北枕ツアー2013へようこそ

紳士淑女の諸君!
インド思想や仏教では、北枕は涅槃と呼ばれ、煩悩を滅して
悟りの世界に入る方向だと言われている。
お釈迦様が入滅された姿を描く「涅槃図」では、頭を北(涅槃)に、
そして顔を西に向けた姿で表される。
北枕ツアーとは、津軽の新しい表現形態の価値観を
それぞれの(表現者の)内部に灯す作業を行う空間実験であると言えるのかも知れない。
しかし実際の炎は、もっと個人的な欲求から生み出されるものだろう。
呪術の先にあるモノは「死」と「生」のどっちだ。
それとも仏教的な価値観の様に輪廻転生を繰り返すモデルを成しているのだろうか。
それは都合の良すぎる救いの様な気がしてならない。
死の道の奥にたたずむ外殻は無だろう。
死んだ先にあるモノは無だ。
それでも何かに生まれ変わるとでもいうのであろうか。
だとしたら
アナタの前世は、アナタが着床した瞬間の宇宙の全てだ。
それが存在の概要を象るのでは無いのではなかろうか。
生まれ変わったら何になる?
カイリ(娘5歳)を連れて業務用センターというお店へ買い物によく行く。
仕事で毎日漬け物を使用するのだが、この店が一番安いからだ。
カイリは店内に設けられた100円均一コーナーでお菓子やクレヨンや
シールを買えるのが嬉しいので行くのだろう。
飼っている犬のタオがなんか死にそうだ。
肝臓の病気であると病院の先生に言われたのだが
どうもうまく治らない。
それでも、カミさんがタオを飼うと決めた時に
「きっと子供が小学生になる頃に寿命が来るだろうから
命の勉強にもなると思うわ」
と言っていた通りになりそうだ。
カミさんがタオの餌内部にこっそり薬を入れるが
最近では慣れてきたのか、選別して薬をよける。
餌自体もあまり食べたがらない。
食欲自体があまり無い。
カミさんが、どうしても薬を飲まないタオと、
泣き出す赤ちゃんに苛ついていたので、俺は
「薬殺されると思ってるんじゃないの?」と
ソファーに寝そべりながら冗談を言ったつもりであったのだが、
機嫌の悪いカミさんには通じなかったようで
散らかった部屋の空気を悪くしただけだった。
カイリはそんなタオの挙動を見,
「タオ死ぬの?」と言う。
俺は、そうかもね。と言い,
でも死んでも、また生まれ変わるから寂しくないよ。と言ったが
カイリはタオが死ぬことに対してそれほど悲しさを感じていないようで
適当に相づちを打ち、テレビとか見ていた。
死んだら、何か別のもに生まれ変わるのだろうか。
死体が土になり草木の養分になり、それを草食動物が食い・・
って感じの、大きな意味での生命の輪の一部って意味では
まさに「何か」に生まれ変わっているのかも知れない。
しかし魂はそこにあるのだろうか。魂って何?
死体状態の死体に記憶は無い。記憶は死ぬ。
記憶は自分の事を愛してくれた他者が所持する。
それが魂だ。記憶が魂だ。
と強引に思ってみる。
俺という存在は、俺以外の全てにあるのだ。
魂という概念を信じたいのだ。
何らかの理由を付けてでも、
死体というモノになって無に帰す儀式を所有する事を否定したいのだ。
怖いのだ。
愛する人や思いとの決別が。
記憶の無い、得体の知れない何かに変わってしまう自己の喪失感が。
生まれ変わったら何になる?
西日暮里でラエリアンムーブメント西日暮里支部を作って
工事現場で働いた金をエジプトに送付する人間になるだろうか。
33回目のレイプで捕まるレイプ犯の
32回目の犯行を目撃した人間が、商売で育てている
三千匹ハムスターの一匹になっているだろうか。
子宮に到達しきれぬ精液の内部すぐに溺死するだろうか。
生まれ変わったら何になる?
