震災からはや1年以上が過ぎて、以前の様ではないにしても、何とか仕事が落ち着いてきたかなと思っていました。
いまだに待合室のエアコンを修理できていなかったり、なんだかんだと色々とありますが…。
何だかんだの中に、仕事の機材のトラブルがありました。「クアトロケア」という、歯を削るハンドピースの洗浄・潤滑器の調子が今一つで悩んでいました。運転しても途中でエラーを起こして止まってしまうので、専用のオイルボンベの不具合か?と2~3度交換してみても効果なし。
いよいよ業を煮やして、メーカーから代品を借りて修理を依頼する手筈を整えていざ交換、とコンプレッサーからのエアー配管を外した途端に…!
配管から、水蒸気を含んだエアーが一気に飛び出しました。その量たるや半端じゃありません。そして、ずっとずっと止まらず、私はバケツの中に配管を突っ込んで、不思議な霧とにらめっこしていました。
何故、エアーに水が噛むのか? 単純に考えればコンプレッサーのエアードライヤーが故障している訳です。
いやしかし、震災直後に機械室をチェックした際にはドライヤーは動いていたのでそんな筈はない。配管に津波の水が入った?いや、そんな筈は…。
思えばこの1年、診療に精一杯で機械室は全くチェックしていませんでした。機械室は室外にあり診療室よりも低い場所なので、確かに津波の浸水を受けたものの床上約20cm。おかげでコンプレッサーの電源は無事、他の機材もOKだった事もあります。しかし、何かがおかしいのです。コンプレッサーの電源を切ると、自動的にエア抜きと水抜きをしてくれる、トラップという装置が動いて居ないらしい…。ドレンが抜けるはずの配管が乾燥していて、水が排出された跡が見当たりません。エアは抜けていたので故障に気が付かず。ああ!!
トラップには電磁弁が付いていて、200Vの電源が来ています。エアが抜けると言う事は弁は動いている筈、それでも水が抜けないのは地べたに設置すれば、津波の塩水が入って即座に故障するのは目に見えています。試しにトラップをバイパスして、コンプレッサーのエアータンクからエア抜きしてみると…。水,水、水、霧,霧、霧…。。。
何でもっと早く気付かなかったんだろう?と自問しても、治療に使う椅子に来るエアーはきちんとフィルターを通すので、水が入っている実感はありませんでした(ですので患者さんは安心してください!!!!) ドライヤーもメーターが上がっているのですが不動でした。メーカーのサイトで設計図を確認すると、電源部は機械の下部にあるので、つまりは漏電です。
クアトロケアのエアー配管がコンプレッサー直結だったので気付いたこのトラブル、それでも私は全くめげていません。「この位で済んだのだから」。
早速ネットで部品を購入しました。部品が届くまでの間、朝晩の「手動エアバルブ」の操作が一手間増えましたが、ウェーバーのキャブレータ程ではないので…。