皆さん、
初めまして!
新しいブログでの投稿第1号は、
4月4日の夜に見られた皆既月食を、
沖縄まで1泊2日の弾丸旅行で撮影に出かけたレポートです。
皆既月食とは下図のように太陽と地球と月が一直線に並んだ時に、
月が地球の影の中に入り込む現象で、
必ず満月の頃に起こります。

地球全体では大体3年に1度位の頻度で見られますが、
日本では前回は去年の10月8日だったので、
今回はたった半年で再び見られるという幸運な時期だったようです。

今回の月食の特徴は、
満月が地球の影の中に完全に入り込む皆既食の状態が、
いつもより極端に短いということです。
前回の月食ではこの皆既食が1時間ほどありました。
それが今回は僅か12分ほどしかないということで、
珍しい皆既月食とも言えるでしょう。
また今回の月食が起こるのは関西ではちょうど桜が満開の時期だったので、
夜桜と月食のツーショットをぜひ撮りたかったのですが、
4月1日の時点で週間予報で晴れそうだったのは北海道と沖縄だけだったので、
何度か行ったことがある沖縄まで遠征することにしました。
シーズンオフということもあって、
LCC(格安航空会社)を利用して関西から往復3万円ほどで済みました。

皆既月食を観測する地に選んだのは、
沖縄本島の南東部にある知念の海岸でした。
撮影機材は小型の天体望遠鏡一式と三脚にカメラ4台で、
スーツケース(重さ17kg)とリュック(重さ13kg)に分けて持っていきました。

現地に到着したのは4日の午後4時頃でしたが、
お天気は最初晴れていたのがやがて空一面厚い雲に覆われて、
午後7時15分頃から始まる月食がはたして見られるのかどうか…。

しかし午後7時半頃になると雲に隙間が出来始め、
右下の部分がちょっと欠け始めた満月が東の空に姿を現すようになりました。

午後8時頃には辺りもすっかり暗くなって、
半分以上欠けた月が雲間から海面にその光を投じていました。

部分食中の月は時々厚い雲や霧に覆われて見えなくなったりして、
ハラハラドキドキしながらの月食観察でした。

それでも月はどんどん欠けていき、
地球の影に入った部分が赤っぽい色になってきました。

そして午後8時54分、
奇跡的に晴れた夜空で満月は地球の影の中に完全に入り込み、
12分余りの皆既食の状態になって綺麗な紅色に染まりました。

月が皆既食の状態になると、
その明るさも普段の満月の何千分の1まで暗くなって、
夜空にはたくさんの星も見えるようになりました。

皆既食で赤くなった月の写真の色彩を強調処理すると、
右上の明るい部分に淡い青緑色の帯が現れました。
これは「ターコイズ・フリンジ」と呼ばれているもので、
地球のオゾン層を通ってきた太陽光が月を照らして生じる現象のようです。

12分続いた皆既食が終わると、
月は再び輝きを取り戻して満ちていくのですが、
この頃からまた上空を雲や霧が覆うようになってきました。

そして月食が始まって3時間半後の午後10時45分に、
月は地球の影から完全に出ていつもの丸い満月の姿に戻りました。

月食が始まる頃には満潮で波が高かった海も、
月食が終わる頃には引き潮になって、
海底だった所が現れて月明かりに照らされていました。
月食だけではなくて、
月の引力も感じた夜でした。
今回の皆既月食は全国的に悪天候の所が多かったので、
夜桜とのコラボは実現出来なかったものの、
何とか紅い月を見れただけでもラッキーだったのかも知れません。
ちなみに次回の皆既月食は、
3年後の2018年1月31日に見られるそうです☆
初めまして!
新しいブログでの投稿第1号は、
4月4日の夜に見られた皆既月食を、
沖縄まで1泊2日の弾丸旅行で撮影に出かけたレポートです。
皆既月食とは下図のように太陽と地球と月が一直線に並んだ時に、
月が地球の影の中に入り込む現象で、
必ず満月の頃に起こります。

地球全体では大体3年に1度位の頻度で見られますが、
日本では前回は去年の10月8日だったので、
今回はたった半年で再び見られるという幸運な時期だったようです。

今回の月食の特徴は、
満月が地球の影の中に完全に入り込む皆既食の状態が、
いつもより極端に短いということです。
前回の月食ではこの皆既食が1時間ほどありました。
それが今回は僅か12分ほどしかないということで、
珍しい皆既月食とも言えるでしょう。
また今回の月食が起こるのは関西ではちょうど桜が満開の時期だったので、
夜桜と月食のツーショットをぜひ撮りたかったのですが、
4月1日の時点で週間予報で晴れそうだったのは北海道と沖縄だけだったので、
何度か行ったことがある沖縄まで遠征することにしました。
シーズンオフということもあって、
LCC(格安航空会社)を利用して関西から往復3万円ほどで済みました。

皆既月食を観測する地に選んだのは、
沖縄本島の南東部にある知念の海岸でした。
撮影機材は小型の天体望遠鏡一式と三脚にカメラ4台で、
スーツケース(重さ17kg)とリュック(重さ13kg)に分けて持っていきました。

現地に到着したのは4日の午後4時頃でしたが、
お天気は最初晴れていたのがやがて空一面厚い雲に覆われて、
午後7時15分頃から始まる月食がはたして見られるのかどうか…。

しかし午後7時半頃になると雲に隙間が出来始め、
右下の部分がちょっと欠け始めた満月が東の空に姿を現すようになりました。

午後8時頃には辺りもすっかり暗くなって、
半分以上欠けた月が雲間から海面にその光を投じていました。

部分食中の月は時々厚い雲や霧に覆われて見えなくなったりして、
ハラハラドキドキしながらの月食観察でした。

それでも月はどんどん欠けていき、
地球の影に入った部分が赤っぽい色になってきました。

そして午後8時54分、
奇跡的に晴れた夜空で満月は地球の影の中に完全に入り込み、
12分余りの皆既食の状態になって綺麗な紅色に染まりました。

月が皆既食の状態になると、
その明るさも普段の満月の何千分の1まで暗くなって、
夜空にはたくさんの星も見えるようになりました。

皆既食で赤くなった月の写真の色彩を強調処理すると、
右上の明るい部分に淡い青緑色の帯が現れました。
これは「ターコイズ・フリンジ」と呼ばれているもので、
地球のオゾン層を通ってきた太陽光が月を照らして生じる現象のようです。

12分続いた皆既食が終わると、
月は再び輝きを取り戻して満ちていくのですが、
この頃からまた上空を雲や霧が覆うようになってきました。

そして月食が始まって3時間半後の午後10時45分に、
月は地球の影から完全に出ていつもの丸い満月の姿に戻りました。

月食が始まる頃には満潮で波が高かった海も、
月食が終わる頃には引き潮になって、
海底だった所が現れて月明かりに照らされていました。
月食だけではなくて、
月の引力も感じた夜でした。

今回の皆既月食は全国的に悪天候の所が多かったので、
夜桜とのコラボは実現出来なかったものの、
何とか紅い月を見れただけでもラッキーだったのかも知れません。
ちなみに次回の皆既月食は、
3年後の2018年1月31日に見られるそうです☆