ウキウキ・ウォッチング

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アルジェの男【辛口】

2011年08月02日 | 宝塚
月組の芝居『アルジェの男』を観終わって持った消化不良について、かなり酷評を交えて綴ってみます。

きりやんがトップに就任して4作目やし、厳し目で綴りますので不快に感じられることも多いと思います。

あくまでも今後の期待を込めて綴っていますので、個人的感想と思って読んで下さい。



では、・・・



まず消化不良に感じた大きな理由が2つあります。

 まさお(龍真咲)の迷走

以前からもまだ2番手の器にはなってないなぁとは思っていたけれど、今回ほど強く感じたことは無かったです。
今までは押し出しの弱さや圧倒的なダンス力不足(これは今回のショーでも感じました)からヘタレの様相を醸し出していたけれど、今回のジャックという役は以前のどの役よりも終始悪役キャラというのがハッキリしているから如実に弱さや力不足が出ています。


アルジェを観終わって一言「まさお君、何したいのか分らん・・・」


ジャックという人物像がいまいち腑に落ちないし、ボヤ~っとしている。

台詞の言い回しもどうにも馴染んでないから、イケてない。
人物像がしっかり出来上がっていないように思うんやけど、全体的に悪役っぽい臭さが無いんです、残念ながら。

だから「対」となるはずのジュリアン@きりやんの成り上がりへの必死さ(泥にまみれて生きているでしたっけ?)が伝わりずらいんです。

最後のシーンにもっていくまでの盛り上がりと説得力も欠けているので呆気なさ過ぎます。
ジャックの最後がほんとに残念。
なぜそう成るに至ったのか、まりもの説明が無いと「そうやんね、やっぱり」って説得力がないんだよ(涙)

どこかすっきりしないジャックでやぼったさがあるから、面白味の無い人物になっている。
(悪役としての共感が一切出来ない)

迷走期間はまだまだ続くのでしょうか?
まだ、あたいには、まさお君に3,4番手の雰囲気を感じ取っちゃうんやけど、あたいだけかしら・・・。
もう4作目になるのだから、そろそろはっちゃけてもらわないと、組の構図が崩れていきそうだわ。
いつになったら「きり×まさ」が観られるのかなぁ・・・。



悪者と曲者

これはきりやんへ希望を込めて!(個人的なね)


前半のジュリアンは悪者(悪党)っていう感じが出ていて「お、きりやん青年してる」って食いついてしまった。良かったです♪
のし上がる術を求めて迷走していて、どうしたら良いのかが見えない青年でした。

しかし、ボランジュ総督と出会ってパリに行った以降は、悪党感が薄らいだ。人物としては、少しライトな感じに受けました。
それには好感が持てます。

けれど、それに変わって、人を利用してでものし上がるという裏の顔の「曲者感」を個人的には出して欲しかった。

「対」となるジャックが弱いからなのか、後半どこか埋没している感(落ち着いてしまったような)を受けてしまったよ。

でもこれって、脚本上の膨らまし不足とも言えるかも。

結局、あたいはスマートなきりやんは観たくない! (欲張りめ)
裏はめっちゃエロくて悪い(そんでもってしぶとい)ジュリアン@きりやんを観たいのよ(笑)!!!

大きな期待を込めて。



ボキャ貧やのに、色々「お前何様やねん」的なことを綴ってしまいました。。。
大口たたいてすみません。

観るまでに、「芝居の月組」を期待しすぎて、勝手に脳内イメージを膨らまし過ぎたかもです。 (ゴメリンコ☆)

でも今後の月組さんの成長を期待する一人として今回綴ってみました。

まだ公演は始まったばかりなので、今後の成熟具合を楽しみにしています。


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