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ユニクロ元幹部の企業再生会社リヴァンプ、靴卸大手買収に思う

2005-12-22 | 事業再生・M&A
ユニクロ元幹部の企業再生会社が卸大手買収。
まずは日経記事、続いてコメント。

(日経記事)
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ユニクロ元幹部の企業再生会社、靴卸大手を買収

 ユニクロ元幹部が設立した企業再生会社のリヴァンプ(東京・渋谷)と
ゴールドマン・サックス証券は共同で、靴卸大手のトークツ(東京・台東)
を買収する。来年1月に社長と非常勤の取締役を派遣。
ユニクロのノウハウを生かして商品の企画・開発力を強化し、
売り上げの回復を目指す。将来の株式公開も視野に入れている。

 リヴァンプとゴールドマンは15億円ずつ出資し来年1月に
受け皿会社を設立、トークツグループの卸売事業(売上高220億円)と
それに携わる全従業員を譲り受ける。
譲渡価格は50億円程度とみられ、不足分は銀行融資などで補う。
旧トークツは整理する。
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(コメント)
①リヴァンプは当初資本金1億円。ということですから
 ロッテリア支援分とトークツ支援分では、到底自前のキャッシュが
 足らなくなります。
 何か追加出資を受けられたのでしょうか。
 それとも同社への融資を取り付けられたのでしょうか。
 いずれにしろ、バックに誰かついていないと成り立たないハズ。
 ちょっと気になりますね。そのスポンサー。

②ロッテリアへの支援にマンパワー、割くことができるのでしょうか。
 という疑問が湧き出てくる反面、
 「リヴァンプによるロッテリア支援は必ず成功する」とも見ております。

 というのも、ロッテリア自体、非公開会社ですので、それなりに
 手直ししてロッテリア自身が「再生しました」と宣言してしまえば、
 それで済んでしまうからです。
 元々、現状がどうなっているかも分からないのですから、
 (=外部から検証できないわけですから)、我々のような部外者は
 「ふーん、再生したんだ」
 とあっさり納得してしまうでしょう。
 
 かくして、ロッテリアは必ず再生すると思います。
 
③ユニクロもかつて靴を手がけたがすぐに撤退していましたけど。
 今度は大丈夫?

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