米ラスベガスで6日に開幕する世界最大規模の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」を前に出展メーカーが5日(日本時間6日)、相次いで新製品を発表した。パナソニックは電子書籍に対応したタブレット型の情報端末を年内に投入するほか、ソニーもテレビ向けのネット配信機能を欧米に拡大すると発表。日本や韓国メーカーはネットワーク機能を強化した薄型テレビや情報端末に注力しており、今年も先端技術で激しい競争が繰り広げられそうだ。
パナソニックが投入する情報端末は「ビエラ・タブレット」で、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載。今年後半には、世界中で投入し、先行する米アップルの端末「iPad(アイパッド)」などを追撃したい考えだ。
画面サイズは4、7、10型の3種類。米大リーグなどのスポーツ中継や映画配信などネットテレビとの連携を生かした動画性能が特徴となる。
また、ネット経由でゲームなどを楽しめるテレビ向けの配信サービス「ビエラ・コネクト」も今春から開始すると発表。ゲーム機を用いずに、コントローラーだけで本格的なゲームが楽しめるのが特徴だ。米国販売会社の北島嗣郎社長は「テレビと端末を活用し、新たなコンテンツの楽しみ方を提供する」と普及に自信を示した。
一方、ソニーは、液晶テレビやブルーレイディスク(BD)録画再生機向けに、音楽を配信するネットサービスを3月までに欧米各国で開始すると発表。専用眼鏡なしで3D(3次元)映像を楽しめる次世代ディスプレー「有機EL(エレクトロルミネッセンス)」のテレビも参考出展するなど、ソフトとハード両面で攻勢をかける。
有機ELテレビは画面サイズが24.5型の試作機。裸眼3Dでは56、46型の大型液晶テレビも参考出品する。
国内勢では、シャープも同社の液晶テレビで最大の画面サイズとなる70型モデルを米国で5月に発売すると発表。「大型テレビの需要は根強く、70型の投入で販売を伸ばしたい」(高橋興三常務執行役員)と、70型でも3D対応を検討している。
一方、薄型テレビで日本勢に先行する韓国勢は、先端テレビや、情報端末でも日本勢への優位性をアピールする。
韓国のLG電子は、ネット対応テレビや裸眼で3D映像を視聴できる携帯型テレビを発表。「新機能の搭載と使いやすさの向上で消費者を取り込みたい」(LG担当者)とし、独自技術を武器にシェアを拡大を目指す。
サムスン電子は3Dテレビのモデルを拡充するほか、キーボード部分をスライドできる新型のタブレット型情報端末も発表し、会場の話題をさらった。(森川潤、ラスベガス 三塚聖平)
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