2011年2月4日(金) 天気:快晴 気温:6℃くらい(昨日より、ちょっと暖かい感じなので。)
ローザンヌ国際バレエコンクール、第4日目。
お天気は快晴。
DTIは今日も坂道をバスに乗って参ります!
今日の公開レッスン、第1スタジオでは、朝9時15分から始まって19時30分まで、一日中クラシックヴァリエーションのコーチングが行われます。
コンクールにエントリーするには、クラシックとコンテンポラリー1作品ずつをDVDで送る所から始まるのですが、そのクラシック作品を一人ずつ個人指導していくのが、コーチングです。
こんな風に一人ずつ指導していただけるなんて、夢のようです!
すでに4日間の内に何度かレッスンを受けている筈ですから、明日のステージに向けて最終指導と言った所でしょうか。
ボーイズの担当は、昨日と同じPatrik Armand先生。
ヴァリエーションごとなので、まずはエントリーの多いジゼルのアルブレヒト。そして海賊、シルフィードのジェームス、白鳥のデジーレ王子と続きます。(ボーイズ17才~18才です。)
みんな公平に一回だけ音楽をかけて、通して踊った後に、細かく指導されるのですが、昨日ご紹介した、ボリショイに留学中の大川航矢君。な、なんとアーマンド先生から、「直す所なし!」のアドヴァイス(おお~!)まあ形式的に一言だけ何かおっしゃっていましたが・・・。
これは、明日、明後日と期待大!ですね。
お昼の休憩をしていたら、モニークのビデオ撮影が始まりました!うはっ!チャーミング。内容は「最終日のステージをブロードキャストします!」という一言だけでしたが。
配信は6日の午後3時ですので、日本では同日午後11時からです。
翌日学校やお仕事のある方はちょっと大変ですが、みなさん是非ご覧になってくださいね。
さて、次は15才~16才のボーイズです。
演目はリーズの結婚からコーラスのヴァリエーション。そして眠れる森からブルーバード(DTIは個人的に大好きなVa.です。鳥のように軽く、ね!)そして白鳥のデジーレ王子。
男性ヴァリエーションの場合、複雑なジャンプも多くて、まだまだ身体の出来ていない中学生にはとても難しいものばかりだと思います。それでも果敢に挑戦する姿を見ていると、全員を心から応援したくなりますね!
そうそうコーラスをとてもチャーミングに踊っていたマシモ・アクリ先生の生徒さん、加藤静流(かとうしずる)君。アピール度が満点。もちろんテクニックも素晴らしいのだけど、何せまだ15才になったばかりだから、とても線が細いのです。にも関わらず、とても人懐っこい性格なのでしょう。人柄が踊りに現れていて、観ていてとても幸せな気分になるタイプのダンサーです。どこか、男子フィギュアスケートで大活躍中の羽生結弦君を思い出させるような雰囲気です。
さて、ガールズの講師は元パリオペラ座バレエ団エトワール、Monique Loudiers(モニーク・ルディエール)先生です。
こちらもばっちり個人指導です。
今年は全出場者82人中、日本人が全部で17人、中国人が10人、韓国人が2人。アジア勢が頑張っていますね。それぞれの言葉に通訳さんが入るのですけど、関心してしまうのが、先生方が通訳さんの使用言語にあわせてくださること。つまり英語→日本語の通訳さんには英語で、フランス語→日本語の通訳さんにはフランス語で話してくださるのです。一流のダンサーとは頭も良くなくてはいけませんね。かのベジャールは3日もいれば、そこの言葉が話せる、と自負していらっしゃいましたっけ・・・。
ガールズの日本人生徒さん達は本当に優秀。今年1月のNBAコンクール第1位、筒井舞子ちゃんは可愛らしいスワニルダが絶好調!
日本のコンクールはもう優勝しつくしてしまった堀沢悠子さんは、モニーク先生から、大川君に続いてこれまた直す所なしの好評価。
モニーク先生のコーチングは丁寧で、ボディの引き上げやターンアウトなど、そんな基本まで、と思うような点も細かく指導していらっしゃいました。それからやはりエポールマンの付け方は、振付けを踊りにするための、大切な要素だということです。先生の指導を受けて、生徒さん達の踊りがみるみる言葉に変わっていきます。
ジゼルを指導されていた時の一言。
“Just follow the music. And you will find something.”
みんな毎晩必死に、血のにじむ様な練習を乗り越えて、こんな遠くまで来たんですから、明日は音楽に身を委ねて、心から楽しんで踊って欲しいと願うばかりです。
明日は8時30分から。
いよいよソロ、ステージ審査の開始です。