カイリと買い物に行った時、彼女がウフフと適当に笑いながら言う。
「カイリ死んだら 安い漬け物になる。
そしたらパパ いつも買ってくれるでしょ。」
つながっている。
とういう現実に準ずる恍惚。
俺はなんかちょっと泣きそうになりながら
黒酢とか業務用のでかい乾燥ワカメとかカゴに入れてた。
僕たちはもしかしたら明日死ぬのかも知れない。
それでも
僕はまた君に会うために、枕を北にして眠ろう。
新しい世界が始まる予感がするけれど
それは決して楽しいだけの日々じゃない。
きっと新しい世界という名前だけで
命の沙汰は変わらない。
北枕ツアーは呪術だ。
何かが何かを優しく呪いたいがための
死へ向かう儀式なのだ。
津軽の片田舎の人間どもが
キチガイと言われたくて象る
真夜中の吹雪のつぶやきなのだ。
さあ!紳士淑女の諸君!
生前に、命を確認しに行こうではないか!
さあ!
5月24日(金)青森県五所川原市 LOVE POTION
五所川原市寺町38-8
0173-34-2339
5月25日(土)青森県青森市 ブラックボックス
青森市古川1丁目14-3(元松竹会館)
ナントこけら落とし!
5月26日(日)青森県弘前市 Mag-Net
弘前市元寺町35 オリオンビル2F
0172-38-1236
各日とも、前売3000円(ドリンク代は別)
当日3500円(ドリンク代は別)
各会場 開場 18:00 開演 18:30
《 チケット取扱所 》
五所川原市:LOVE POTION
弘前市:Mag-Net/日弘楽器/紀伊國屋書店/まちなか情報センター/楽器のビートルーズ/barふきた
青森市:青森芸術鑑賞協会/サンロード青森プレイガイド/ラブリーミュージックスタジオ/青森ブラックボックス
*お問い合わせはメール、メッセージ、又は"barふきた"まで。
?鷙090-2561-0434(ふきた)

紳士淑女の諸君!
インド思想や仏教では、北枕は涅槃と呼ばれ、煩悩を滅して
悟りの世界に入る方向だと言われている。
お釈迦様が入滅された姿を描く「涅槃図」では、頭を北(涅槃)に、
そして顔を西に向けた姿で表される。
北枕ツアーとは、津軽の新しい表現形態の価値観を
それぞれの(表現者の)内部に灯す作業を行う空間実験であると言えるのかも知れない。
しかし実際の炎は、もっと個人的な欲求から生み出されるものだろう。
呪術の先にあるモノは「死」と「生」のどっちだ。
それとも仏教的な価値観の様に輪廻転生を繰り返すモデルを成しているのだろうか。
それは都合の良すぎる救いの様な気がしてならない。
死の道の奥にたたずむ外殻は無だろう。
死んだ先にあるモノは無だ。
それでも何かに生まれ変わるとでもいうのであろうか。
だとしたら
アナタの前世は、アナタが着床した瞬間の宇宙の全てだ。
それが存在の概要を象るのでは無いのではなかろうか。
生まれ変わったら何になる?
