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花咲かブログ

おたく女ののんびり生活

嘘喰い第84話:どっちかというとやっぱ梶くんが魔物

2008年02月06日 21時44分04秒 | 嘘喰い
梶くんという人は…。
1巻ではほんっとにただの庶民視点代表というか、読者として自己投影できるいち庶民的ポジションだと思っていたのに梶くん…。

こんな庶民いませんよ。

天然つーか、天然つーかここまで来ると魔性です。
貘さんが惑って巻き込んで連れ歩くわけです。

何故そうまで子羊なんだ梶くん。
なんかもう、今まで『嘘喰い』を読んで貘さんの戦いぶりを見てきた読者からは、もう、「喰らってくれ」といわんばかりの無防備っぷり。相手が超ニヤニヤしてますよ。梶くんの壁の張り紙に気付かないっぷりとか、金額の暗示だった数字に気付かないっぷりとか、超オープンハートに身内の保険金殺人未遂(しかも誕生日に)を話すっぷりとか、「誕生日とか」という相手の誘導に超あっさり乗るっぷりとか。

どれだけ無防備なんですか。
実は喰らわれたいのですか。

例えて言うならよその漫画ですけど、あの『NANA』のハチがゴシップ誌のカメラマンに「スキャンダル記事は全力で潰させてもらいますから」と言って「(タクミの妻というだけでなんの権力もないので)きみはただの勘違い女だ」と言い返されて、悔しくて「やれることはやるわ」と息巻いて現場に乗り込んだものの玉砕して「私はやっぱりただの勘違い女なんだわー」と泣いた上に、そこをまたカメラマンに襲撃されて、錯覚写真で更に情報を引き出される、という究極の少女ロマン展開を彷彿とさせます。

「嘘喰いやマルコは強いけど、きみはただの勘違い男だ」
「!」

でもタクミ(貘)が「梶ちゃんは後回しで大丈夫だ」って言ってるから梶くんは少なくともしばらくは大丈夫なんですかね。冷たい貘さんのことだから、死ぬぎりぎりまで助けないつもりなだけかもよ。

どんなにもみあげが立派でもやっぱりこの人ヒロインですね。




そして梶ママと梶くんの因縁の一端がまた描かれていました。
誕生日になんつー思い出。
4年前(推定)から梶ママは「海に連れてって酒を飲ませて突き落とす」というパターンを繰り返してたんですね。しかも梶くん全然気付いてないし。

ところで余談ですがこれが4年前だと仮定すると、生命保険は最低でも4年かけてますから、梶くんが20代前半だとしても保険金2000万円だと月々の保険料は5000円未満くらいですかね。それの12×4ですので、既に24万円支払ってます。いい加減回収したいでしょうね…。保険は安くないですよ。

そして梶くん11月初旬にベスト付きとはいえ白シャツ腕まくりとは。やっぱり彼は少し暑がりなのでは。体温が高いのですね。やさしそうです。かわいいです。

加えて梶くん、天然ぶりを発揮して母の殺意に気付かなかったですけど、いつかは気付いたのかな。今母親の保険金目当ての殺意を自覚済みなわけだし、当時は気付かなかったとしても「今思い出すとあのときも保険金目当てに殺されようとしてたんだ」ってならないのかな。前に「貘さんにこんなとこ見られたくない」と言ったときの「こんなとこ」って「保険金目当てに息子を死の船出に母が誘い出してる」って場面じゃないのかな。梶くんは母親に命を狙われているのわかってたんじゃないのかな。

よくわかんないけど…。

よくわかんないけど、天然で何も気付いてないふりしてふとカジ子が「皆が思ってるほど私ばかじゃないんだから。母さんが私を金目当てに殺そうとしてたの知ってるわ」とか膝抱えて泣き出したら萌えます。

あと、もしかして2004年は梶くんの二十歳の誕生日ですかね?
母は梶の二十歳の誕生日に保険金目当てに殺害しようとしたけど失敗して、「それなら先に息子名義で借金作るか」と作戦を変えたのかも。そして4年後。梶くん24歳。どうでしょう?




**一方斑目さんは**

伽羅を使わせたのは貘さんでした。
「引き続き追跡してよ」と言ったうえで「梶ちゃんは後回し」と言っているので、伽羅さんには、梶以外にも多方向の追跡を依頼してるっぽいですね。誰を追ってるんだろう? 「あーあ、やっぱり」ってことは、梶に絡んだ警官と痴漢おばさんかな? それともマッシュ? うーん???


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