なぜろーぐ

日常の「なぜ」をスライスして日々の仕事に活かすヒントを探ります。

派手ではないけど何となく感覚的に訴える

2006-01-31 20:48:13 | なぜろーぐ
goo地図を使ってみました。

それまでは、Yahoo!地図情報とか、Google地図を使っていて、前者は昔からあるけど、後者はグリグリとマウスでスクロールできるのが新鮮だったりしました。

それに対抗してからYahoo!でもβ版でグリグリを実現していますね。

で、ひとしきり使っていて思ったのが、縮尺の切り替えの使い勝手。

Yahoo!の場合は、1/1500、1/3000、1/8000、といったプリセットされた縮尺のリンクがあって、予め用意されたこの単位でしか地図の縮尺がわかりません。一方、Googleの方は縮尺の切り替えは地図の端にあるツマミのようなものをドラッグすることで行います。でも、これもちょっと使っているとわかりますが、決まった縮尺がいくつか用意されていて、それを切り替えるだけですので、インタフェースが違っても実質的にはYahoo!と変わりません。

では、goo地図はどうでしょうか?
地図の下にあるツマミを左右に動かすと、なんと地図がぎゅーっと大きくなったり小さくなったりします!

ツマミを離すと、一番近い目盛の縮尺に切り替わるのですが、これだと直感的に拡大・縮小している感じでわかりやすいですよね。是非こちらから体験してみてください。

そしてもう1つ気づいたことは、ホワイトアウトしないこと。

何のことかと言うと、goo地図は、別の縮尺の地図を読み込んでいる間も今見ている縮尺の地図が表示されたままになるのです。他の地図サイトは読み込みを始めると一度地図が消えて真っ白になってから新しい縮尺の地図が表示されます(真っ白になるから「ホワイトアウト」)。この真っ白になっている時間が実はクセ者で、これがあるために自分の場所を見失ったりしてしまうのです。

そういう意味では、ホワイトアウトしないのは秘かにメリットなのではないかと思うのです。

こういう、派手ではないけど何となく感覚的に訴える要素というのはボディブローのように効いてくるような気がします。とびっきりおいしいわけでもないのに発売されてから何十年も愛され続けているお菓子があるのはきっとそういう要素を持っているのかも知れません。

▼比較のためのリンク(すべて同じ場所を表示しています)
Yahoo!地図情報
Google地図
Yahoo!地図情報・β版
goo地図
 

「便利なのはわかっているが、面倒だなぁ…」に注目する

2006-01-30 10:15:10 | なぜろーぐ
http://www.chokochoko.com/

 「それはちょこっと便利なサイト…」

自分にとって必要なページやニュースサイト、RSSなどを集めて、自分だけのホームページを作ることができます。

デモをクリックするとどんな感じかがわかります。
http://www.chokochoko.com/demo.php

もともと「ホームページ」という言葉は、ブラウザに最初に表示されるページという意味で、そこからあらゆる情報収集を始めるホームポジションにあたるページを指します。

Yahoo!やgooなどポータルサイトをホームページにするのもいいですが、より自分の必要と嗜好に沿った内容の方が便利になります。

とはいえ、自分の手でカスタムに作るのは面倒なことが多いので、そこを面倒見てくれるというのはありがたいサービスと言えます。

「便利なのはわかっているが、面倒だなぁ」というぼやきに注目することが、注目されるWebサービスを作るコツの1つかも知れません。

度肝を抜く。

2006-01-28 10:14:51 | なぜろーぐ
http://otokomae.jp/

 豆腐屋とは思えない「男前豆腐店」という豆腐屋さんのサイト。

ミュージシャンのサイトを思わせるような、派手でサイケなFLASHのオープニングから始まって、常に流れるファンキーなBGM、若干時代ズレしたファッションなどなど、人々の持つ豆腐屋のイメージからすべて外れています。

