飛耳長目樹明

写真付きで日記や趣味を書く

天に生かされているのか、妻子に生かされているのか

2011-07-14 08:13:19 | 日記
 ある知人が、友人の急病に接し、「われわれは天に生かされている」と、述懐している。

 天など無形の存在である。

 そうではなく、妻子、とくに妻にに生かされているのではないか。

 勝手気ままな人生を送ることができるのは、妻の御蔭ではないか。その自覚がないと、いざという時、たいへんなことになるぞ。

 昨夜、小学校の同級生に何年ぶりかで電話した。
 
 わたしと同じ病気だ。思わしくないそうだ。

 かれは猫に生かされているそうだ。腹が減ると、夜中につつきに来る、そこで餌を用意する、そのために寝不足になり、昼と夜が逆転しているのだそうだ。

 いやはや、人生の末路はたいへんである。

退避させなかったのは、公務員の犯罪か、マスコミの責任か

2011-07-14 08:06:52 | 日記
今日の新聞に、危険地域から退避させないのは、公務員の犯罪と云う投書が載っていた。

 当初、20年か30年住めないと云って退避を勧告しようとした菅首相と評論家松本氏の合意を「心ない発言」と非難したのは、マスコミではなかったか。

 まず、マスコミがこの件での一連の論評を陳謝すべきだろう。

 それをしないで、このような投書を載せるのは、反省の表れであろうか。

 この件では、「がんばれ日本」というスローガンが、犯罪的な役割をした。
 頑張らないで、逃げるべきだったのだ。



 


理科系の傲慢

2011-07-13 07:51:14 | 日記
 文科系と理科系とは、まるで発想法や方法論が違っている。
 日常生活でも、小さな衝突が絶え間ない。

 原発問題で、10年前に電源喪失の危険性を議論していたことが、報道されている。
 しかしアメリカなどと違って、早期に解決できると考えて、議論を終えたそうである。地震や津波など考えもしなかったそうだ。

 これはおかしい。
 前にも書いたが、1978年3月頃、伊豆半島で地震が頻発した時、石廊崎と御前崎を結ぶ活断層の存在が指摘されていた。わたしは地学の先生に連れられて、石廊崎の断層の揺れた跡を見に行った。ある民家の床下が50センチ以上揺れ、裏の石垣に縦の亀裂が入り、一方が突きだしていたのを見た。
 先生の説明ではここから御前崎に向かって活断層が伸びている、浜岡原発は危ないということであった。

 伊豆半島は動いている、富士山に向かって突進しており、何万年かのちには日本海に出るとも言われた。
 箱根の南側に丹那断層がある。車で行けばすぐ見れる。
 
 富士山が動いたらどうなるか。9世紀の大噴火、18世紀の大噴火なお話も伺った。
 神奈川県の丹沢山地も動いているという。1950年代には、小田急線から関東大震災で崩れた岩肌がよく見えた、

 まもなく石橋先生のプレートテクニクス理論が発表された。

 ところが物理の人々は動じなかった。
 日本の原発は大丈夫だ。ソ連やアメリカとは違うと云う。たいへんな自信だった。

 しかし、今や福島原発をどうする事も出来ないではないか。このまま放置するしかないのか。

 ストレスという基準も知らなかったらしい。
 首相に云われて、慌てているが、首相が混乱させたと怒っているのはてれ隠しかか。よく窮状を救って下さったと菅首相に土下座すべきではないか。

 冒頭に挙げた今日のニュースの一件も、物理学者の自己過信からである。

 日頃、国際水準の業績を豪語しているくせに、何と云うことだ。

 わたしは旧知の物理学者の顔を思い浮かべながら、この文を書いている。

 物理学の常識は、世界の常識だ。
 物理学の非常識は世界の非常識だ。

 この二つのフレーズを駆使して、どの大学・研究所でもふんぞり返ってきたのが、物理学者たちである。多額の予算も濫費している。全部、無駄だったのではないか。

 (文科系では、古代史や、関西の某公立大出身がふんぞり返っているが)

 

