西やんの低音一発人生

写真付きで日記やライヴ情報の掲載

ベース物語 その弍

2013-05-06 12:40:39 | ベース
「そんな(値段が)高いモノ買ってどうすんだ!」と親父は言いました。「絶対長続きしないぞ!」とも言いました。ちょっと頭にきて「うるせえな!」と声を荒らげそうになるのをグっと堪えて交渉を続ける西やん(当時は西坊)でありました。「でもさ、学校の友だちとバンドやりたいんだよ。絶対途中で投げ出さないから(コレホント)、飽きないで続けるから(30年続きました)~お願いだからべース買っておくれよお~。兎に角当時のアタシはそ〜ゆう習い事に関してすこぶる評判が悪かったのです。確かに飽きっぽく、雑で、よくおふくろに「もっと一つ一つ丁寧にやりなさい。」とよく言われたもんです。そんな信用のない奴がいきなり「べースやりたい!買って!3万円!」なんていったらもう親としては呆れたことでしょう。高校生にとって3万円は大金です。それだけの覚悟が必要です。が、仲間には「やる~!絶対俺がべースやる!」って大宣言してしまっていました。楽器屋で見たあのカッコイイチョッパーベースに身も心もノックアウトされてましたから。兎に角べースを手に入れることが人生の一大事だったのです。「バイトすればいいじゃない?」とゆう意見もありますが、3ヶ月後に控えた学園祭に出場するためには「もう明日にでも手に入れないと!」ときもちが焦ってました。他のメンバーは自分の楽器を持っていて自宅で一生懸命練習してることでしょう。だいいち「さあ、みんなで曲を合わせよう!」となっても自分にはベースがないのです。2013年現在のようにちょっとさがせば「あ、オレ使ってないベース持ってるよ。」なんてことは絶対ないのです。ギターもベースもめちゃくちゃ貴重品でした。え~ん(泣)どうしよう~と日々過ぎていったのです。(つづく)