『 錦 』 2008-10-13 18:54:41 | 図書館 宮尾登美子 出版社:中央公論新社 京都は西陣に、織物を美術の域まで高めた男がいた。 芥川龍之介が「恐るべき芸術的完成」と評した“龍村の帯”で知られる龍村平蔵。 安物の帯地の行商から始め、やがては法隆寺の錦の復元に成功した伝説の工芸家をモデルに、美にとりつかれた男の生涯を描いた小説である。 主要な登場人物は4人。龍村平蔵をモデルとする吉蔵、曲尺(さしがね)屋から嫁にきた地味で我慢強い妻、 . . . 本文を読む