ナラティヴ・セラピーによる生まれ変わるための言葉

カウンセラーです。あなたが生まれ変わるための言葉を、ナラティヴ・セラピーによりお伝えします。

生まれ変わるための言葉 1179

2019-06-28 13:40:21 | カウンセリング
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【ありそうもないようなことに観せて、本当を描きだす】

「NHK朝ドラ なつぞら」のなつは、剛男の戦死した友の美しい子。土俵ぎわ広島東洋カープ山田守備走塁コーチからなつに「このごろ広島カープが負けると北海道日本ハムも負け、広島カープが勝つと北海道日本ハムも勝つ」と電話。

なつは「今日坂場さんにあの階段の坂で会い、そのことを話すと『偶然であり、偶然に意味なし。はい終り』と言われてしまいました」と語り、続けて「アニメーションにしかできない事は何ですか?」と尋ねると、「ありそうもないようなことに観せて、本当を描きだす」と言われました。

山田コーチは「そういえば昨日衣笠さんから度々『頑張れよ‼』と激励を受けていた後輩高橋大樹がホームラン。高橋は『(衣笠さんが天国から)見てくれていると思う。もっと打てるように頑張ります』と誓った」と結びます。

この後輩のホームランも、「ありそうもないようなことに観せて、本当を描きだしている」とも言えます。ただし坂場さんのように言葉の世界だけに生きている人にとって、そのホームランは『偶然であり、偶然に意味なし。はい終り』と言われてしまうだけでしょう。

言葉は人間存在の一部、行為が全てであり言葉はその一部です。後輩のホームランは、それを示したものと言えます。いま「ありそうもないようなことに観せて、本当を描きだす」と語る坂場さんは、それにほんの少し気付き始めているのかもしれません。

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