夫が脳出血で倒れて 右片麻痺になり 半年のリハビリ後 退院して
一番初めに 私に望んだことが「助手席にのりたい」でした。
以来 ずっと助手席に乗せています。
一度セカンドシートに乗せてみましたが、右の下半身に踏ん張りがきかない夫は、
目的地に着いた頃、 シートベルトも役目を果たさず、ゴロンとシートに寝そべっていました。
今は ドアにつり革ならぬベルトを渡して それにつかまってもらい、
大きく揺れないようにしています。
冬の雪国の晴天は まぶしいので サングラスも欠かせません。
今まで運転席では わき見することの出来なかった景色も堪能できます。
失語になり 会話は私の一方通行ですが、
「あ、馬だね、キジだね、あ、こまち(新幹線)だね」と話しかけると 楽しそうです。
偶然観た映画「最強の二人」の中でも、
介助の男性が重度障害の男性をすすんで助手席に乗せて ドライブをしていました。
夫の事も 乗せられるうちは 助手席に・・・と思います。