LEDのVFのばらつきを考慮したときのSIMULATIONを行います。
その場合、LEDのMODELのパラメータを変更します。
LEDのVFの特性式は
Id=Is{exp(Vd/(n×Vt)-1}
となります。
IdはLEDの順方向電圧、VdはLEDの順方向電圧、nはパラメータ
Vt=26mV (at27℃) です。
このほかに直列抵抗 Rs があります。
LEDの端子間電圧は Vd+Rs×Id となります。
前回使用したLEDのMODELのパラメータを見てみます。
SIMetrixでは、Simulationをすると、その回路の情報をFileにします。
そのFILEを見ることできます。
Simulationを実施した後、 Command Shell から
”Graphs and Date "をクリックします。
”Edit List File ” を選択すると 情報が見れます。
その中に下記の記述があります。これがMODELの内容です。
.MODEL SCMP13WBC8W1 D
+ IS=105.90E-21
+ N=2.8522
+ RS=19.665
+ IKF=890.10E-6
+ EG=3.4000
+ CJO=25.300E-12
+ M=.39441
+ VJ=5.9662
+ ISR=54.650E-12
+ NR=13
+ BV=5
+ TT=17n
この中の N=2.8522,RS=19.665,IS=105.90E-21 を変更します。
Simulation回路内だけでこの定数を変更したいので、
回路図入力の画面上で変更します。
回路図を選択して ”F11"のボタンを押します。
回路図の下側にコマンドが記載されています。
このコマンドに先ほどのLEDのMODEL パラメータをCopyして
貼り付けます。
次に このコマンドに記載されているNの値を変更し、SIMUALTIONをします。
N=1(青LINE)とN=3(緑LINE)にしてSIMULATIONを実施したのが下記のグラフです。
赤LINEはNormalです。
このように、VFを変更できます。
コマンドの中だけで変更しているので、他のSimulationには、影響を与えません。
これで、VFを決めてSimulationを実施すると、LEDのVFのばらつきも考慮して
SIMUALTIONが実施できます。
次回はLED駆動回路でLEDのVFを変化させたときの解析を行います。
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