今では、日本でもお馴染みのバゲット(フランスパン)。
どのようにしてできたのでしょうか?
以前、NHK「チコちゃんに叱られる」でも放送されていましたが…
france Cultureのお話も見てみましょう。
バゲットに関わった人物は3人。
一人はナポレオンに雇われいたパン職人。19世紀に軽くて、持ち運びやすいパンを作るように命令され、棒型のパンを作りました。
その前に、もう一人。オーストリアの起業家August Zang アウグスト・ツァン。1839 年にパリでパン屋を開業。楕円型のパンの販売を開始。
1900年代に入り、パンの需要が増加します。地下鉄工事が始まったからです。多くの労働者がフランス中からパリに集まるようになりました。しかし、労働者同士は喧嘩ばかり。いざこざが絶えないため、腰に差す剣の持ち込みを禁止に。そこで、ナイフなしで切れるパンを注文したところ、楕円よりも、分けやすい棒状のパンになったのです。
しかし、パンは発酵に時間がかかるため、朝早くからパンを販売しなければならないパン職人の仕事は過酷を増すばかりに。そこで1900年に、政府はパン職人が夜中に働くことを禁止します。そこで考えられたのが、パン種の代わりに発酵の速いイーストを用い、焼き時間を短縮させるため、平べったい棒状の形にすること。今のフランスパンの誕生です。
外がカリっとしたこのパンは大人気となり、フランスのシンボルとして
世界に広まったのです。2022年に、ユネスコ世界無形遺産に登録。
食に歴史あり!バゲットを食べる時に、是非、思い出してくださいね
franceCulture (仏語字幕付き映像、見てみてくださいね)