SIMetrix について、紹介します。
このソフトは、SPICE系のソフトです。
他のソフトに比べて、使用方法が簡単です。
Intro版は、ttp://www.simetrix.co.uk/site/demo.html からダウンロードできます。
Intro版は、いくつか制限がありますがDCDCの動作であれば問題なく使用できます。
回路図は制限がありません。これはとても便利です。
他のソフトでは、回路図の制限があるものもあります。
基本的な動作について
intro版をダウンロードして、ソフトを立ち上げてOKを押すとと図のようになります。
回路図を入力するには、図2のように
Fileをクリックして Newschematic を選択すると回路図入力画面(図3)になります。
上のパーツ記号をクリックするとその部品が選択されます。
そのパーツを必要な箇所に置きクリックすると部品が置かれ、作図が完了です。
必要な、結線とGND,電源を置いて回路図を完成させます。
図4にDCDCの回路図を示します。
この回路は、入力電源(V3 12V) から 任意の電圧を出す簡単な電源です。
この回路の動作について説明します。
V3は入力電圧です。12Vです。
V2は制御電圧です。1.456Vにしました。
制御電圧(Vc)を1.456Vにした理由は
Vc=Vo/Vin×V1pp となります。 V1pp=5V
Vc=3.3/12×5=1.375V
この値は効率が100%のときなので、効率を94%として
1.456Vにしました。
V1は鋸波です。0~5V swF=500kHz(任意)。
この電圧の0~5Vのぺpeak-peak値が先ほどのV1ppとなります。
U1はコンパレータ。V1の電圧とV2の電圧を比較してパルス幅を決めます。
S1はスイッチ。Onのとき10mΩ oFFのとき1MegΩに設定しました。
これも任意に決めれます。
D1はDiode (SBDを選定します。)ロームのRB160L-40(40V1A)。
L1はコイルも任意ですが、イニシャルコンディションで0Aにします。
C1は出力コンデンサ R2はコンデンサのESRを入れます。
R1は負荷抵抗です。
この回路は制御をかけていませんので、電源投入時にはリンギングを起こします。
波形を観測したい箇所にプローブを入れてます。
Vo、VINPの電圧とR1の電力です。
Simulationをさせるためには、設定が必要です。
① 回路図の上にあるSimulatorをクリックしChoose Analysisを選択します。
Choose Analyysisの画面の右側のAnalysisi Modeの Transientにチェックを入れ
Transientに必要なparameterを入力します。
Stop time や Advanced Optionsなど。
必要な項目を入力したら Choose Analysis の右下のRunを押します。
以上のようにSimulationができました。
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