Hip-Hop Diplomatic by DJ Dan

ヒップホップレーベル(株)トリプルセブン/メガバックスジャパン(株)社長Danのblog

カナダ政府負ける

2007年10月08日 | from L.A.
以前から問題になっていたカナダ政府のUSヒップホップアーティス入国拒否問題のニュースが入ってきた。

この問題はカナダにあるヒップホップレーベル

Murdercap Records

のCEO

Jerome Almons

がカナダ政府/移民局(入国管理局)訴えていた問題です。

ここ最近、50 CentやEminem、DMXといった人気ラッパー達がカナダ国境の移民局で足止めをくらい、ことごとく入国出来ず、予定されていたコンサートなどが出来ないという事を「差別」であるとし、2ヶ月前にカナダ政府に9千万ドル(約104億円)の訴訟を起こしていたというもの。

しかし、訴訟から60日を過ぎた今もカナダ政府はこの訴訟で公の場に出てくる事はおろか、何の処置もしていない。

カナダ政府はトロントやバンクーバーで起こった数々の事件をヒップホップカルチャーの責任にし、このような入国拒否という処置をとったようだ。

しかし、Jeromeは

「政府はこの訴訟にどう対応していいかわからないはずさ。俺がウソをでっち上げて非があるというのなら、ちゃんと出てきて戦えばいいんだ。でも彼らにそれは出来ないよ。アメリカとカナダのヒップホップカルチャーに責任はないんだ。これは明らかな人種差別問題なんだ!」


と語っているという。
カナダの法律では被告側が訴訟を起こされてから60日以内に何らかの対応をしなかった場合、欠席裁判とみなされ原告の要求を受け入れる事になっている。

したがって、訴訟から60日を経過してしまったカナダ政府は9千万ドル(約104億円)をJeromeに支払う事になってしまった。

Jeromeは最後にこう付け加えている

「カナダ政府は自分たちが何をやってしまったのかわかってるはずさ。俺に金を払わない唯一の方法は俺を殺す事だけさ」


うーん。
カナダ政府もよくわからないですね。。
この裏にも実は、、というような話がたくさんありそうですが。

いずれにせよ、色々とヒップホップカルチャーも最近は注目され、より多くの
人の前に登場する事が多くなったので、みんなのチェックする目が厳しくなってきているのは確かなようですね。
最近リリックが問題になっているのもそうですよね。

ヒップホップも時代と共にどんどん変化していきますね。