こんにちは、海野甲太郎です。
7月22日は「下駄の日」だそうです。
全国木製はきもの業組合連合会が記念日に制定されたのだとか。
日本の伝統的な履物である下駄の良さを見直してもらい、より親しんでもらうことを提唱しているそうです。
この夏は下駄を履いてみたいですね。
今回はベトナム出張について書いていきます。
■言語も文化も商習慣も異なる環境で感じたこと!
先日、オーガニックスキンケア商品の営業活動のため、ベトナムに出張しました。
現在、新たな市場での挑戦に取り組んでいます。
言語も文化も商習慣も異なる環境の中で強く感じているのは、「自分の看板で勝負している」という実感です。
ベトナムでは、日本のように“肩書”や“企業名”が通用する場面は意外と少なく、大手企業であっても「その会社、聞いたことないな」という反応が一般的です。
もちろん「和泉商会?海野?それ誰?」といったリアクションも珍しくありません。
でも、私はこの状況をむしろポジティブに捉えています。
■会社の看板から自分の名前で勝負する道へ!
20代の頃、私はNTTドコモや東京電力といった大手企業で働いていました。
当時は「会社の看板」で信頼を得ていた部分も多く、自分個人の力ではなかったと感じています。
30歳を過ぎたころ、ふと考えました。
「もし、今の会社がなくなったら、自分は何者として生きていけるのだろうか?」
この問いをきっかけに、自分の名前で勝負する道を選びました。
「自分で商売をする」ということは、自分の理念や想いに共感してくれる人たちと信頼を築いていくことです。
ベトナムでの商談でも、商品のスペックより先に聞かれるのは決まってこの質問です。
「なぜあなたがこの商品を届けたいのか?」
つまり、商品ではなく“人”を見られているのです。
これまでの実績に頼るのではなく、目の前の相手に想いを届けることの大切さを改めて感じています。
■「会社の一員」から「自分というブランド」をつくる!
私は24歳のとき、ある女性経営者との出会いをきっかけに独立を志すようになりました。
会社に頼らず、自分の力で人の人生に影響を与える。
その姿に強く惹かれたのを覚えています。
それから15年間、営業、イベント運営、採用支援、小売、不動産仲介など様々な分野で事業を展開してきました。
振り返ってみると、そのすべてが「自分の看板をつくる練習」だったと感じています。
大切にしてきたのは以下の3つです。
・自分の言葉で経験やビジョンを語る
・自分自身の存在意義を明確にする
・成果と姿勢で信頼を得る
この3つを意識することで、「会社の一員」から「自分というブランド」へと少しずつ変化していけます。
■チームビルディングで“自分の看板”で生きる力を!
ベトナムでの商談後、新たに出会った現地のパートナーと食事を共にする機会がありました。
言葉の壁はありましたが、自分のビジョンや想いを繰り返し伝える中で、距離が縮まっていくのを感じました。
国が違っても、「自分が何者かを語る」ことの大切さは共通だと思います。
これから海外に挑戦したい方や、今はまだ会社員として働いている方にも、「自分のビジョンを語れる力」は大きな武器になります。
“自分の看板”で生きる力は、特別な才能ではありません。
コツコツと実践を積み重ね、信頼を得ていくプロセスの中で育っていくものです。
私はチームビルディングの実践を通して、その力を磨いてきました。
試行錯誤の連続ではありますが、今も成長を続けています。
ベトナムでの経験を通して、また一つ、自分の看板が少しずつ磨かれていることを感じています。