 



























燈火管制と同じーー騙される国民

2011-07-12 06:51:01 | 日記

 これは聞いた話だ。
 数日前、バスがエアコンを止めて走っていた。節電のためであろう。
 車内は40度くらいになった。乗客の一人が窓を開けた。運転手が窓を閉めてくれと言った。
 まもなくその乗客は降りたが、降りるときに、これでは死んでしまうと運転手に抗議した。
 運転手は窓を閉め、さらにエアコンなしで運転をつづけた。乗客が黙っていた。

 車のエアコンは、車自身の発電による。東京電力の電気を使っているわけではない。これは運転手ひいてはバス会社の錯覚である。

 昼間だから、ほとんど老人の買い物客だ。40度なら熱中症になる。ほかは止めても、バスのエアコンくらいいいではないか。

 バスターミナルのエスカレーターが、一昨日から終日止まった。エスカレーターが動いているから、老人、障碍者、若い母親には不便ではない。

 東京電力の発表では、午後2時が電力消費のピークである。それなら、その前後の時間帯だけ、エスカレーターを止めればいいではないか。

 会社によっては、東京電力と定額制の契約をしている。朝も夜も電気を止めたら、東京電力は消費なしで契約金だけは入ってくることにある。大儲けだ。
 
 戦時中、燈火管制と云うのがあった。
 米軍の空襲を警戒して、電灯を黒い布で覆い、窓には新聞に墨を塗って目張りをした。
 これを町内の警防団が見張りに歩いた。少しでも光が漏れていると、怒鳴って注意した。「非国民」ともののしった。

 戦後公開された米軍資料によると、あらかじめ高空から撮影した市街地写真によって、目標点を定め、爆撃した。

 だいたい、個々の家の燈火など上空からほとんど確認できず、確認しても高速で飛行しているから、爆弾を投下しても命中させることはまったく不可能である。

 これは子供でも分かることだった。

 しかし警防団の大人たちは、上からの命令に忠実だった。疑いもしなかった。戦後になって、呪縛が融けて、阿呆らしいと思い至ったのである。その時は、笑い話だった。

 日本人は変わっていないなあと思う。

 先日、君が代の起立斉唱の裁判について、これを笑っちゃうという若い人の投書が載った。古い時代には戻らないと云うのだ。

 しかし、今の電力節減に唯々諾々と従っている若い人を見ると、笑えてくる。

 この60数年間、日本人は全く変わっていないのだ。
 お上の宣伝をまるごと信じ、疑問を持たない。
 原発の安全宣伝を信じたもの同じだ。

  そして後になって、近衛が悪い、東条が悪い、いや天皇が悪いと云うのだ。

 今も同じだ。政府が悪い、菅が悪い、民主党が悪いと云う。

 自分たちで判断し、行動できないのか。

 バス会社の場合、労働組合はどうしているのか。こんなバカなことはやめ、乗客サービスに徹しようと会社に意見が言えないのか。

 原発を推進してきた重罪人の自公両党まで、菅が悪いというのだから始末が悪い。

 菅がストレスと云いだしたから、国際的非難を受けないで済んだのではないか。
 犯人は、海江田大臣に嘘を教えた経産省の官僚たちだ。まず次官と局長を解雇すべきだ。

 経団連の米倉会長は、ストレスを知っていたのか。
 知らなかったのなら、菅首相に感謝すべきではないか。

 事前にストレスと云う国際基準を知っていた人間だけが、政府を批判する資格があるのだ。

 笑えてくる。

 日本人は将来も駄目だ。

 



 


 

















ひどい南相馬の農家

2011-07-11 19:42:14 | 日記
 驚くべき事件が起きた。

 南相馬の畜産農家が、ほとんど無検査で、数百倍の濃度を持つセシウムに汚染された牛を出荷した。

 これはすさまじい風評被害が起きるだけではなく、暴動すら予期される事態だ。
 
 検査がどうのこうのと言っている事態ではない。

 無知と傲慢の所業だ。
 
 その農家には、即時廃業をお勧めする。