第39回ローザンヌ国際バレエコンクール日記

DTIスタッフ個人の感想や記録です。一緒にローザンヌへ行った気分で、楽しんでくださいね。
*公式ブログではありません。

Day 3 ~第3日目~

2011年02月04日 | 日記

ダンスツアーズインターナショナル、ホームページ

2011年2月3日(木)天気:曇り 気温:5℃くらい(笑)

今日は昨日と違って、朝からどんより曇り空。それでも気温はそれほど寒く感じないのは、日本よりも乾燥していないからか、ロンドンのように風がないからか。

何と言っても今朝は8時半からのレッスンだったので、あまり寒くならないのは、生徒さん達にとっては嬉しい事かもしれませんね。

以前は雪の中を坂道を上り下りして、劇場への往復が大変だったというお話も聞いたことがあります。(とにかく坂の多い街なので、DTIはもっぱらバスを利用。劇場までたった2駅なのですが。)

さて、今日はクラシックのレッスンを見学しました。

最初はボーイズ。

講師は現在サンフランシスコバレエでトレーニングプログラムの主任を任されている、Patrick Armand先生。フランス、マルセーユ出身で、元カンヌ・ロゼラハイタワーのプリンシパル。ちょっとワイルドな雰囲気の先生です。でもボーイズにとっては、少し男性的でラフな先生も魅力的かもしれません。

レッスン内容は基本的なものですが、DTIは先生の素晴らしい脚に一目惚れ!甲は弓のようにしなり、力強い。恐らくボーイズみんなが憧れる脚です。もちろん1日にしてならず!頑張りましょう。

レッスンの様子が少しアップされていたので、どうぞ。

日本人のKoya Okawa君です

昨日もちょっと触れましたが、この床、ステージと同じように斜めに傾斜がついているので、まだ慣れない生徒さんは四苦八苦です。ピルエットのバランスも取りにくいし、シェネなんて、回っている間にあちこち想いと違った方向に・・・。先生、笑っちゃってましたが、みんな一生懸命ですから!先生から「ゆっくりでいいから、落ち着いて、自分のバランスを見つけなさい。」とのお言葉。そうそう、平常心、平常心。

 

ガールズは15~16才(B)と17~18才(A)、20人ずつ2つのクラスに分けられています。

まずは、大きい子のクラスから。講師はStephanie Arndt先生。ノイマイヤー率いるハンブルクバレエの元プリンシパル、そして、フォーサイスバレエの元プリンシパルでもいらっしゃる方です。赤毛の素敵な先生。レッスンの注意は基本的な事がほとんど。足は必ず5番に戻る事、腕と脚はコーディネートして同時に、音楽を良く聞いて(どこにアクセントがくるかということです。)

基本がどれほど大切かということですね。「バレエはタンデュに始まりタンデュに終わる」とおっしゃったのは、どなたでしたっけ。今日のステファニー先生の場合は、タンデュに始まり、5番で終わる!でした。あ、それから上半身については、エポールマンをしっかり見せる事。自分の一番美しいラインをお客様に見せる事が大切。脚をきれいにタンデュしたら、ウェストをしっかりひねってエポールマン。う~ん、先生、美しい♡

そして生徒さん達ももちろん、どんどん美しさを増して行くのがよく分かります。一言のアドヴァイスで変わっていくのを見ると本当にワクワクします!

ローザンヌでの評価は、期間中のクラシックレッスンとコンテンポラリーレッスンが評価の半分を占めます。4日間のレッスンで、生徒がどれだけ成長するかを審査員の先生方は見ているのです。一般の見学できる第1スタジオでは、レッスンに審査が入る事はありませんが、中の第2スタジオなどでは、審査員の方々のきびしーい眼差しの前で、レッスンに取り組んでいるのです。

そして、土曜日のステージでのソロがクラシックとコンテンポラリーで残りの半分が評価されて、決戦へ進めるかどうかが決まります。

でも、ここまで見ていて感じたのですが、才能溢れる生徒達と刺激し合いながら、一流の先生方からのレッスンを受けるという、最高の環境にいる生徒さん達。たとえ決戦に残れなかったとしても、この年令でこれ以上の経験はなかなか出来ないと思います。たくさんの事を吸収して、素晴らしいダンサー、そして人間に成長して欲しいと思います。

審査員のお一人、島崎徹先生のインタビューが掲載されていましたので、ご紹介します。コンテンポラリーに関してもDTIと同じ想いを持っていらっしゃるので、とても嬉しく思います。

島崎徹先生のインタビューはこちらから。

 



 



最新の画像もっと見る