でりら日記

日々の雑記帳

観たよメモ ドラマ 『バベル~The Tower of BABEL~』

2009年04月04日 | 読んだメモ&観たよメモ
 何で今更そんなの観てるのキャンペーン。ドラマ 『バベル~The Tower of BABEL~』。深夜ドラマだった模様。放送は2002年、フジ。と思ったら21:30-22:00。深夜枠じゃありませんでした。

 主演は柏原崇&りょう。不健康そうなヤンデレと夜神月系か、と思ったのだけれど案外この二人が良い。正直、様々な事情を抱えたクランケよりも二人がどうなるのかの方が気になった(が目立った進展は結局無かった。残念)。

 ほぼこの二人と組織の犬とクランケ、が中心の近未来医療サスペンスドラマ。地下13階の筒状、もとい「塔」の中に存在する「表向きは存在しない」特殊医療機関。主に外科で治療。医師は主演の二人のみ。通常では治療出来ない、或いは倫理上処置してもらえないような患者が運び込まれてくる。政治的理由、経済的理由、その他の理由から、本人の意思のあるなし関わらず。でも基本は本人の希望のまま、か。

 世にも奇妙な、よりはむしろ(旧いけど)『悪魔の花嫁』と『魔剣X Another Jack』を足したような感じ…とか言ったら全然違うと突っ込まれそうだけれど。基本は一話完結式だけれどエンドに向かっての複線は1話から。なのでできれば頑張ってラストまで観よう。その昔のドラマ、山本未来と椎名桔平主演の日本版X-FILEとも言うべき『BLACK OUT』の雰囲気が一番近いかな。(←これもういっぺん観たいんだけどDVDが出ないんだよな)

 放送時間帯を考えると、そこそこグロい。結構グロい。オペシーンは多くは無いけれどそれでもきっちりかっちり撮ってる(ように見せている)。そういうのが苦手な人はNGかも。世界観とか扱っている内容とかはかなり好みだ。なんというか尺が足りないのか、ああ勿体無い!というか解かりにくい!という場面がちらほら。なのでレビュー(これまた少ない)も比較的辛口なのが多い。でも放送当時気付いていたら、私は確実に毎週ガン見してただろう。主演の二人はわりと好きなのだ。

 後半の多重人格役のゲスト・小西眞奈美が非常に良かった。5歳の幼女から10歳の少年、30代女教師と様々な人格を演じ分けていた。正直この女優さんは苦手なのだが見直した。

 だけど、なんというか全体的に面白くなりそうなのに今ひとつネタを昇華し切れていないところとか、せっかく後半のりょう演じる薫がいろいろふっきれて綺麗に撮れているのに巧くこなせてないとかいう辺りでB級臭が漂ってしまう(のが個人的にはどうしようもなく堪らないんだなこれが)。一般には受けが良くなかったかもしれない。私は好きだ。


 ついでに読んだメモ。あああ2~3月のメモをアップできないまま4月を迎えてしまった!

『カオスの娘-シャーマン探偵ナルコ-』/島田雅彦
 2007年6月10日 第一刷発行 株式会社集英社
 348p 書容設計 良田平吉

 本文レイアウト、装丁はちょっと凝っていた(凝りすぎの感もあるがまあ好きだ)。綺麗な本なんだけど、中身はヘビー。高校1年の少女が、父親の仕事の関係で誘拐される→とある男に監禁され2年間飼育・調教される→逃げ出すも別の男たちに次々監禁・暴行・性的労働を強いられる→ナルコレプシーでやや知的障害のある少年と精神世界でリンク、助けてもらう、というストーリー。

 大幅加筆修正を含むが、6回の連載の各号に主人公の少女+周辺少女があんなことやこんなことをされるシーンが毎回こってりという配分だろうか。しかもそのほとんどが男の快楽優先というよりも(いや確かにそれは間違い無いんだけど)制裁目的なので精神衛生上よろしくなかった。私は割合何でもOKなクチなのだが、現代社会を扱ったもので暴力シーンの多いものは苦手かも(得意とか大好きでも困るけど、そういう作品が多い以上は読み手書き手ともニーズもあるということだろう)。

 そんな中でのオアシス的存在は二人。ナルコことナルヒコとセンセイ。サブタイの通りシャーマン見習いでヒロインを見つけ出す。そしてもう一人のセンセイに惚れた。この辺はファンタジーだと思って読んだけど、センセイの存在がなければあんまりにも過酷すぎる。ここでセンセイが若い健康な男ではなかったことがこの物語の性と聖というパッキリ分かれた二本柱の象徴でもあるのか。

 言ってしまえば、男性目線で書かれた凄惨な「現実」。家出少女&誘拐・拉致・監禁されてる女の子は世の中に大勢いて大抵こういう憂き目に遭っててしかもそれは日常茶飯事なのよ、というのがこれでもかと繰り返される。ちょっと今読むのはヘビーだった(じゃいつならいいのかという話だが)。当たり前だと思っちゃダメだ。正直、行方不明の娘を持つ親が読んだら卒倒するどころじゃないな、と。いやこの本が悪いというのではなく。当たり前だと思っちゃ駄目だ、そう思った。


 今週、案外面白いぞ!と思ったのがルパンⅢ世&名探偵コナン。割合的というか世界観的には、ルパンの世界にコナン達一行がゲストに来たよ、的だった。まあ僕らはみんなルパンが好きですよ。そして声優さんたちの隠しきれない老いにちょっと涙した。

 巧いこと合わせてるなあと思った場面はたくさんあったし、OPのテロップもいろいろ工夫してあったのが良かった。読売スペシャルルパンらしさ(モンキー・パンチのルパンらしさからはもうかけ離れているが)と、アニメ版コナンらしさがそれぞれ損なわれることなく融合していたのはやっぱりアニメならでは。正直、等身が合わないんじゃないのと見る前から心配したけど、さして気にならなかった。コナンがちっちゃすぎるのは変わらなかったので(←つか蘭ちゃん3mぐらいあるんじゃね?という対比)。こういうお遊びは歓迎。
 
 そして明日は鋼ですよ!そうそう、何故に今更というネタそのままに、ファントムが本日から。前作を2年ぐらい前に見たのでまだ記憶に新しい(←これも何で今更観たんだろう私)。何で今更…そしてアインが霧香のようだわ!しかもニトロプラス10周年記念プロジェクトって。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。