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聖地巡礼!ビートルズ誕生の物語 リバプールを訪ねて The birth place of the Beatles

The Beatlesゆかりの地を旅すれば、そこには驚きの連続が! マニアックなマジカル・ビートルズ・ツアーです、

番外編①ロンドン編 アビーロードスタジオ

2016年11月13日 | 旅行
リバプール編は一休みして、今回はロンドン編をお届けします。

アビーロードにあるEMIスタジオ。10年以上も前のことですが、僕は幸運なことにスタジオの中に入ることができました。
スタジオで使用されるレコーディング機メーカーの元社員であるぼくのイギリス人の友人が
スタジオにお願いしてくれたのです。
エンジニア部門のトップの方の案内で中を見て回った4時間ほどの時間まさに夢のようでした。
あいにく、フラッシュのついていない「写るんです」しか持っていなかったので
暗くて、様子がよくわからない数枚の写真しか残っていないのですが、そのときの記憶は今もぼくの宝物です。
スタジオ2のコンソール、フロアへと続く階段、世界中継された「愛こそすべて」で使った巨大なスタジオ1。古いカッティングマシーン。
中庭に面したカフェテリア。
ビートルズの歴史の一部である数々の光景を目の当たりにして、感動という言葉しか見つからない至上の体験でした。



そのアビーロードスタジオを再び訪れました。もちろん、今回は一観光客として。
Jubiee Lineに乗って、最寄り駅のSt John's Woodまで。小さな地下鉄の駅には、改札を抜けると小さなビートルズショップやカフェがあります。
駅の目の前から伸びる通りをまっすぐ3分ほど歩けば、スタジオが見えてきます。
わー、いるいる、たくさんの人が。世界一有名な横断歩道で写真をとろうと世界中から観光客が集まっています。
4〜50名はいるでしょうか。みんな満面の笑顔を浮かべています。こんなに人を幸せにする横断歩道はここだけでしょうね。
でも、多くの人は横断歩道に夢中になっていて、肝心のスタジオに注目している人はごく少数(笑)。



横断歩道の写真をわたる姿を"Abbey Road"のアルバムジャケットの構図で撮影するには
下の写真の右に見える円柱のある小さな中州のような場所からカメラを構える必要があります。
車の往来が激しい場所なので、じっくり時間をかけて撮影するのは難しいかもしれません。
ドライバーたちも少しの時間なら我慢してくれますが、度を超すとクラクションを鳴らしていました。




スタジオの周りは、地価の高そうな、閑静な住宅街。それでもロンドン中心部からほんのわずかの距離。
ビートルズファンでなくとも、こんなところに住むことができたらいいなあと思わずにはいられないでしょう。
そんなうらやましい、環境の中にポールの家はあります(次回、紹介します!)。



上の写真の左手がスタジオ、横断歩道をわたった先が、中央に写る大きな建物。


4人が見ていた風景

アビーロードスタジオは元々は1831年に建てられたジョージア王朝様式の邸宅だったのですが、
ちょうど100年後の1931年、EMIの前身であるグラモフォンレコードによって録音スタジオと姿を変えます。
世界的なチェリスト、カザルスはここで世界で初めてバッハの「無伴奏チェロ組曲」を録音。
ほかにも、エラ・フィッツジェラルド、ジャクリーヌ・デュプレ、ビートルズ、
ピンク・フロイド、エルトン・ジョン、オアシスなど
そうそうたるアーティストたちがここで数々の名曲を刻みました。


2010年、アビーロードスタジオを所有していたEMIは財政難に陥り、スタジオを売却することを決断。
デベロッパーにより買い取られ、豪華なマンション(英国風に言うとフラット)が建設されるという衝撃的なニュースが報道されました。
それを受けて、スタジオの保全運動がおこります。間もなく、英国政府はスタジオをナショナルへリテッッジ(=英国歴史遺産)に登録し、
それによって大幅な仕様変更ができないようになりました。スタジオは生き残ることになったのです。



スタジオの敷地の白い壁には世界中の言葉で書かれたたくさんの落書き。
数えきれないくらい、何度も何度も上からペンキで塗りつぶされては、またファンが落書きをしてきたたことがうかがえます。

〜併設されたショップ〜
スタジオの横にはアビーロードスタジオのショップ"Abbey Road Store"が。
広い店内にはギターストラップやアート作品など、たくさんのビートルズやスタジオのロゴ入り商品が売られています。

アビーロードスタジオの歴史は河出書房出版社から刊行されている「アビーロードスタジオ」に詳しい。
1万円近くする高価な本ですが、ページをめくり、写真をみているだけでも楽しい。

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