DR -Delanded Room-

ゲームショップ店員の日記

強まる「規制」に反し、注目度の高まるバイオレンス・アクション

2005年12月09日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
年末商戦が本格化し、さらに更新する時間がなくなりつつあります

さて、木曜日発売の新作は
マリオカートが16万本以上を販売して順当に1位を獲得
消化率から逆算するに、約60万本が市場に出ていることになりますね・・・
初回で「おいでよ どうぶつの森」の1.5倍の受注があったことになります
これは、GBAやGCの「マリオカート」が、GC「どうぶつの森」の
約1.5倍の売り上げとなっているので、当然といえば当然なのかもしれません

ただ、「おいでよ どうぶつの森」のように消化率が高いわけではないので
今後の消化状況を注意する必要がありそうです
相当な数を抱え込んでいる流通もあるようなので、
しばらくはまとまった数のリピートが来ることは考えにくく
結果として、「おいでよ どうぶつの森」のリピート生産が波に乗る・・・
なんていうことも考えられます

2位の「ローグギャラクシー」は14万本を販売
消化率も高く、すでに相当なリピートが来ているという話を聞きます

3位の「龍が如く」は7万本以上を販売する出足
6割以上を消化している模様で、著者の予想を大きく上回りました

「18歳以上推奨」ながら、実は中高生の購入者も多いらしく
ほか、いろいろな話を聞いていて思ったことは
「龍が如く」は、和風「GTA」として捉えられているんじゃないだろうかと
「ビートダウン」はなおも売れていますし、「GTA」のヒットで
バイオレンスアクションが一定のユーザーを確保しつつあるといえそうです

「GTA」の廉価版も販売を伸ばしており、強まるゲームに対する規制が
皮肉にもこのジャンルの注目度を高め、普及が広がっているようにもみえます


以上のように新作は軒並好調・・・と言いたいところですが
上記3タイトル以外は苦戦を強いられています

「桃太郎電鉄15」「激・戦国無双」「メタルギアアシッド2」は2割以下
「ムシキングDS」「牧場物語」「伝説のクイズ王決定戦」に至っては1割以下の消化状況

この時期の任天堂ハードのタイトルは、年末も見据えての大量発注ということが
多くなっているとはいえど、特に「ムシキング」の状況は厳しいですね・・・
GBAからDSへ短期間での移植、さらにはほとんど内容が
変わっていないにも関わらず価格は据え置き
なのに、これほどの発注があったとは・・驚くばかりです

今週は、好調・不調がはっきりと分かれた新作発売日となりました