毎度ご覧下さり誠にありがとうございます。
今回は少し真面目な話。オチはありません。
25日は、会計士協会地区会の新年会に行ってきたのですが、新年会に先立って地元金融機関の支店長さんを招き、融資の現場についての勉強会も行っていたようです。私は資料だけ頂戴したのですが、中を拝見しますと改めて地域金融機関の置かれた環境の厳しさが伝わってきます。そりぁそうでしょう?地域銀行の貸出手数料の利益率が、2025年には6割強がマイナスになるという試算もあるくらいですから。
ですから、だからこそ、地域金融機関の取引先であるローカル企業さんには頑張ってもらわないといけない。
そこでふと思い出したのが、正月にブックオフの2割引セールで購入したこの本。
この本では、地方の雇用や産業を支えている業種について、著者らの再生実績に基づき、改革の隘路とポイントを丁寧に解説しており、銀行とのつきあいかたなど役に立ちそうな情報がコンパクトに整理されております。
巻末にはこの本のエッセンスと思われる、「ローカル企業復活に向けた「心構え」12か条がありまして、これはかなり本質を突いておりまして、今後、ローカル企業さんを観る時の参考になりそうだと思いましたので、(自分のために)以下、ポイントを整理しておきます。詳細は現物でご確認下さい。
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■ローカル企業復活の「心構え」12か条
第1条 ローカル企業は「改善の宝庫」
ダメだとされている理由のほとんどは、裏返せば、そのまま成功根拠に置き換わる。自分たちの可能性を信じて本気で経営改革に取り組もう。
第2条 見える化は、会社が変わることへの第一歩
自社の中で何が儲かっていて何が儲かっていないのか、まずは顧客別、製品別から徹底的に「見える化」しよう。
第3条 勝てるところを見定め、そこで絶対に勝つ
収益性・投資採算性などの定量的な評価、競争優位性などの定性的評価を踏まえ、誰より自分が経営したほうが勝てる事業に集中しよう。
第4条 不決断こそが最大の害悪
事業売却などリストラは心労が伴うが、その決断から逃げるな。捨て去ることこそ経営力。捨て去るべきものを直ちに3つ挙げよ。
第5条 千里の道も一歩から
企業の筋肉は一朝一夕では身につかない。日頃の不断の努力が必要。コツコツPDCAを回し続けよう。
第6条 COOL HEAD , WARM HEART
経営改革の断行にあたり融資・出資などお金が絡む場合、構造改革の意思決定と断行には、熱い思いだけではなく、その覚悟を裏付ける数値的根拠が必須だ。リーダーは数字と思いで周りを巻き込もう。
第7条 青い鳥はローカルでまず探す
地元でチャンピオンでないのに都会に出るのは危険。まずは自分のエリアできっちり勝負。隣の芝生は青いという迷いを捨て去ろう。
第8条 裸の王様にならない
長く経営の座、権力の座にいると、ほぼ間違いなくイエスマンに囲まれる。誰よりも先に悪い情報が耳に入る関係性をつくりあげよう。
第9条 読み書きそろばんは全ての基本
会社の実態を正しく見て、決断するには、簿記・会計・法務・税務などの基本的スキルは必須。基礎を常に磨き続けよう。
第10条 良薬は口に苦し
「金利が安い」「うるさいことをいわれずに融資が通る」といった理由で銀行を選んだり、取引銀行を増やすな。事業をよく理解して、デッドガバナーとしての自覚を持って指摘してくれる「物言う銀行」を大事にすべき。
第11条 会社はあくまで器
稼ぐ仕組みの「事業」をうまく運営する「器」が株式会社。引っ越しや転職をするように、「事業」の売買も考えてはどうか。自分の「会社の看板」を守ることに囚われて、事業を腐らせるな。「自社がすべき『選択と捨象』とは?」に答えを出そう。
第12条 為せば成る、成さねば成らぬ何事も
ローカルチャンピオン企業を本気で目指し、地域の活性化の核になろう。
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どれも言われてみれば当たり前の話ばかりなのですが、これがなかなか行動に移せない。
手前味噌ですが、第5条では、日頃のPDCAの重要性を説いておりまして、スピード感が求められるのでしたら先日のネタ「鬼速PDCA」が役に立つかも知れません。そして第10条は、これも先日のネタで日本電産・永守氏がおっしゃていた「安易な借入はするな。むしろ厳しい審査をするところから借りろ」に通じるものがありますよね。
・・・・ということで一連のネタが皆様の何らかのお役に立てれば幸甚です。
またいきます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
P.S.厳しい審査で知る人ぞ知る金融機関、一つ知っています。ナンでしたらご紹介しますよ。(笑)
今回は少し真面目な話。オチはありません。