カイリ(娘5歳)を連れて業務用センターというお店へ買い物によく行く。
仕事で毎日漬け物を使用するのだが、この店が一番安いからだ。
カイリは店内に設けられた100円均一コーナーでお菓子やクレヨンや
シールを買えるのが嬉しいので行くのだろう。
飼っている犬のタオがなんか死にそうだ。
肝臓の病気であると病院の先生に言われたのだが
どうもうまく治らない。
それでも、カミさんがタオを飼うと決めた時に
「きっと子供が小学生になる頃に寿命が来るだろうから
命の勉強にもなると思うわ」
と言っていた通りになりそうだ。
カミさんがタオの餌内部にこっそり薬を入れるが
最近では慣れてきたのか、選別して薬をよける。
餌自体もあまり食べたがらない。
食欲自体があまり無い。
カミさんが、どうしても薬を飲まないタオと、
泣き出す赤ちゃんに苛ついていたので、俺は
「薬殺されると思ってるんじゃないの?」と
ソファーに寝そべりながら冗談を言ったつもりであったのだが、
機嫌の悪いカミさんには通じなかったようで
散らかった部屋の空気を悪くしただけだった。
カイリはそんなタオの挙動を見,
「タオ死ぬの?」と言う。
俺は、そうかもね。と言い,
でも死んでも、また生まれ変わるから寂しくないよ。と言ったが
カイリはタオが死ぬことに対してそれほど悲しさを感じていないようで
適当に相づちを打ち、テレビとか見ていた。
死んだら、何か別のもに生まれ変わるのだろうか。
死体が土になり草木の養分になり、それを草食動物が食い・・
って感じの、大きな意味での生命の輪の一部って意味では
まさに「何か」に生まれ変わっているのかも知れない。
しかし魂はそこにあるのだろうか。魂って何?
死体状態の死体に記憶は無い。記憶は死ぬ。
記憶は自分の事を愛してくれた他者が所持する。
それが魂だ。記憶が魂だ。
と強引に思ってみる。
俺という存在は、俺以外の全てにあるのだ。
魂という概念を信じたいのだ。
何らかの理由を付けてでも、
死体というモノになって無に帰す儀式を所有する事を否定したいのだ。
怖いのだ。
愛する人や思いとの決別が。
記憶の無い、得体の知れない何かに変わってしまう自己の喪失感が。
生まれ変わったら何になる?
西日暮里でラエリアンムーブメント西日暮里支部を作って
工事現場で働いた金をエジプトに送付する人間になるだろうか。
33回目のレイプで捕まるレイプ犯の
32回目の犯行を目撃した人間が、商売で育てている
三千匹ハムスターの一匹になっているだろうか。
子宮に到達しきれぬ精液の内部すぐに溺死するだろうか。
生まれ変わったら何になる?
カイリと買い物に行った時、彼女がウフフと適当に笑いながら言う。
「カイリ死んだら 安い漬け物になる。
そしたらパパ いつも買ってくれるでしょ。」
つながっている。
とういう現実に準ずる恍惚。
俺はなんかちょっと泣きそうになりながら
黒酢とか業務用のでかい乾燥ワカメとかカゴに入れてた。
僕たちはもしかしたら明日死ぬのかも知れない。
それでも
僕はまた君に会うために、枕を北にして眠ろう。
新しい世界が始まる予感がするけれど
それは決して楽しいだけの日々じゃない。
きっと新しい世界という名前だけで
命の沙汰は変わらない。
北枕ツアーは呪術だ。
何かが何かを優しく呪いたいがための
死へ向かう儀式なのだ。
津軽の片田舎の人間どもが
キチガイと言われたくて象る
真夜中の吹雪のつぶやきなのだ。
さあ!紳士淑女の諸君!
生前に、命を確認しに行こうではないか!
さあ!
5月24日(金)青森県五所川原市 LOVE POTION
五所川原市寺町38-8
0173-34-2339
5月25日(土)青森県青森市 ブラックボックス
青森市古川1丁目14-3(元松竹会館)
ナントこけら落とし!
5月26日(日)青森県弘前市 Mag-Net
弘前市元寺町35 オリオンビル2F
0172-38-1236
各日とも、前売3000円(ドリンク代は別)
当日3500円(ドリンク代は別)
各会場 開場 18:00 開演 18:30
《 チケット取扱所 》
五所川原市:LOVE POTION
弘前市:Mag-Net/日弘楽器/紀伊國屋書店/まちなか情報センター/楽器のビートルーズ/barふきた
青森市:青森芸術鑑賞協会/サンロード青森プレイガイド/ラブリーミュージックスタジオ/青森ブラックボックス
*お問い合わせはメール、メッセージ、又は"barふきた"まで。
?鷙090-2561-0434(ふきた)