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○あらすじ
ケイスは24歳。
かつて彼はサイバースペース(電脳空間)にジャック・イン(没入)し、政府や企業のコンピュータに進入して、データを盗んだり改ざんしたりする一流のハッカー(サイバー・カウボーイと呼ばれている)だった。
サイバースペースへのジャックインは、額に電極をつけ、自らパソコンのキーボードを叩いて行う。サイバースペースでは進入防御プログラム(ICE)は建造物として視覚化される。
しかし、ケイスはその能力を奪われてしまった。能力を戻す代わりにある仕事をヤクザに依頼されるが・・・。
ウィリアム・ギブスン著
本書『ニューロマンサー』は『ブレードランナー』のような世界観を一番最初に考え出し、
サイバーパンクという運動を大いに盛り上げ、
サイバーパンクの開祖だと言われたけど、本人はそれを嫌い、
『電脳空間(サイバー・スペース)』という言葉を作った。
著者のウィリアム・ギブスンはそんな人だったらしい。
たしか『ワイルドパームス』って連続ドラマに少し出演していたような・・・。
この小説はその他の点でも優れていたので非常に勉強になる部分が多かった。
メタファーというのがどんなものか、なんとなく判った。
ひとつには主人公の名前のケイス(Keith)。
これは“箱庭”の“箱”を意味するものなんだそうだ。
文章の書き方から世界観から全てがそこに準じて描かれているらしい。
ちなみに「電脳3部作」と呼ばれる第1作目である。
非常に読みづらいのが特徴。2度目に判って来る感じ。
続きの『カウント・ゼロ』、『モナリザ・オーヴァドライブ』とだんだん読みやすくなるww
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