◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

スーパー・チューズデー

2008-10-15 | 会計・株式・財務
お疲れさまです。


日経平均クン、よかったね。かなり戻って。



私には、それよりも嬉しいニュースがありました。


庶民の栄養源「バナナ」が店頭に戻ってきたのです。
っていうか、深夜の時間帯に売れ残っていたのです。
腐りかかっておりましたが、許しましょう。
(明日のブログの更新が無い時は、バナナに当たったと思って下さい。)
まぁとにかく、ようやくバナナバブルが崩壊。
女心と秋の空とはよく言ったものです。



ついでに、どうでもいい私的なことを申し上げますと、
春先に申し込んだ「不動産証券化認定マスター」ですが、
不動産・金融相場の急変とブログ更新が忙しくて勉強どころではなく、
今月下旬の受験は欠席することにしました。

話はまだ先がありまして、
専用サイトから受験欠席の手続きをしたところ、
欠席番号というのが表示されまして、
その番号を見ますと・・・・・500番台。
受講者は2,000名強ですから、欠席率・・・・なんと25%!
不動産市況と同様、この資格試験制度も崩壊かも知れません。


さらについでに申し上げますと、
上記試験の欠席により、多少時間に余裕が出来ましたので、
ブログのネタ収集を兼ねて10月25日(土)に開催される
日本経営分析学会秋季大会に参加しようかなと思っております。
(寝坊しなければ、ですが)
というのも、統一論題が非常に良い。「会計操作を巡る諸問題」。
会計操作にご関心ある方、これから実践されようとする方、すでにされた方、
最先端の研究に触れることの意義は大きいと思います。




すいません、ようやく本題。
国際金融市場がどうなっていくか・・・・ってのは私の専門外ですので、
ぐっちーさんのブログをご参考下さい。

私は身の丈にあったネタをやるしかありません。
本日はこの本をご紹介。

JMMのメルマガで紹介されていたので早速購入してみました。
花のタネは真夏に播くな (文春文庫 経 3-1)
水澤 潤
文藝春秋

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<まえがき>から
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会社四季報を開いてみると、あちらにもこちらにも「竹田和平」という名前が載っている。百数十社もの上場企業の大株主というのだから、まぎれもなく竹田和平さんは日本一の大投資家と言って、差し支えないだろう。

今では数多くの上場企業の大株主として登場し、多くの人に知られるようになった竹田さんだが、ちょうど十年前、つまり1998年までは、会社四季報のどこを見ても竹田さんの名前は見当たらなかった。

それからわずか十年。今では会社四季報(平成二〇年夏号)で確認できるだけでも百四社もの大株主欄に名前が載っている。失われた十年と言われ、灰色の記憶しか残らなかったこの十年の間に、たしかに竹田和平さんは、正真正銘、日本一の大投資家の座に駆け登ったのである。

だが竹田さんとは、何者なのだろうか。何を考え、なぜ、数多くの上場会社に投資をしているのだろうか。そして、投資をすることのその先に、いったい何を目指しているのだろうか。

株が、株であると言うだけで叩き売られている今の時代ほど、投資に適した時はないと竹田さんは言う。
日本には、いまだに株式投資に対する根強い偏見が残っている。株に手を染めるなんて、ギャンブルにウツツを抜かすのと同じことだ……という偏見だ。額に汗をかく仕事だけが、真に尊い仕事であるという思い込みである。

「もしも倒産すると紙屑になるから株は怖い」と人は言う。「人喰いザメが怖いから海には近づかない」と言うのと同じだ。世の中の多数派にとって、人喰いザメとイワシの区別を勉強するより、頭から「魚はすべて怖いもの」と決めてかかる方が楽なのだろう。

サメもイワシもまとめて「魚は嫌い」の一言で片づけてしまえば、魚のことで悩むこともなくなる。枕を高くして安眠できるというものだ。

しかしある朝、目覚めた時、とびっきり幸せそうな竹田和平さんの笑顔をテレビや新聞紙上でフと見かける。そして不思議な一抹の不安が再び頭をもたげてくるのだ。

竹田さんは、いつでも幸せそうに笑っている。幸せで、わくわくできる人生を歩み続けてきたことが、その笑顔を見ただけで一目で分かる。

だが洗面台の鏡の中から不安げにこちらを見つめる自分の人生は、幸せで、わくわくできる人生だったのだろうか。ほんとうに「魚は嫌いだから手を出さない」と決めつける人生で良かったのだろうか。

竹田さんは、どうしていつも幸せそうに笑っていられるのだろうか。

貧しい菓子職人の息子として生まれながら、一気に日本一の大投資家の座に駆け登った竹田和平さん。
そして今では日本一の花咲じいさんとして、周囲の多くの人たちに幸せを還元し、喜びに包まれて生きている竹田さんの行き方こそは、私たちに、実に多くのことを示唆してくれることだろう。
   (以上、まえがきから概要ご紹介)
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・・・ということで私も拝読しましたが、参考になったところをメモしてみます。

■投資によって世の中を応援する、そんな投資をしたいと思いませんか。
頑張っている会社の頑張っている経営者を投資によって応援すること。
それが投資の神髄だと思います。

■投資とは技術ではない。結局は心の問題。株式投資というのは、根本的に言って、経営者という人間に投資行為。
「徳」のある会社を買い続けていれば、配当で株主に報いてくれる。

■値下がりが続いて、もうこれ以上は、ここから値下がりしても底が知れているという株を買うんです。
首尾よく買えたなら、旦那になった気持ちで持ち続けるのです。
僕は夢は買いません。投資先の会社の明日なんて、実際にはその会社の社長にだって分からないのです。
本当に確実なのは、今現在、会社がどのような状況にあるのかという点だけです。

■上がってよし、下がってよしの株価かな、といつも思っている。
株価が上がれば単純にうれしいけど、下がってくれれば買い増しをすることができるから嬉しいでしょう?

■お金なんて、ある程度貯まったら、それ以上は1人で使い切ることなんてできません。人のために使うしかなくなるんです。お金はしょせんゼロサムだけれど、喜びは増殖する。与えるほうも喜び、受け取るほうも喜ぶのですから。
「貯徳」(竹田氏の造語)すべきなんです。
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・・・とまぁ、特に目新しいことは仰っていないのですが共感できますね。

経営者に志があり、世の中にためになる事業で、
財務内容の良い割安株を暴落局面で仕込む・・・・・。

って、今やろうと思えばできること。というか今がチャンスってことですかね。
やっぱり逆バリが一番なのでしょう。
まっ、明日以降の投資のヒントが得られるかも知れない、
非常にタイムリーな一冊だと思います。

(個人的には「我が意を得たり」の一冊でした。)



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今回の1曲。

ニューヨークの動向が非常に気になったことから、
ふと思い出しました。この曲を。


八神純子 「パープルタウン」
1980年の作品ですが、映像は1997年のものだそうです。
これも名曲ですね。









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