ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

恐るべし末吉公園(その2=いかがなものか編)

安謝川をきれいにという看板が汚いのはいかがなものか?(公園内の橋にて)

さて、管理事務所を抜けると普通に住宅街に出るのであるが、ハブがいるという公園の横に住むというのはいかがなものか、ハブ対策として硫黄を撒くとか、ネットを張ったりしている(沖縄ではやっているらしい)のか聞いてみようかと思ったが、短パンに汗だくの男が突然ハブ対策はどうですか?と聞くのもいかがなものか、と思うので気を取り直して自分の家に帰るのはいかがなものか、と考えたら肝心要の末吉宮に行ってないのはいかがなものか、と心の奥でつぶやかれると折角来たのだから、行かないのはいかがなものか、とiPhone取り出し最短距離で行く方法を探したが、山の上からのアプローチとして地図にでてきたのは一本のみで、公園内には道が書いていない、これはいかがなものか、と思ったのであるが、ここで行かないのはいかがなものか、ということで住宅街の切れ目にある人の家の庭を突っ切るような細い道を上っていくと墓地にでた、墓地とはいかがなものか、公園ではないじゃないの、なんか出そうで心細いのはいかがなものか、歩くと視界が開けて、ほれ、この風景はいかがなものかという景色が現れたので、いかがなものか、と言われても那覇の高台ならみんなこんな風景ねという感じ~ぃという感想を心に刻みながら道を進むと墓地が切れて、獣道のような道になってきた、ネットで調べるとこの公園は結構幽霊話が多いという・・・・

これはいかがなものか、進むべきか退くべきか、またもや決断のお時間となったので、iPhoneを見ると道無き道であるが確実に末吉宮に近づいているので、これはいかがなものか、というより進めとなったのでありますが、人っ子一人いない山の中でハブどころか熊がでたって驚きません、という感じでところどころの小さな倒木を飛び越したり、くぐったりしながら、ハブに追いつかれないようにぴょんぴょんしながら走っていたのであるが、これをどこかの人が見たら、あの人いかがなものか、と思われるのではないかと、それよりはハブの恐怖の方が何倍も強く、見る人が居たにせよその人も、この場に来るまでにきっとぴょんぴょんしたに違いないと妙な発想で自分の正当化をしていたら、丁度道の分かれ目にしゃがんでいる男が見えたので、どきっとし、こんなとこでぴょんぴょん跳びながら人に会ったときの挨拶はいかがなものか、「ハブを探しているんですか?とれましたか?大漁ですね。良かった、じゃあね」とか「こんなとこでお会いすることじたい、変な人と思われますよ、お互い気持ち悪いので、早くわかれましょう」とか、いかがなものかと思案しているうちにその男がすっくと立ち上がった、あ、変なオヤジが来た、いかがなものか、と男が思案しているうちにこっちは何も言わずに分かれ道を勢いで直進したら、これはいかがなものか、行き止まりで、万一男が襲ってきたらこれは逃げ道なしと判断して、まだ、ぼーっと立っている風の男の方へ「道間違えたんですよ、ばっかだなぁ、僕」と言わんばかりの顔をして一目散に左の方へ、これで行き止まりなら、いかがなものかと思ったのであるが、「そこは蛇の道はヘビ」と言う諺を思い出したのであるが、それはこんな時にいかがなものか、とにかく道が続いているならハブじゃなければヘビはOKと言いながら(言うわけないか・・)と必死に跳ねること5分、突如崖の下に祠のようなものがある場所に出てしまったので、ここはいかがなものか、とよく見ると「子の方御水」と書いてある薄気味悪いところで、どうもここはわき水の出るところらしく、コップやバケツが置いてあるので、これは飲むのはいかがなものかと、さらにそこに根を張る木々の凄まじい生え方、まさにエイリアンのような感じはいかにもパワースポットとして相応しいのであるが、ちょっとパワーが怖いくらいで、これはいわゆる御嶽(ウタキ=神の聖域)的なものなのか、いかがなものか、と考えながらそこから左手に目をやると・・・

なんと倒木の向こうに朱色の建物が見えるではないか、これは末吉宮に違いないと近寄ると階段がなく、一旦は建物の下をくぐる構造となっているので、これはいかがなものか、なんでわざわざ大変な石積みをしたものを作るのか、凄いねぇと感心して調べると・・・・

(このトンネルのさきが「子の御水」だが、ここまで作るのはいかがなものか↓)

この末吉宮は、全国の神社を紹介している「玄松子の記憶」というホームページによると「尚泰久王代の1456年頃、首里の天界寺住持鶴翁和尚が、大和での修業中熊野権現を崇信。帰国後は、熊野への参詣が許されなかったが、夢のお告げに熊野権現が現われ首里より北方の山に大声で呼び、応ずる場所に霊験があると告げた。国王にも同様の夢の告げがあり、その地に社を創建したのが、当社の創祀。」で現在も琉球八社という琉球王朝時代に特別扱いだった官社のことで、波上宮・沖宮・識名宮・普天満宮・末吉宮・八幡宮・天久宮・金武宮のことということで、末広宮が大変格式の高い神社(一説には形は神社だが、御嶽の集合体という)なのであるのはこの建物の構造を見れば分かるほど、どうやってこんなところに建てたのかと思うほど、大きな石(沖縄ではここに神が宿るという)を囲うように何本もの柱を立て、その上に立派な社殿をのせ、そこへのアプローチは磴道という石段で登っていき、社殿への階段をさらに上るそうだが、現在は開いていないようで社殿へは近づけないのはいかがなものか、折角、こんな素晴らしい神社(御嶽)があるのにと思うが、これもアタクシが窺い知れないなにかご事情があるのだ、と考えながらようやく道らしい道を下って、帰ったのである。沖縄はディープなのだ。

(なぜか、、左が3本、入り口挟んで右が4本の柱でアンシンメトリーな構造で、いかがなものか?)

社務所であるが、閉鎖中(?)良い神社だと思うので土日くらい開けるのは、いかがなものか?

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