森田のフィルタ

現役エンターテイメント空間演出家による娯楽のアイディア箱

ポケのイマジネーションドローイング奮闘記 Vol.ターミネーター2:3D

2016年02月28日 17時21分02秒 | 奮闘記

そして翌日はついに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへやって来ました
今回の狙いは、閑散期に乗れるだけのアトラクションに乗って、本場の演出を堪能すること。
そして実際に乗ったアトラクションは、「ターミネーター2:3D」「アメージング・アドベンチャー・オブ・
スパイダーマン・ザ・ライド
」「バックドラフト」「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」「ジョーズ
シュレック 4-Dアドベンチャー」でした。次回はショーと全制覇を目的に行きたいと思います。

それでは、1つ1つのアトラクション演出に着目して進めたいと思います。
まずは「ターミネーター2:3D」から。
ポケ5年前、ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオでこのアトラクションを初めて体験しました。
演出や仕掛けなど、何も知らないままに目の当たりにしたそのアトラクションは、まさに目から鱗でした


そしてここは大阪。そこには関西ならではの演出がありました。
まずは、"人"で笑わせ、ワクワクさせてくれます。大きなモニターが設置されたプレショーステージには、
観客を見下ろす位置に「綾小路」と言う女性プレゼンテーターが登場します。
青木さやかさんのキャラクターに似たそのプレゼンテーターは、ブラックジョークで場を和ませてくれます。
すると、突然モニターに緊急放送が入ります
どうやら事態は普通ではなく、モニターからは「逃げて!」という声が聞こえます。

これぞ本場のエンターテイメント。エンターテイメントにアクシデントはつきものです。
なぜなら、安全なアクシデントは非日常感がタップリでワクワクするから。
プレゼンテーターは事態をなんとかまとめ、次のプレゼンテーションルームへ案内します。


その大きな部屋には、説明と共に動く迫力あるロボットが登場しました
自分の真隣に登場した非現実的なロボットが一連のアクションをすると、メインショーは始まります。
なんと、ターミーネータがバイクに乗ってスクリーンから出て来ました。そしてまた、スクリーンに戻ります。
初めて観た時は、まさか予想もしない出来事に唖然としました。
今観ると、「よし、スクリーンから生身の人間を飛び出させよう。」と真剣な顔で打ち合わせをする
クリエイターの方々に脱帽してしまいます。なんて潜在的なのでしょう。
実際には不可能であっても、"見せ方"によってはそう"見せる"ことはいくらでも可能です


ストーリーは続きます。ターミネーターたちは、スクリーンの中(仮想現実)と部屋の中(現実)を走り回り、
ボスのいる場所へ辿り着きます。私たちも辿り着きます。

なぜなら、今まで観ていたスクリーンが広がり、部屋全体に映像が写し出されるからです。
人の目は180度を見る働きを持っていますが、ほぼ180度全体を目の前のものが占めると、
広がるのが仮想現実の世界であれ、その場にいる錯覚を起こします

この発想はすごいなぁと、ただただ仕組みを観ていると、壁だった一面の裏にはしっかりスクリーンが隠されていました。

2006.02.28


<!今日の気付き!>§111 目の動き

2016年02月25日 15時37分30秒 | !今日の気付き!
あなたはテニス観戦をしています。目はどのように動いていますか?
おそらく、殆どの目がコートにアーチを作るボールを追い、右・左・右・左と動いているでしょう。
人の目は、意識的にも無意識的にも動きます。

ポケは、エンターテイメント演出を観る為に、無意識的に動いている自分の目に注目する時があります。
今回の舞台では、人の目を計画的に動かし、無意識的にエンターテイメントを感じさせる演出も施されていました。
以前、§7 あきるのはナゼ?でもお話しましたが、人の目は必ず観ている1点があります。
その1点は、私たちが予想する範囲よりはるかに狭い範囲だったりします。
目の前には同じ舞台が広がっていても、1人の役者に注目している人に後から「右上の舞台美術がよかったね。」
と言ったところで、なんのことだか通じなかったりするように、1つの舞台でも人によって見え方は多様です。
だからこそ、"1本の映画でも100人の人が見れば100本の映画になる"と言われるのでしょう

が、セミナーコントはほぼ全員が同じ瞬間に同じものを観て、同じ内容を理解するように出来ていました。
それは、人の動き・照明・モニターなどで実現されます。
その原理はけして難しいことではありません。人は暗い中の明るいもの、静の中の動に注目します
1人のキャストを引き立たせる時は、辺りを暗くし、一際明るいスポットライトでそのキャストだけを照らします。
キャストが思い浮かべた内容を強調する時は、止まったキャストの背景に映像を写し出します。
セミナーコントは、そのタイミングと動かす順番が絶妙でした。


ポケが目の動きで度肝を抜かれたショーに、「We Will Rock You!」があります。
みなさんご存知、QUEENがプロデュースした舞台の来日公演だったのですが、その舞台構成は少し変わっていて、
ダンサーが所狭しと踊るステージを中心に、人1人分段が上がった両サイドにはアンサンブル
(ベース・ドラムなど)が配置された、オリ上のステージが設置されていました

アンサンブル達は、ロックバンドらしい服装で演奏を続けながらも、ストーリーには登場せず、あくまで裏方的存在でした。

そしてストーリーはいよいよクライマックス。悪の虜となったフレディ扮する主人公たちが身動き出来ない状態になり、
フレディが「お前達なんて、俺達のキラークイーンが何とでもしてやる!」と言い、「キラークイーンだと?!誰だ?!」
敵が言った瞬間。まさかの両サイドにスポットが当たり、アンサンブルが「俺たちだ!!」と言いました
その瞬間、QUEENの代表曲、「We Will Rock You!」が流れます。劇場は、足と手でリズムを取る観客と
最高潮の盛り上がりでダンスを見せるステージ、思い切り音楽を奏でるアンサンブルで燃え上がりました

劇場までの街全体が「we will rock you」一色になっていた、イベント感も印象的です。

テンポの良い目の動きや、予想もしないシーン展開は、ショーに間延びや飽き生み出しません

2006.02.25

ポケのポケ話ルーム ~ポケ、こんな話題が大好きです②~

2016年02月10日 19時30分10秒 | ポケ話

バービー、元恋人のケンと「復縁」へ2月10日(金)15時45分


世界で愛されている人形のバービーが、2年前に別れた元ボーイフレンドのケンと
「復縁」することになった
。米玩具大手マテルが9日、明らかにした。

同社は先月、業績低迷の原因はバービーの売り上げ不振にあると発表しており、
今回の復縁劇で売り上げ回復を図りたい考え
マテルは2004年2月、バービーとケンは互いに別々の時間を過ごしたいとして、
43年間の交際にピリオドを打ったと発表していた。

バービーと別れた後、ケンはジムに通ったり、スタイリストの手にかかるなど
していたもようで、ボードショーツに白いTシャツというビーチウエア姿を披露している。

2月9日、バービー人形が元恋人のケンと復縁する予定。写真はバービー・ジュエルガール

おまけ:バービー、ケンと世紀の破局の真相
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おもしろすぎです
別れていたことすら知らなかったです。でも復縁してなにより。
ポケ的には特に、"米玩具大手マテルが9日、明らかにした。"という箇所が好きです。