもS・ソダーバーグ、G・クルーニーとの仕事を選んだということなんでしょうかね?

しかし、映画の内容としては残念ながら物足りなかったですね。
前作よりコミカルになって場面場面で笑える箇所はあるのですが、全体としてはイマイチといった印象。
前作は11人それぞれの持ち味が生かされていましたが、今作ではそのような場面もなく淡々と進んでしまった気がします。
スタイリッシュな犯罪ドラマといった感じが薄れてしまったのが残念…
このオーシャンズ・シリーズのさらなる続編も製作されるとか…。
はたして期待できるのか?

★★★

或る夜の出来事

2006-12-20 17:37:43 | 映画
父親に結婚を反対され、怒って豪華客船から海に飛び込んだ令嬢エリー。彼女はニューヨーク行きのバスに乗るが、そこで新聞記者のピーターと出会う。これまで何不自由なく暮らしてきたエリーにピーターは手を焼きながらも2人は旅を続けていく。そして、いつしか2人は惹かれ合う仲になっていくのだった…。

前々から観たいと思っていたフランク・キャプラの作品。
アカデミー賞主要5部門を独占した名作です。
やっと時間的に余裕も出てきたので観ることができたのですが、評判どおり素晴らしい映画でした
見知らぬ男女が出会い恋に落ちていく、というラブ・コメディの王道。
ヒッチハイクのシーンがとても面白かったですね。

ラブ・コメディはどちらかと言えば好きなジャンルというわけではないのですが、この映画は不思議と楽しめました。
最近のは展開がドラマチックすぎるというか、内容がてんこ盛りというか…。
この映画も話の展開としては定番なんですが…。
やはり脚本のよさ、監督の手腕ということなのか?

★★★★★

DEATH NOTE 前編

2006-10-29 21:03:55 | 映画
偶然にも名前を書くだけで人を殺せるというノート「デスノート」を手にした大学生・夜神月はそのノートを使い法で裁くことできない犯罪者を裁き始める。犯罪者の不審死が続く中、世間は「キラ」として崇拝し始める者が現れ始める。そんな中、世界的な名探偵「L」が「キラ」に挑戦状を叩きつけ、2人による熾烈な頭脳戦が幕を開けるのだった…。

ベストセラー・コミックの映画化。
と言うか、漫画のベストセラーって何部くらいの売り上げを言うのかわかりませんが…。
観る前は、ハッキリ言ってあまり期待していませんでした。
原作は好きなんですが、やっぱり映画では物足りなくなってしまうのではないか、何より死神リュークのCGがどの程度の出来なのかという点がありましたからね。
しかし、実際に観てみるとガッカリする出来ではなく、まぁまぁだったと思います。
期待度の違いでこれほど違うものか…。
映画オリジナルのところも、こーいう展開かぁという感じ。
各キャラクターは原作との違和感もありましたが、まぁそれは仕方ないか…。
その点で、TVドラマの「ちびまる子ちゃん」はアニメのまんま。よくキャスティングしたな~。

今週末から完結編が公開されますが結末はどうなるのか…。
映画オリジナルの終わり方になると思われますが、前編での出来を台無しにはしてほしくないですな~。

★★★★


容疑者 室井慎次

2006-10-22 20:41:43 | 映画
新宿で発生した強盗殺人事件の被疑者として警察官が取調べを受ける。しかし、取調べ中に被疑者が逃走し、逃走中に事故で死亡してしまう。事件は被疑者が死亡して終結しつつあったが、捜査本部長の室井は釈然としないものを感じ捜査の続行を決定する。そんな折、突如検察によって室井が逮捕されてしまうのだった…。

「踊る大捜査線」のスピンオフ作品。
警察のキャリア、室井慎次を主役としたポリティカル・サスペンス。
感想としては、ちょっと期待外れといった感じですね。と言うよりは、期待が高すぎたと言うべきか…。
結局、警察内部の権力争いに巻き込まれた形だったので、警察内部の腐敗であるとか、上層部の陰謀とかを期待していた自分としては物足りなかったかな~。
弁護士役の田中麗奈、柄本明も人物が薄い感じがしましたし、今度主役ドラマが放送される灰島も曲者のわりにはあっけなかった気がします。
まぁ、物足りなさの一番の原因は事件そのものが単純なものにすぎなかったことでしょうか。

それにしてもこの映画では嫌な奴でしかなかった弁護士・灰島秀樹。
その灰島を主役にしたドラマができるとは…。
どんなドラマになるのか…。これまでの「踊る」シリーズとはカラーが異なるものにはなりそうですね~。

★★★☆



ニュースの天才

2006-05-30 16:20:18 | 映画
政治雑誌「ザ・ニュー・リパブリック」の記者スティーヴン・ダラスは、面白い語り口で特ダネを記事にすることで次第に注目を集めるようになる。そんな中、彼が心から信頼していた編集長マイケルがクビにされてしまい、新しい編集長としてチャックが就任する。チャックの下でスティーブンが書いた記事「ハッカー天国」は大きな反響を得るが、他の編集社はこの記事の真偽に疑問を抱き始める…。

アメリカで実際にあった記事捏造事件を映画化した作品。
主人公スティーブンを演じるのは「スター・ウォーズ」シリーズでアナキン・スカイウォーカー役に抜擢されたヘイデン・クリステンセン。
周到に捏造がばれないように細工する一方、捏造が怪しまれると子供のように言い訳をするという主人公の二面性を演じたわけですが、まぁまぁといったところじゃないでしょうか。
編集長・ジャーナリストとしての責任と編集長として記者をかばいたい気持ちの間で葛藤するチャックもなかなか。

最近ではテレビ局のやらせがニュースになったこともありますが、テレビや雑誌もどこまでが事実でどこからが虚構かわかったもんじゃないですよね。
結局、何が事実・真実かは自分自身で判断するしかないのか?
もっとも、自分で判断するとなると「何を信じるか」かが問題になってしまって、もはや「真実」ではないような気もしますが。

単なる娯楽作ではなく訴えかけるテーマを持った作品でした。
DVD特典映像に収録されているスティーブン・ダラス本人のインタビューを見るとさらに面白く見ることができると評判ですが、真偽のほどはいかに?