正直、この豆腐屋に一度行ってみたいと思わせるものがあります。豆腐そのものは二の次で、とにかくいったいどういうお店なのか、どんな人が店先に立って迎えてくれるのか、そしてその場に身を置くとどんなエクスペリエンスが得られるのかが知りたくなります。

※参考:「エクスペリエンスとは何か」
http://www.atmarkit.co.jp/fitbiz/serial/xp/01/01.html


興味本位であれ、とにかく客に「行ってみたい!」と思わせることができれば、Webサイトとしての役割の大半は果たせたと言えるでしょう。

「ありそうな、もっともらしい、想像通りの」とは対極にある、
「初めて見る、筋違いな、想像を絶する」ような商品、サービス。

前者は、デジャ・ヴを引き起こし、主に安心感を与えます。
後者は、ヴジャ・デを引き起こし、驚きをを与えます。

デジャ・ヴは、「既視感」、ヴジャ・デはその対になる言葉で、
 「いままでとは違った視点で同じ物事をとらえること」
という意味。

※参考:「何回も見ているのに、初めてのように感じること」
http://cyblog.jp/modules/weblog0/details.php?blog_id=18


いかにヴジャ・デを引き起こすかがカギになりそうですね。

本来の使い方から離れる

2006-01-27 10:14:26 | なぜろーぐ
http://sinmeikai.blog22.fc2.com/

この「新明解国語辞典を読破する」というブログはその名の通り、毎日ひたすら新明解国語辞典を読んでは抜き書きをアップしています。

新明解国語辞典はその大胆かつユニークな語義で知られ、引くだけでなく読んでも楽しい辞書という評判が一部にあります。でも実際に読んでいる人がいるのは初めて知りました。

本来の使い方とは別に、それをもっと楽しく使うためにはどうしたらいいか、という視点で改めて考えてみる。そのように考えるためのコツは、

 「そもそも辞書はどうして引くものなんだろう?」

という「そもそも質問」をしてみると良いです。「そもそもブログはどうして書くものなんだろう?」と思った人がいたかは知りませんが、「しゃべってもいいじゃん!」ということでポッドキャスティング生まれたのではないかと思うと、他にもまだ何かが隠れている可能性を感じます。

今のうちに身の回りにあるモノというモノに「そもそも質問」をぶつけてみると、新たなビジネスを掘り当てることができるかも知れません。

編集可能な領域

2006-01-26 10:14:01 | なぜろーぐ
http://www.flickr.com/photos/muha/

今年からflickrを始めたのですが、その中でもこの人の写真はたまりません。(≧▽≦)

絵画と写真は、対象をいかに切り取るか、という部分においては似ていますが、決定的に違うのが、写真はそこに在るがままを受け入れざるを得ない点。

絵画の場合はゲルニカにできますが、写真ではそうはいきません。

写真に夢中になる人が多いのは(僕自身も含め)、この“編集可能な領域”が限定されているからかも知れません。

何でもかんでもできてしまうよりも、制約がある方が人は燃えます。そして、その制約がいかんともしがたい状態になれば、動くでしょう。

例えば、

 ・無料ブログサービスを有料版に乗り換えてもらう
 ・お試しセットから実際にお店で買ってもらう

そう考えると人を夢中にさせる秘訣は、編集可能な領域をどう設定するか、その塩梅にかかっていると言えそうです。

歌詞を検索

2006-01-25 10:12:36 | なぜろーぐ
http://www.utamap.com/

 25,000曲以上の歌詞を検索できるサイト。

この「うたまっぷ」というサイトで歌詞を検索する人は、どんな目的を持っているでしょう?