25日は、会計士協会地区会の新年会に行ってきたのですが、新年会に先立って地元金融機関の支店長さんを招き、融資の現場についての勉強会も行っていたようです。私は資料だけ頂戴したのですが、中を拝見しますと改めて地域金融機関の置かれた環境の厳しさが伝わってきます。そりぁそうでしょう?地域銀行の貸出手数料の利益率が、2025年には6割強がマイナスになるという試算もあるくらいですから。
ですから、だからこそ、地域金融機関の取引先であるローカル企業さんには頑張ってもらわないといけない。
そこでふと思い出したのが、正月にブックオフの2割引セールで購入したこの本。
IGPI流 ローカル企業復活のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書) | |
冨山 和彦,経営共創基盤 | |
PHP研究所 |
この本では、地方の雇用や産業を支えている業種について、著者らの再生実績に基づき、改革の隘路とポイントを丁寧に解説しており、銀行とのつきあいかたなど役に立ちそうな情報がコンパクトに整理されております。
巻末にはこの本のエッセンスと思われる、「ローカル企業復活に向けた「心構え」12か条がありまして、これはかなり本質を突いておりまして、今後、ローカル企業さんを観る時の参考になりそうだと思いましたので、(自分のために)以下、ポイントを整理しておきます。詳細は現物でご確認下さい。
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■ローカル企業復活の「心構え」12か条
第1条 ローカル企業は「改善の宝庫」
ダメだとされている理由のほとんどは、裏返せば、そのまま成功根拠に置き換わる。自分たちの可能性を信じて本気で経営改革に取り組もう。
第2条 見える化は、会社が変わることへの第一歩
自社の中で何が儲かっていて何が儲かっていないのか、まずは顧客別、製品別から徹底的に「見える化」しよう。
第3条 勝てるところを見定め、そこで絶対に勝つ
収益性・投資採算性などの定量的な評価、競争優位性などの定性的評価を踏まえ、誰より自分が経営したほうが勝てる事業に集中しよう。
第4条 不決断こそが最大の害悪
事業売却などリストラは心労が伴うが、その決断から逃げるな。捨て去ることこそ経営力。捨て去るべきものを直ちに3つ挙げよ。
第5条 千里の道も一歩から
企業の筋肉は一朝一夕では身につかない。日頃の不断の努力が必要。コツコツPDCAを回し続けよう。
第6条 COOL HEAD , WARM HEART
経営改革の断行にあたり融資・出資などお金が絡む場合、構造改革の意思決定と断行には、熱い思いだけではなく、その覚悟を裏付ける数値的根拠が必須だ。リーダーは数字と思いで周りを巻き込もう。
第7条 青い鳥はローカルでまず探す
地元でチャンピオンでないのに都会に出るのは危険。まずは自分のエリアできっちり勝負。隣の芝生は青いという迷いを捨て去ろう。
第8条 裸の王様にならない
長く経営の座、権力の座にいると、ほぼ間違いなくイエスマンに囲まれる。誰よりも先に悪い情報が耳に入る関係性をつくりあげよう。
第9条 読み書きそろばんは全ての基本
会社の実態を正しく見て、決断するには、簿記・会計・法務・税務などの基本的スキルは必須。基礎を常に磨き続けよう。
第10条 良薬は口に苦し
「金利が安い」「うるさいことをいわれずに融資が通る」といった理由で銀行を選んだり、取引銀行を増やすな。事業をよく理解して、デッドガバナーとしての自覚を持って指摘してくれる「物言う銀行」を大事にすべき。
第11条 会社はあくまで器
稼ぐ仕組みの「事業」をうまく運営する「器」が株式会社。引っ越しや転職をするように、「事業」の売買も考えてはどうか。自分の「会社の看板」を守ることに囚われて、事業を腐らせるな。「自社がすべき『選択と捨象』とは?」に答えを出そう。
第12条 為せば成る、成さねば成らぬ何事も
ローカルチャンピオン企業を本気で目指し、地域の活性化の核になろう。
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どれも言われてみれば当たり前の話ばかりなのですが、これがなかなか行動に移せない。
手前味噌ですが、第5条では、日頃のPDCAの重要性を説いておりまして、スピード感が求められるのでしたら先日のネタ「鬼速PDCA」が役に立つかも知れません。そして第10条は、これも先日のネタで日本電産・永守氏がおっしゃていた「安易な借入はするな。むしろ厳しい審査をするところから借りろ」に通じるものがありますよね。
・・・・ということで一連のネタが皆様の何らかのお役に立てれば幸甚です。
またいきます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
P.S.厳しい審査で知る人ぞ知る金融機関、一つ知っています。ナンでしたらご紹介しますよ。(笑)