dancing soleil

ひまわりは踊っている

ひまわりトリビア 花・種・原産地

2006-08-08 10:32:00 | 日記
ひまわりトリビア(4)花

 ヒマワリはキク科の植物。一般に花と呼ばれる部分、正しくは、頭状花と呼ばれる花が集まったもの(花序)で、キク科の他の花、菊やタンポポと同じく、小さな花がたくさん集まって、ひとつの花に見える。

 外輪に黄色い花びらをつけた花を舌状花、内側の花びらがない花を筒状花と区別して呼ぶ場合がある。

ひまわりトリビア(5)種

 種は長楕円形。
 食用ロシア種は、長軸方向に黒と白の縞模様がある。煎って食用とすることができる。また、ペット(ハムスターなど)の餌に利用される。

 種は絞ってヒマワリ油としても利用される。ヒマワリ油は多価不飽和脂肪酸が多い。
 食用油の生産は、ヒマワリ油(2385万トン)、ナタネ油(3317万トン)、ゴマ脂(2821万トン)であり、ヒマワリ油がもっとも生産量が多いことがわかる。

 国別生産量では
アルゼンチン - 384万トン (16.1%)
ロシア - 360万トン (15.1%)
ウクライナ - 327万トン (13.7%)
中国 - 190万トン (8.0%))
フランス - 152万トン (6.4%)
アメリカ - 113万トン (4.8%)


ひまわりトリビア(7)国花

 ひまわりを国花にしている国

ペルー:古代インカ帝国でも国を代表する花であった。インカはケチュア語で「太陽」の意。皇帝は太陽神の子孫とされ、黄金とヒマワリによって太陽を象徴した。

ロシア:17世紀以来、ロシアでは食用のヒマワリ栽培が盛ん。現在はアルゼンチンのひまわり生産高に次いで、世界第二位。

ひまわりトリビア(8)紋章

 日本の弁護士が胸に付けているバッジ(弁護士徽章)の縁取りは、16弁のヒマワリで、正義と自由を表しており、中心部に描かれた秤は公正と平等を表している.

 ひまわり紋章:フランス絶対王政最盛期のルイ十四世は「太陽王」と呼ばれ、ベルサイユ宮殿を造営し、ひまわりを紋章とした。
 ベルサイユ宮殿の門前には現在もひまわりが植えられている。

ひまわりトリビア(9)イタリア映画「ひまわり」

1969年イタリア・アメリカ合作。107分。日本公開は、1970年。

キャスト ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ リュドミラ・サベリーエワ

スタッフ 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ 製作:V・デ・シーカ/ カルロ・ポンティ 脚本:チェザーレ・ザヴァッティーニ/トニーノ・グエッラ/ゲオルギ・ムディバニ  撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ 音楽: ヘンリー・マンシーニ

 広大な大地に広がり、咲き誇るひまわり。タイトルバック。
 イタリア・ナポリに住んでいるジョヴァンナは、夫を待ち続けていた。
 ソ連の戦線に送られて以来、夫は戦後も行方不明のまま。
 ジョバンナがやっと探し当てた夫は、シベリアの娘と幸せな結婚をしていた。
 戦争によって引き裂かれた夫婦の愛。
 戦争の悲劇が美しいひまわりの花をバックに心にせまります。


ひまわりトリビア(10)気象衛星

 ひまわりは、気象観測を行う日本の静止衛星・気象衛星の愛称。
 1号から5号までの正式名称は静止気象衛星GMS (Geostationary Meteorological Satellite)、6号、7号は運輸多目的衛星MTSAT (Multi-functional Transport Satellite) である。



誕生日の花ひまわり
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ひまわりトリビア(11)誕生日の花

 1年365日に、それぞれの「誕生日の花」があります。
 8月17日の誕生花は「ひまわり」です。
 8月5日の誕生花を「ひまわり」にしているところもあります。


ひまわりトリビア(12)原産地

 広辞苑には「メキシコ原産」とあり、「太陽地球人」サイトでは「アメリカ原産」とでていました。
 原産地はどこ?

 ヒマワリの原産地は北アメリカ大陸西部であると考えられています。
 野生のひまわりを栽培用にしたのは、紀元前のアメリカネイティブの人々。(アメリカインディアン)
 長楕円形の種子は、そのまま殻をとって食べたり、植物油を生成したりでき、食用作物として重要な位置を占めていました。

 スペイン人がアメリカ大陸へ上陸したのち、1532年、インカ帝国に攻め込んだピサロFrancisco Pizarroが本国に「ひまわり」について報告。
 1569年、スペイン人の医師ニコラス・モナルデスがヒマワリの種をマドリードのスペイン王立植物園に持ち帰り、植物園内で栽培が開始されました。
(スペインやイギリスの植物園は、植民地の有用植物を栽培し、農業利用するための実験室であった)

 17世紀になると、フランス、次にロシアに伝わっていきました。当初は鑑賞植物として広まり、ロシアで食用として改良され栽培されるようになりました。

ひまわりトリビア(13)ひまわり日本へ伝来

 日本へは、ロシアから中国を経由し、17世紀に伝来しました。
 伝来当初は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれていましたが、元禄時代(17世紀末ごろ)には、「ひまわり」という名前が広まったと考えられています。

 漢字で「向日葵」と書くのは、日本へひまわりを伝えた中国語の漢字名を、日本語の「ひまわり」という呼び方にあてたもの。

中国名:
向日葵 xiang ri kui シャンリークイ
葵花(kui hua)クイファ



日本語ヒマワリ
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ひまわりトリビア(14)日本語ヒマワリ

日本語の呼び方 さまざま
『日本方言大辞典』(小学館)『花の歳時記大百科』(北隆館)などから、各地のひまわりの呼び方を抜粋すると。

<太陽の花、太陽に向かう花の意>
日廻り、日回、向日葵(ひまわり)日向(ひむき)日向草(ひむきくさ)日向葵(ひなたあふひ)日向葵(ひゅうがあおい)照日葵(しょうじつき)日蓮草(にちれんそう)望日蓮 転日蓮 迎陽花など。

<丸い形、輪っか、車輪の形の花の意>
わっぱ花 日車(ひぐるま)日車草(ひぐるまそう)天車(てんぐるま)日輪草(にちりんそう) 

<外来の花の意>
天竺葵(てんじくあおい)西半葵(さいばんき)、

<その他>
天蓋花(てんがいばな)羞天花(しゅうてんか)ねっぱばな、めっぱ、

ひまわりトリビア(15)各国語ヒマワリ

学名:Helianthus annuus L. (ヘリアンサス アヌウス)
属名は「helios 太陽」+「anthus 花」、種小名annuusは「一年生の」の意

ロマンス語系
<「太陽を追って回る」の意>
仏語:tournesol(トゥルヌソル)tourne=tourner(まわる)の過去分詞 + sol(太陽) 
   soleil(ソレイユ 太陽、日光、ひまわりの花)
スペイン語:girasol(ヒラソル)girar= 回す、回る + sol(太陽)
ポルトガル語:girassol(ジラソーウ)girar=回す、回る +sol(太陽 ソーウ)
イタリア語:girasol(ジラソル)girare=回す、回る+sole(太陽)

ゲルマン語系
<「太陽の花」の意>
英名:sunflower  sun(太陽)+flower(花)説と、sun(太陽)+following(追う)説がある。
ドイツ語:Sonnenblume(ゾネンブルーメ)Sonnen=太陽の +Blume=花
オランダ語:zonnebloem

その他
エスペラント語:sunfloro suno=太陽+  ひまわり」

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