★★★★

ヴィレッジ

2006-05-19 17:47:04 | 映画
深い森に囲まれた人口60人ほどの小さな村で村人は自給自足の生活を送っていた。しかし、村には森に入ってはならないという厳しい掟があり、森に入る者がいないか見張り塔まで設けられていた。そんなある日、家畜の皮膚を剥いだ死体が発見されたことをきっかけに、村では“口にしてはならないもの”による仕業ではないかと噂され始める…。

「シックス・センス」で一躍有名になったM・ナイト・シャマラン監督の作品。
この監督の作品は殆ど見ているんですが、なかなか「シックス・センス」を超えられませんね~。
「アンブレイカブル」を見終わった後は、「……」という感じ。
「サイン」の後は…、 ( -_-)ハァ・・・

まぁ、この作品も「シックス・センス」には及ばなかったんじゃないでしょうか。
主演のブライス・ダラス・ハワードやエイドリアン・ブロディの熱演、脇を固めるウィリアム・ハート、シガニー・ウィーバーらはなかなかよかったと思います。
しかし、謎解きの秘密がわかったときに受けた感覚がな~、何とも微妙な感じだったんですよね…。
「サイン」ほどのガッカリ感はありませんでしたが、ちょっと物足りなさがありました。
M・ナイト・シャマラン監督に期待しすぎているのかもしれないな~。

★★★

モーターサイクル・ダイアリーズ

2006-05-11 17:13:07 | 映画
23歳の医学生エルネストは、年上のアルベルトと共に南米大陸を縦断する旅に出る決意をし、ブエノスアイレスをバイクで出発する。喘息もちで正直なエルネストとお調子者で口が達者なアルベルトの二人は、旅の途中で様々な人と出会いながら旅を続けるが、その過程でエルネストの心にある変化が生じるのだった…。

キューバ革命の英雄チェ・ゲバラの青春時代を描いたロードムービー。
おんぼろのバイクで田舎道を走るシーンなど、なかなかいい感じ。
また、南米大陸の自然や、マチュピチュの遺跡などロードムービーならではの風景が素晴らしかったですね。

でも、バイクでの旅を映画の早い段階であきらめてしまうんですよね~。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」っていうくらいだから、バイクは最後まで登場するかと思っていたんですが…。旅の過程で出会う人々との交流がメインになっているからしょうがないのかな?
後にチェ・ゲバラとしてキューバ革命を成し遂げるエルネストがこの旅で革命にかかわる思想に目覚めるというわけではないようでした。
大人になる過程での成長を描いた青春ロードムービーという感じでしたね。

★★★☆

12人の優しい日本人

2006-04-28 17:44:27 | 映画
ある殺人事件の陪審評決を行うために1つの部屋に集められた12人。事件は、若い女性が復縁を迫ってきた元夫を突き飛ばし、トラックに轢かれさせて殺害したというものだった。評決は全員無罪で決まると思われたが、1人の男性が突然有罪に変えると言い出すのだった…。

陪審制を題材にした米映画「12人の怒れる男」の日本版パロディーといった感じでしょうか。
舞台が陪審員室のみなので、脚本がしっかりしていなければダラダラした作品になってしまうところですが、三谷幸喜脚本ということでしっかりまとまっていると思います。

12人の陪審員の中に色々なキャラクターを入れなければならないということで、人物の設定は元ネタと似ているな~、と思いました。
ただ、有罪無罪はどちらでもよくて議論がしたいからということで評決を変えるというのは日本的なのかもしれないな~、と感じましたね。被告人の人生を左右するという感覚が薄いというか…。
アメリカではもっと「人を裁く」という意識が強いような気がします。
あと、事件の真相に迫るというよりも、有罪とは言い切れないという点を強調するのも日本ならではなのかな~。「12人の怒れる男」では、もっと真相に近づくという感じが強く出ていたように思いますし。

これから導入される裁判員制度の参考になるかな?
少なくとも裁判員制度では裁判官が審議に参加するので感情的な議論にはならないとは思いますがね。

★★★★☆

マイ・ボディーガード

2006-04-19 17:10:00 | 映画
生きる希望を失い酒に溺れる生活をしていたジョン・クリーシーは、メキシコで富豪の娘ピタのボディーガードの職を得る。初めのうちは仕事に徹しピタとの交流を拒絶していたクリーシーだったが、徐々に彼女と心を通わせるようになり、再び生きる希望を取り戻していくのだが…。

ベストセラー小説『燃える男』を映画化した作品。
主演デンゼル・ワシントンに、名子役ダコタ・ファニングということでなかなか見応えがありました。
前半と後半で映画の雰囲気がガラリと変わりますね。後半は男の復讐劇という感じで、容赦のなさ、過激さはすごいです。PG-15に指定されているのも頷けます。
また、スピード感のあるカメラ・ワークはさすがトニー・スコットといった感じ。
ただ、クリーシーがピタと打ち解けていく過程がちょっと不十分であるように思いました。心を通わせるきっかけがちょっと弱かったのでは?

★★★★