なぎさ/山本文緒
故郷を出て佐々井と二人、久里浜で暮らす冬乃のもとに、連絡を絶っていた妹・菫が転がり込んできた。
一方、芸人に挫折し会社員となった川崎は、勤め先がブラック企業だと気付いていた。
だが上司の佐々井はどこ吹く風で釣り三昧。妹の誘いでカフェを始めることになった冬乃だが、夫に言い出せずにおり―。
小さな秘密が家族と暮らしに変化をもたらしてゆく。生き惑いもがきながらも、人生を変えてゆく大人たち。
********************************************************
かなり久々の山本文緒さん。
どきどきしながら読みました。
この「どきどき」は山本さん読むとき特有のどきどきです(笑)
わかってもらえる人にはわかってもらえると思う(笑)
おもしろかったです。
やっぱり山本さんの人物描写は切り口がするどくて深いです。
人間ウォッチングみたいな才能に長けているんですよねきっと。
最初は冬乃にいらっとしていたんだけど、だんだん冬乃自身が変わっていくにつれ、
がんばれまけるな!と、いつのまにか冬乃押し。
夫や部下の川崎くんもなんとなくはっきりしない感じだったのが、
ちゃんとしてくるわけです。よかった・・。
大人になって社会に出てからも、人はどんどん変わることができるんだな。と、
静かな感動を覚えました。
終盤で冬乃の家族の闇も明らかになって、そうだったんかーい!って感じで、
妹の菫との関係も結局そうなんかーい!ってところで、若干駆け足で終わった感はあったのですが、
山本さん贔屓の私としては、よかったですありがとうございました、という感じです。
ていうかこれ2013年に出ていたんですね、遅くなってすみませんでした。
故郷を出て佐々井と二人、久里浜で暮らす冬乃のもとに、連絡を絶っていた妹・菫が転がり込んできた。
一方、芸人に挫折し会社員となった川崎は、勤め先がブラック企業だと気付いていた。
だが上司の佐々井はどこ吹く風で釣り三昧。妹の誘いでカフェを始めることになった冬乃だが、夫に言い出せずにおり―。
小さな秘密が家族と暮らしに変化をもたらしてゆく。生き惑いもがきながらも、人生を変えてゆく大人たち。
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かなり久々の山本文緒さん。
どきどきしながら読みました。
この「どきどき」は山本さん読むとき特有のどきどきです(笑)
わかってもらえる人にはわかってもらえると思う(笑)
おもしろかったです。
やっぱり山本さんの人物描写は切り口がするどくて深いです。
人間ウォッチングみたいな才能に長けているんですよねきっと。
最初は冬乃にいらっとしていたんだけど、だんだん冬乃自身が変わっていくにつれ、
がんばれまけるな!と、いつのまにか冬乃押し。
夫や部下の川崎くんもなんとなくはっきりしない感じだったのが、
ちゃんとしてくるわけです。よかった・・。
大人になって社会に出てからも、人はどんどん変わることができるんだな。と、
静かな感動を覚えました。
終盤で冬乃の家族の闇も明らかになって、そうだったんかーい!って感じで、
妹の菫との関係も結局そうなんかーい!ってところで、若干駆け足で終わった感はあったのですが、
山本さん贔屓の私としては、よかったですありがとうございました、という感じです。
ていうかこれ2013年に出ていたんですね、遅くなってすみませんでした。