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Simulaitonで電子回路解析

Simulationを使用して電子回路について考察します。
主に電源回路

ソフトスタート機能を追加する。

2014-10-13 10:52:06 | 日記

DCDCコンバータは、電源投入時に過大な電流な流れたり、

出力電圧が設定値よりも高い電圧が発生したりします。

このようなことが起きないようにするためにソフトスタートという

機能を使います。

ソフトスタートとは、電源投入時の短い時間だけDuty maxを抑えるものです。

なぜ、Dutyを抑えるかというと、電源投入時は、出力電圧は0Vです。

DCDCはDutyMax(90%程度)で動作することになります。

いきなり、90%のDutyで動作するとコイルに流れる電流は、

⊿Icoil=⊿ton×(Vin-Vo)/L となります。

off時の電流の低減は ⊿toff×(Vo+Vf)/L となりますので、Voが0Vですと

ほとんど低減しません。VfはDiodeの順方向電圧です。

次のパルスでは、また⊿Icoilの電流が追加されるため、どんどん大きな電流となります。

出力電圧が規定の電圧になってVc電圧が低下してもコイル電流は大きな電流となっているため、すぐには低下しないため、出力電圧は上昇してしまいます。

その対策のため、出力電圧が規定になるまでDuty maxを制限しようというものです。

下記に前回の回路のC1(出力平滑コンデンサ)のinitial Conditionを0Vにし、Simulationをしました結果です。6.4Vまで上昇しています。

 

 ソフトスタートの回路は、Duty maxの回路を追加し、その抵抗と並列にコンデンサを追加します。その回路を下記に示します。

R9、R8、U4がDutyMAXを決めるものです。

V1は信号源です。100kHzの鋸波で振幅は2.5Vに変更しました。

Dutymax=(V4×R8/(R8+R9))/2.5V となります。

今回の回路では、Dutymaxは90%にしました。

C5がソフトスタート用コンデンサです。Dutymaxが徐々に大きくなるようになっています。

U2は今回追加しました。これは、DutymaxとPWM信号のANDを取っています。

 

SIMUALTIONした結果を下記に示します。

ソフトスタート機能を追加したのが、下の青のLINEです。

出力電圧は5.24Vまでになっています。

電源が安定するまでの時間は長くなります。

 

 


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