第39回ローザンヌ国際バレエコンクール日記

DTIスタッフ個人の感想や記録です。一緒にローザンヌへ行った気分で、楽しんでくださいね。
*公式ブログではありません。

Day 5 ~第5日目~

2011年02月06日 | 日記

ダンスツアーズインターナショナル、ホームページ

2011年2月5日(土) 天気:快晴 気温:12℃

今日もスイスの冬とは思えない程、暖かい朝です。

DTIが踊る訳でもないのに、どきどき!

深呼吸をしながら、ボーリュ劇場に到着しました。

入り口には相変わらず、ポスター1枚貼っていませんが、中に入るとさすがにお客様の姿が目に飛び込んできました。昨日までは、誰もいなかった朝とは大違いの賑やかさです。


今日からチケットの値段も上がり、午前の部(15~16才)、午後の部(17~18才)がそれぞれ20フランずつ。結構なお値段です。

ロビーには、グッズ売り場やドリンク売り場も出ていて、ざわざわ。それでも日本のコンクールに比べれば、空いていますが。DTIもお土産にTシャツを購入。

今日は日本人のお客様もいらしていたので、尋ねてみたところ、36人のローザンヌコンクール見学ツアーでいらしたとか。バレリーナを志す14才の女の子も単独参加!頑張ってね!


 

いよいよドアが開いて、会場に入ると・・・

そうそう、これです!

いつもテレビやストリーム配信で見ていたステージです!

観客席は2階。1階はもちろん審査員やパートナースクールの先生方です。

でも1200人くらいの大きさでしょうか。2階席と言っても、顔の表情まで良く見えるので快適です。


まずは午前の部のクラシック審査。

今日はお化粧をして、衣裳をつけているので、お国柄がよく現れます。日本は振付けも衣裳も可愛らしく、年令にあった雰囲気。韓国はキラキラスパンコールで華やかに、ヨーロッパ組は品格で勝負という感じです。特にフランスの衣裳は午後の部も、ゴールドを使っていても、嫌みがなく、とても品があって素敵でした。


次はコンテンポラリー。

Cathy MarstonとChristopher Wheeldonという二人のイギリス人振付家の作品から選択します。皮肉な事に、今年は一人もイギリス人が出場していません。DVDで落とされたのか、初めからエントリーしていないのか。前者なら憂慮すべきですね。

皆さん難しいコンテンポラリーを自分らしく表現していました。4日間の成果ですね。一つの作品の時間が短い事も、学生には嬉しい事かもしれません。

昨日触れた、堀沢さんも加藤君もとてもよく踊っていました。特に加藤静流君の平常心には、圧倒されます。堀本先生は「みんなでピクニック気分なのよ~」とおっしゃっていましたが、それがいいのかもしれません!

レッスンから目立っていた、ブラジルのMagri Mayaraさん。身体能力抜群で、音楽性にも溢れ、とても良いダンサーです。舞台でも飛び抜けた存在。今後の動向を要チェック!です。


午後に入って、ぐっと大人の雰囲気に!

ヴァリエーションにも、ガムザッティ、ジゼルなど難度の高いものが続きます。

DTIが座った席が、たまたま熊川哲也さんの一番初めの先生、久富先生でしたので、お話しを伺いながら、楽しく観る事が出来ました。今、アメリカヒューストンバレエで勉強中のお弟子さん、Haneji Masahiro君の応援にはるばるいらしたとの事。一つ前からご自分の事のようにドキドキ緊張されて、踊っている間も一緒に振りをなさって!一人一人の生徒さんを大事に育てる、素晴らしい先生だとDTI はひとり感激しておりました。

今回、日本人の生徒さんがたくさん出場していますが、その先生方、ご家族、友人の方々が多くて、本当に日本人の姿が多く見られる客席でした。

DTIはちょこちょこといろんな方にお声を掛けさせていただいたのですが、日本からローザンヌへは最低1回の乗り継ぎ、そして電車やバスでの移動。日本の自宅を出てから丸1日かかって、皆さん応援に来ていらっしゃるのです。中には、おばあさまもご一緒に。聞いていると、思わず目頭が熱くなるような思い出話や心配事のお話ばかり。皆さん「本人がものすごく頑張っているから。」とおっしゃっていましたが、そんな家族の応援があるからこそ、みんな頑張れるのです!家族ってありがたいものですね。


夜7時半には、決戦出場者が発表になりますが、ローザンヌの良い所は、「ローザンヌ・ネットワーク」があること。明日、日曜日の午前中に決選に残れなかった生徒さんのために、パートナースクールやその他見学に来ているバレエ学校の先生方が、一同に会し、興味のある生徒さん達にアプローチするという機会があるのです。始まってから7年。すでに100名以上の生徒さんがバレエ学校やカンパニーのオファー受けているそうです。

一流のワークショップを受けて、舞台で踊り、そして賞を受けなくても、カンパニーや学校からオファーがもらえるかもしれない。。。うーん、ローザンヌ、やっぱり挑戦する価値は大きいですね!

 

思ったより少し早く宿に帰って来たので、早速、山と湖を探しに出かけました。

が、

あれよあれよという間に日が落ちてしまって・・・。

それでも気温が12℃くらいあるので、とても気持ちのよい散歩が出来ました!

写真は一応、市内の目抜き通りです。




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