昼下りのティファニーで

おそーい朝食を食べるようになっても・・・

ティファニーで朝食を食べるようになっても__PART2・・・(31)

2015-01-08 23:48:00 | 映画(DVD)

【カポーティ、87ページ】 

 -原作では、病室で、ホリーに頼まれて、「僕」がホセからの手紙を読みます。

 ' My dearest little girl, I have loved you knowing you  were not as others. But conceive of my despair upon discovering in such a brutal and pubric style how very different you are from the manner of woman a man of my faith and career could hope to make his wife. Verily I grief for the disgrace of your present circumstance, and do not find it my heart to add my condemn to the condemn that surrounds you. So I hope you will find it in your heart not to condemn me. I have my family to protect, and my name, and I am a coward where those institutions enter. Forget me, beautiful child. I am no longer here. I am gone home. But may God always be with you and child. May God be not the same as - Jose.'

(映画でそのまま採用されている部分を、イタリックにしています)

【映画】

  -映画では、タクシーの中で、ホリーに頼まれて、「僕」がホセからの手紙を読みます。手紙の文章は、原作とほぼ同じ内容でしたが、映画ではホリーは妊娠していないので、一部、修正されています。

 

【村上訳、153ページ】 ホセからの手紙の内容

 「親愛なる君に(訳注 ホセの英語はかなり奇妙な代物で、訳文もいささか奇妙な日本語になる)。君がほかの人たちとはまるで違うとは知りつつも、私は君を愛していた。しかしよろしく理解をしてもらいたいのだ。私のような信仰と職業を持つ男が妻としたいと望む女性の像から、いかばかり君がほど遠いものであったかという事実を、このような粗暴な、公然たるかたちで見いだしたときの、私の絶望のほどを、君が現在置かれている汚辱について、私は心から強く悼む。そして君を取り巻いている糾弾に、更なる私の糾弾を加えようという心持ちは微塵もない。だから君の方も、私のことを糾弾しない心持ちでいてくれればと希望する。私には守らなくてはならない家名もあるし、私の評判もある。そしてそのようなものごとが関連してくるとき、私は卑怯者になる。私のことは忘れてもらいたいものだ、美しい君。私は故郷に戻ってしまう。そして神様が常に君と、君の子供とともにいることを祈っている。それがまっとうな神様であることを祈っている-ホセ」



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