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猫と、バイクと、びんぼうと。

うん数匹の猫と数台のバイクを操る?おばさんの哀楽日記。

慟哭 と プリズム

2006-11-29 10:42:23 | 読書感想
貫井徳郎著の本を、今週に入ってから読んだ。
中毒である活字が切れたような状態だったみたい。
慟哭は、ミステリーというか推理というかのジャンルなのだが、重い雰囲気が漂う文面で、「人間の愚かさや家族について」のストーリーと言ってもいいくらいしっかりした話で、読み応え十分。
しかし、曇りのどんよりとした月曜に読んだこともあってか、くら~い気持ちになってしまった。
もう少し明るくなるような本が読みたい!と図書館へ昨日行って、流行になった本を借りてきたのだが、「貫井徳郎著」の作品をもう少し読んでみたいと、「プリズム」という本も借りてきた。
「プリズム」は推理物。殺人事件にかかわった人物が、個々に妄想を膨らましそれぞれに異なった推理をし、犯人探しをする。それぞれが、微妙に絡み合っていて、面白い。
楽しく、何も考えずに読めた。
今日は、お天気にもなったし、まぁ「慟哭」を読んだ後の重い気分も吹き飛んだので、「プリズム」の選択はよしとしよう

日々、大量の本が出版され、人生で読める本の数など、たかが知れている。
なるべく、良質で楽しい本にめぐりあいたいものだ。

「チョコレート工場の秘密」

2006-06-29 14:12:37 | 読書感想
児童書である「チョコレート工場の秘密」の話が、恩田陸の書いた本の中に出てきて、気になってしかたがなかったので、図書館で借りてきた。
なんとなぁく、幼い頃、学校の図書館で見たような気がする、と、思ってたのは間違いでした。
私は、「チョコレート戦争」という本が、幼い頃、気になっていた本であったことが判明しました。
どうりで、恩田陸の書いた本の中で、少し紹介されているのだが、なんか違うなぁ~と思ってたので、スッキリしました。
まだ、冒頭しか読んでいないけど。

それにしても、図書館で、「チョコレート工場の秘密」で検索したら、「まるごと1冊ロアルド・ダール」という本しか見つからなかった。
しかたなしに、その本を書棚から見つけると、やたらバカでかい本で、「ロアルド・ダール」という作家の書いた児童文学書が、めいいっぱい載っていた。
立ち読みしてしまおうかと思ったのだが、本が大きく厚い為、立ち読みはあきらめた。
20ページほどの話の為にこの本を借りてしまった私って...。
まぁ、がんばって読んでみんべぇ。

「麦の海に沈む果実」恩田陸著

2006-06-17 19:00:53 | 読書感想
恩田陸が最近気に入って読んでいるのだが、前回なにげなぁく読んだ「三月は深き紅の淵を」の4話目とこの本は、かかわっていた。
他にも、本の題名は違うけれど、繋がっている話があるのだ。
実は他の本でも、この話終わってないのでは?と感ぐっている話もある。

「三月は深き紅の淵を」の総集編という感じがする本だった。
なんだか意味がよくわからなかった部分もあるので、再度読み直してみたいと思う。


ふと、キャプテンハーロックと銀河鉄道999ってどこか繋がっていたようなことを思い出した。

「マドンナ」奥田英朗読みました

2006-06-12 09:06:10 | 読書感想
中年サラリーマンの心を会社と家庭を通して、細やかにせつなく書かれた話。
読んでいて、中年サラリーマンではない私も、「う~ん」と唸ってしまうところがいっぱい。
男親との関係も、女性である私が、主人公と同感と思えてしまった。
会社の部下に恋心を抱くところなんて、笑えるし泣けてきます。
それと、女性の心理もよく書かれていて、無理のない話しでおもしろかったです。
会社ってびみょうな集団の集まりだなぁと、プーになった現在、しみじみ思いました。

「サウスバウンド」奥田英朗著 読みました

2006-06-06 13:55:12 | 読書感想
奥田英朗の本は、確か小説現代かなんかの雑誌で伊良部医師に出会ってからだ。
伊良部医師に会いたくて数冊読んだら、それぞれに違う面白さがあって、びっくり。
「サウスバウンド」も伊良部医師のような登場人物を期待して読んだので、ちと違う...違う...と思いながら読み進めていくと、これまた面白くなってしまった。
下町中野界隈に住む、小6の貧乏少年の家族の話だ。歳の離れた姉、元活動家の父、それに従う、さからわない母、妹。はちゃめちゃなようで、そうでないのか。
家族が、バラバラなようで、そうでないのか。
重くならず、軽い形で読み進むことができた。沖縄、西表島へ移住してからの話が、読み応えあり