車椅子を押して
一緒にサンポした道を
また歩きたい
美味しそうなお弁当を買って
ソフトクリームを食べて
道の花を眺めて
おしゃべりして
笑って
もう二度と戻らない日々
私の頭の中で
記憶の中で
忘れないように
リプレイするだけ
できることなら一人で生きていたい
好きなときに好きなものを食べて
体調が悪ければ
一日中寝て
好きな音楽や映像を流した部屋で
のんびり好きな本でも
読んでいたい
人といても
自分の時間の流れで
生きていけたらいいのに
上手く嫌なことから逃げる人
嫌な仕事を押し付けてくる人
なぜそんなことができるのか?
結局
目の前にあることを
こなしていく人や
働き者の人のところに
人が嫌がる仕事が
回ってくる
誰かがちゃんとみてくれて
いたら
それは救われるけれど
誰も知ろうとしなければ
頑張った人が損をする
社会になっていく
部屋が片付いていないほうが
人の気配がする
私はいつでも片付けてしまいたくて
整理してしまいたくて
終わらせたくて
なかったことにしたくて
色々な物を
片付けてきた
でもこれからは
片付いていない
生き方を選ぼう
ごった返して
散らかってて
だから人の存在を
感じられて
薬の袋
化粧品
飲みかけのコップ
書き込んだカレンダー
すべて愛しい
だから片付いていなくたって
いいんだ
ノラ・ジョーンズのライブ映像を
見ながら
明日のお弁当の仕込みをしていた
本当はゆっくりと音楽を聞きながら
読みかけている本を読みたい
サブスクで映画をみたい
部屋の整理をじっくりやりたい
ヨガもやりたいし
ウォーキングにも行きたい
でも毎日疲れすぎているし
何を優先しようか迷っている
間に休日は終わってしまう
買い物に行っても
あれもこれも欲しくなって
結局なにも買わずに帰ってくる
始末
結局私は何も成し遂げられない
し何者にもなれない
ただ毎日あくせく
生きていくだけ