聖地巡礼!ビートルズ誕生の物語 リバプールを訪ねて The birth place of the Beatles

The Beatlesゆかりの地を旅すれば、そこには驚きの連続が! マニアックなマジカル・ビートルズ・ツアーです、

⑧Penny Lane、意外すぎる名前の由来

2016年09月24日 | 音楽
ペニーレーンは通りの名前であると同時に、その通りが伸びる先に広がる界隈の通称でもあります
ジョンレノンは幼い頃に母親とともにニーレーンのすぐそばにあるニューキャッスル通りに住んでいました。
歌のイメージから、ペニーレーンと言えばポールを真っ先に思い浮かべてしまいますが、
実は、この辺りに住んでいたことがあるメンバーはジョンだけです。



通りとしてのペニーレーンは大きな公園に沿って伸びる片側1車線の細い道。
ペニレーンと表示された標識は繰り返し盗難にあったため、今では壁に直接ペイントされています。
Penny Laneの名前についてはあまり知られていませんが、実は18世紀の奴隷商人James Pennyに由来しています。
1度の航海で5〜600人もの人たちを奴隷として運んだやり手の貿易商であり、リバプールの奴隷貿易廃止運動を食い止めた”功労者"として、
銀杯をもらったりしています。
2006年、奴隷制度と関係があるという理由で、「ペニーレーン」の通り名を変える案が地元の議会に提出されました。
無事に?その議案は可決されずに終わりましたが、もし変えられたとしたら、ビートルズファンにとっても、
ビートルズ観光で潤う地元にとっても相当のショックをもたらしたことでしょう。



ここはかつて、たくさんの買い物客や教会を訪れる人々でにぎわう場所でした。
ちなみに、かのプロモーションビデオに登場する街の風景は実はペニーレーンではありません。
ジョンが一人で歩くシーンはチェルシーにあるキングスロード、4人のシーンはロンドンのウエストエンドで撮影されたものです。

ポールはペニーレーンの真ん中でひときわ目立つ、「聖バマバス教会(St. Bamabas Church)」の聖歌隊の一員でした。
ジョンとジョージが通ったダブディル小学校(Dovedale Primmaly School)はペニーレーンのすぐそば、歩いて5分程度の距離にあります。



In Penny Lane there is a barber showing photographs.

かの有名なバーバーショップ。かつては「Bioletti's」という名でした。
子どもの頃のジョン、ポール、ジョージはここで散髪したといいます。
ビートルズが有名になった後にも、4人はここを訪れていて、その時の写真が店内に誇らしげに飾られています。


Shelter in the middle of the round-about

かつてペニーレーンにはリバプール中を結ぶ重要なハブとなるバスターミナルがありました。
ポールはアンソロジーの中でも、「ここでバスを乗り換えて、ジョンや友達に会いに行ったんだ」と話しています。
かつてバスの待合所であった建物は、ビストロ"Sgt Pepper's"という、臆面もない名前のレストランになっていたのですが、
この店も今はつぶれてしまったようです。
ビートルズファンにとっても思い入れのある場所のひとつ。きちんとした形で保全されればいいのですが。



かつての名残を今にとどめるべく、「バスシェルター」と書かれています。
ちなみに、リバプールの人たちの発音はバス、ではなく、「ブス」、に聞こえるので要注意。



On the corner is a banker with a motorcar.
"角の銀行"は、外科になっていました。

あ、そうそう、クイーンのフレディー・マーキュリーは60年代後半にここペニーレーンに住んでいたんですよ。
彼はリバプールで活動する”Ibex”というバンドで歌っていたのです。

〜行き方〜
ペニーレーンにはぜひ、バスツアーなどではなく、自力で行くことをお勧めします。ツアーはたくさんの場所をまわるという利点はありますが、
ゆっくりと観てまわる、といったことはできません。ペニーレーン界隈の雰囲気を感じるためには、時間をかけて歩いてまわるとよいでしょう。
ダブデイル小学校や、ジョンの生家などツアーでは行くことのできない場所も、歩いてすぐのところにあるのです。
バスで行く場合は市中心部のUpper Newington Street(Stop2)から Speke行きのバス86Aに乗ります。
adj Deepfield Road下車。バスは30分に1本程度。25分くらいかかります。タクシーだと15分。


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