もちろん、「えーと、あの歌のサビ前はどんなんだっけ?」などあやふやなところを確認するため、という用途もあるでしょう。

あるいは、iTMS(iTunes Music Store)などでダウンロードして購入した音楽には、歌詞カードがついていないことがほとんどなので、このサイトで歌詞を探す、という使い方も考えられます。

でも、歌詞は著作物なので複製されたら困ります。

そこで「うたまっぷ」では、検索して辿り着いた歌詞のページ内容のコピー&ペーストができないようになっています(要Flash)。


うーん、なるほど。

このような、使われ方を想定した上で必要な機能や制限をつける、という考え方は他の商品やサービスにも適用できそうですね。

Google・冬の詰め合わせセット

2006-01-24 10:13:37 | なぜろーぐ
http://pack.google.com/

 季節感のない詰め合わせです。

Googleが提供する各種Webサービスがパッケージになりました。
単品でも無料、パッケージでも無料。

こうして並ぶと壮観ですね。
へー、こんなサービスもあったのか、という発見も。

自分がやっている仕事も、こうやって並べてみると面白いかも知れません。自分の仕事であっても「あぁ、こんな仕事もやっていたっけなー」という発見があるかも知れません。

それがいったい何の役に立つのかさっぱりわかりませんが…。

シャレのつもりがマジになる♪(あるある風に)

2006-01-21 10:12:12 | なぜろーぐ
http://www.mcdonalds.co.jp/sales/promotion4_new_h_f.html

 期間限定商品の「えびフィレオ」がレギュラー商品に。

この「えびフィレオ」のCMに出演していたのは、エビちゃんこと蛯原友里さん。このオンエアを見ていた頃は、モデルの女の子で見たことがある人だな、ぐらいの認識だったのですが、彼女の名前を知って、

 「えび」つながりだったのかーっ!( ̄口 ̄;)

と気づいたときは思わず吹き出してしまったのですが…。

 えびぷりスタイルラウンジ http://ebipuri.com/
 ↑エビちゃんのファッション紹介サイト(?)


きっかけはどうあれ、結果が出れば誰も文句は言わない、どころか賞賛しますよね。

初めは軽い気持ちでもいいから、とにかくやってみる、という姿勢は大いに学ぶべきもののような気がします。

「ぷぷっ、こんなこと実際にやったらおもしろいけど…」と思いながらも結局やっていないことがあれば、その1つを実際にやってみるといいかも。

ちなみに、今年の元旦に新聞に資生堂がゴージャスな広告を出していたのをご覧になりましたか?

http://www.shiseido.co.jp/corporate-ad/060101ad.htm

「全員集めたらスゴくない!?」というノリで実現した、かどうかはわかりませんが、とにかくスゴいですよね。

とりあえずノリで始めてみる、というのは意外とアリかも知れません。

今の旬の話題がわかる、かも…

2006-01-20 10:11:41 | なぜろーぐ
http://newzingo.com/

 Google Newsに付けられたタグを視覚化してくれるサイト。

残念ながら今のところ英語版のみのようですが、こういう目で見てパッと分かるという視点は大事にしていきたいですね。

QBハウスという1000円でヘアカットができる有名なチェーンがありますが、ここは店の外にあるシグナル(ランプ)で、いまどれぐらいの待ち時間なのかがわかるそうです。
http://www.qbhouse.co.jp/susume/index02.html

他にも「目に見えたらいいのに」なものってないですかね。

いつもの当たり前に「なぜ」のヒトコトを

2006-01-18 10:51:41 | このブログについて
こんにちは。
ついつい、あるのが当たり前、そうするのが当然、ということに囲まれていることに気づいて「あれー、なんでだろう?」と思うことが時々あります。

そもそも、そういう当たり前とか当然を作った人、あるいはできた背景には、それが当たり前ではなかった事情があり、これを覆すパワーが発揮されたからこそ、今の当たり前ができたはず。

ロングセラーになっている、あるいは生活に欠かすことのできない「当たり前」になった定番商品や定番サービスも、最初は「へ?」という反応で迎えられたハズ。

そんなこんなを「なぜ?」を使ってさかのぼり、「おい、これ他にも活かせそうだぞ!」を探ってみます。

どうぞよろしくお願いいたします。