白人, 黒人, 黄色人種によってスキンケア方法が変わりますか?

黒人と黄色人の女性は、スキンケア製品は白人の物と違うものを使うべきだと思っていますが、これは間違っています。
人種に関係なく、肌トラブルはみんな同じです。乾燥肌、脂性肌、ニキビ、傷跡、シワ、色素沈着、かゆみ、赤鼻、敏感性又は日焼けによる皮膚の損傷、診断法、病気の予後、治療法などはすべての男性と女性が同じです。多様な人種グループの間には肌問題やスキンケア製品の選択においていくつかの特別なことはありますが、全体的な違いは共通点に比べれば少ないのです。このような方法で考えてみてください：肌の色に関係なく、栄養は同一に取らなければなりません。高カロリーの栄養摂取は体重を増やし、健康的でない栄養摂取は健康を害します。もし何も食べなかったら肌の色に関係なくあなたは死んでしまいます。肌は一つの組織(人間の体の一番広い部分)だし、多様な肌問題を管理し、健康にするためには肌色に関係なく同じ成分やケアが必要となります。

この主題に関する研究は、上記の内容を支持する一方、違う肌色の間の違う特性は大したものではないと主張します。しかしこのような特性はスキンケアのために他の製品が必要だということを意味するのではありません。アメリカの肌科学学会ジャーナル(Journal of the American Academy of Dermatology: 2月2002年、41～62ページ)の記事によると、“肌と毛髪構成、生理機能などにおいて人種的な差に対する情報は多くありません。今まで行われてきた研究は患者数が少なく、理論的には成り立ちません。結果的に、これらの理論は極少数です。調査は肌色が普通である人々と比べた時、表皮のメラニン[色素]成分とメラノソームの分布に人種的な差があるかを証明しています。このような差は少なくとも普通の肌色の人々と比べた時、皮膚癌の発生率が少ないということで証明できます。“癌の低い発生率と光学老化の違う現象、有色人種に現われる色素異常、そして他人種の祖先から比べるとアフリカ系アメリカンに現われる特定の形態の脱毛症[体毛の減少]の高い発生率”などを証明してくれます。皮膚癌の発症する危険度は同じではないように見えますが、太陽露出やホルモン問題で発生する肌色素沈着は明るい肌を持った女性にもまったく同様の問題となります。

大事なことは、暗い肌色でも必ずソフトに管理することです。暗い肌に炎症ができたら、より暗くなったり灰色になるなどの過色素沈着になる刺激を受ける可能性があります。すぐに治りますが、あらかじめ予防することが一番です。長年一生懸命やってきたことは、肌をソフトに管理するということであり、肌色に関係なく同じ方法でスキンケアすることが大切だと主張する研究が奨励されています。肌に炎症が出来ると、肌は環境から自分を保護することが出来ません。コラーゲンとエルラスティンの破壊を引き起こし、肌の免疫反応に損傷を与え、肌が乾燥したり、皮が剥けてしまう原因になります。

人種や肌色に構わずに、すべての肌はマイルドなクレンザー、效果的な角質除去、最新技術で作られたモイスチャライザー(乾燥した部位)、SPF15以上あるいはアボベンゾンのUVA保護成分、チタンジオキサイド、ジンクオキサイド、肌色素沈着、にきび、しわのための適切なケアが必要です。もっと詳しい内容は、Paula’s Choiceのスキンケアソリューション計画を参照にしてください。

(Sources for this article: International Journal of Dermatology, October 2007, Supplement 1; Journal of the American Academy of Dermatology, October 2007, pages 638-343; Dermatologic Clinics, July 2005, pages 575-581; Cutis, August 2005, pages 19-23 and February 2004, pages 3-13; Dermatologic Therapy, June 2004, page 184; and Dermatologic Surgery, January 1999, pages 18-22.)

コラムURL：http://www.cosmeticscop.jp/