昭和時代は今より近所付き合いが濃厚だった
コンビニもないし、スーパーだって夜まではやってない
調理中に足りない調味料があれば
ご近所同志で貸し借りをしていた
電話がまだ全ての家庭に普及していない頃は 電話を貸したり取り次いだりもしていた
父が急病で入院して母が付き添いで留守の時は
私と妹はお隣の家で食事をさせてもらっていたし
お向かいの子が歯痛でご飯が食べられない時
何故かうちの母がせっせと鍋焼きうどんを作り届けていた
あるお正月、近所で新年会をする事になり
大人達は一軒の家に集まり
子ども達はその数軒隣の家に集まって遊んだ
大人達の宴会が夜まで続いたおかげで
私たち子ども組も夜遅くまでテレビを観たり
トランプやカルタ、すごろくをして遊んだ
なにしろ大人がいないのでうるさい事を言われないから
お菓子やみかんが食べ放題
非日常に大興奮だった
夏休みにご近所仲間で海に旅行した事もある
夜は花火をしたり釣りに出かける父達について行った
どんな魚が釣れたのかは覚えていないけど
学校で夏休みの思い出を習字で書いた時
『海』とか『花火』ではなく『よづり』と書いた事は覚えている
変わった子どもだったな